犬を飼っていると「最近、何だかトイレの回数が増えてきた気がする。何か病気だろうか?」「子犬を飼っているけど、さっきおしっこしたばかりなのに、またおしっこしてる」など、愛犬のトイレの回数が正常なのか気になることがありませんか?
愛犬のトイレの回数が正常なのか?それとも、異常なのか?
飼い主として、どんなことが健康だと言えるのかを知っておきたいと思う方も多いと思います。
そこで、今回は犬のトイレの回数についてまとめました。
子犬は成犬よりもトイレの回数が多い。
子犬の頃は、おしっこの回数が多かったのに、いつの間にか回数が減っていたと気付くことはありませんか?
実は、子犬は体が成熟している成犬に比べて、まだ成長真っ只中にあります。
成犬に比べ、子犬の膀胱はとても小さく、膀胱内に溜められる尿の量が少ないため、必然的にトイレの回数が多くなります。
それゆえに、子犬はトイレの回数が多い分、成犬よりはトイレのしつけをする機会が多くあり、しつけを覚えやすいとも言えます。
個体差もありますが、目安として、子犬の場合、おしっこは1日に7~10回位します。
成犬になってくると、1日に3~4回位に落ち着いてき、老犬になると、5~6回位になります。
犬はおしっこを「月齢×1時間」我慢できる。
子犬がおしっこを我慢出来る時間は、「月齢×1時間」が目安とされています。
成犬では、犬種によっても違いますが、10~12時間は我慢できるようです。
いくら長時間我慢が出来ると言っても、おしっこを我慢し過ぎると「膀胱炎」などの病気の原因にもなるので、長時間我慢させることのないようにしましょう。
犬がおしっこを我慢する理由としては2つあり、1つ目は犬の習性にあります。
犬は、野生で生きていた名残りで、敵に自分の住処が見つからないように、寝床では排泄をしません。
それは、排泄をすることで、臭いで居場所を知らせてしまうことになるからです。
2つ目は、尿意に対して鈍感であるからです。
人間と違って、犬は生理的に排泄を我慢することはありません。
そのため、犬の脳は、尿意に対して敏感に反応しないしくみになっているようです。
叱ってしまったことで、我慢をしていないか。
愛犬のトイレの回数が減った場合、病気などを疑う前に、愛犬の排泄のときに叱ったことがあるかどうか、思い出しましょう。
愛犬のトイレの回数が減った原因の一つとして、排泄を失敗したときに、飼い主さんから叱られた経験があるということです。
これは、飼い主さんから叱られることで、愛犬は排泄をしたこと自体が悪いこと、してはいけないことだと間違って理解してしまうためです。
このように、飼い主さんがそのつもりはなくても、愛犬には間違って伝わってしまうことがあります。
トイレのしつけでは、失敗をしたときに叱らないで、成功したときに褒めてあげるようにしましょう。
その他にトイレの回数に異常が見られるときは病気の可能性。
では、トイレの回数や排泄がいつもとは違うと感じたとき、どのような病気の可能性が考えられるのでしょうか?
トイレ以外でおしっこをする回数が増えた場合、子犬や成犬では「膀胱炎」の可能性があります。
また、老犬の場合は、「前立腺肥大」や「前立腺炎」、「認知症」の可能性があります。
おしっこが出ないのに、おなかが張っている場合、「急性じん不全」の可能性があります。
また、これらの症状以外に下腹部に硬いふくらみがある場合、「尿路結石症」、「尿路閉塞」、「前立腺肥大」の可能性があります。
あくまでも、これらは一部に過ぎません。
少しでも異常だと感じた場合には、獣医さんに診てもらいましょう。
トイレの時こそ、愛犬の健康チェックを
人間と同様に、愛犬のおしっこやウンチの状態は、愛犬の健康状態を表していると言えます。
では、普段どんなことに注意して愛犬を観察すれば良いのでしょうか?
一般的に下記についてをチェックしておきましょう。
・おしっこは、アンモニア臭がきつ過ぎず、黄色っぽい色で濁っていない
・ウンチの回数は、食事の回数+1回が理想的である
・ウンチは、適度な硬さで、色やにおいが一定している
・おしっこの色が濃かったり薄い
・おしっこに血尿があったり、においがいつもと違う
・水を多く飲むようになり、尿量が増えた
・ウンチの硬さが軟らか過ぎたり硬すぎる
・ウンチに血便がみられたり、色がいつもと違う
・排泄時に痛がる
・排泄の姿勢をしているのに何も出ない
愛犬のおしっこやウンチに異常が無いか確認することが愛犬の健康につながります。
愛犬の異常に気付くためには、毎日愛犬を観察することが大切です。
犬は強がりのためおしっこについては観察してあげよう
犬は痛みや苦しさを感じても、言葉を話すことが出来ませんし、犬の習性で弱みをみせようとしないことがあります。
そんなとき、気付いてあげられるのは飼い主さんだけです。
愛犬との楽しい生活が一日でも長く続くよう、どんなささいな変化にも気付けるよう、愛犬のことを普段から見るようにしましょう。