犬はペットとして飼われる動物の中でも、とても感情表現が豊富な動物です。
喜んだり、怖がったり、怒ったりと、まるで人間の家族のように接している人も多いでしょう。
そんな犬の感情の中には、「やきもちを妬く」というものも、もちろんあります。
今回は、犬がやきもちを妬いているときの仕草や行動の特徴について紹介します。
1.犬はやきもちを妬く対象に攻撃的になる
犬の感情の表現は、いたってストレートでシンプルです。
ですので、やきもちを妬くと、飼い主の気を惹きつけているものに直接攻撃を仕掛けたりします。
非常にわかりやすい行動とも言えますので、誰でも気づくことができるでしょう。
例えば、スマホやゲームなどに熱中しているときには、飛びかかってくることもあったりします。
また、来客や他の人間に対しては、吠えたり、威嚇したりすることもあります。
しかし、やきもちを妬いているときには、ただ戯れるのとは異なり、かなり真剣な表情でアタックしてきます。
こうした行動はあまり良くないものではあるが、まだ小さいうちは可愛らしく思えてしまうかもしれません。
しかし、犬は相手によって手加減することを知りません。
ですので、小さな子どものいる家庭では、危険な行動とも言えるでしょう。
2.犬が飼い主に反抗的になる
また、やきもちを妬く対象だけでなく、飼い主自身にもその行動は及びます。
飼い主に対して、激しく吠えることもあります。
初めて犬を飼った人にとっては、いきなりのことにびっくりするかもしれません。
また、飼い主に対してそうした攻撃するだけではありません。
間接的な表現として、拗ねるような素ぶりを見せたり、言うことを聞かなくなったりすることもあります。
まるで、子どもが赤ちゃん返りをしたような状態になります。
こうした行動は、まるで怒ってわざと反抗的な態度をしているように見えるでしょう。
もしこれが人間の恋人だったら、手がかかって仕方がないですよね。
しかし、犬の場合でも、動物だからといって放置するのはあまり望ましくありません。
3.犬が家具や壁を引っかく時は、ヤキモチを妬いている
犬が怒ったり、ストレスを溜めたときに見せるすると、共通の仕草を見せるがああります。
それが、ものを引っかいたり、かじったりするというものです。
犬を飼ったことのある人なら、誰しも一度や二度の心当たりがあるのではないでしょうか。
中には手痛いものとして、ソファや壁を爪でがしがしと引っかくことがあります。
おかげで家中ボロボロという人もいるかもしれません。
やきもちを妬いて、そうしたものに対して破壊行動に出ることは珍しくありません。
また、家の中で必死に穴を掘るような姿も見かけることがあります。
これは、犬のストレス発散方法のひとつです。
しかし、家のフローリングでやられてしまうと、ひとたまりもありませんよね。
4.トイレの失敗をわざとする時
また、はっきりとした態度に出ない場合もあり、よくあるものとしてトイレの失敗が挙げられます。
「いったいどうしたの?」と、急なことに不安になるでしょう。
しかし、ストレスや不安を感じたりすると、今までできていたことができなくなるケースは多くあります。
こうした行動は、反抗的な態度をとっているようにも見えなくもないでしょう。
しかし、原因となっているのは、主に心理的なストレスであることが多いです。
楽天的に見える犬も、意外に繊細な生き物です。
犬の心理としては、「飼い主さんが取られてしまう」「どうしよう…」と思っているのかもしれません。
しかし、おしっこの失敗というのは、飼い主にとってはやきもちの心配どころではありませんよね。
ですが、原因に気づかずに無闇に厳しく叱ったりすると、逆効果になることもあります。
5.どうしてやきもちを妬くのか
いろいろとやきもちを妬いているときの犬の行動を紹介しましたが、これらは大きく2パターンの行動に分けることができます。
ひとつは、飼い主の気をひくためにダダをこねるというものです。
そして、もうひとつは、不安やストレスから、行動が抑制できなくなってしまうパターンです。
やきもちを妬く犬というのは、非常に根気が必要が必要です。
しかし、これは本能的な行動でもあり、犬はどうしても自分が優位に立とうとします。
また、人間に対してこうした仕草を見せるというのは、依存度が高い証拠とも言えるでしょう。
飼い主にそのつもりがなくても、こうした行動を放置しておくのはオススメできません。
早い段階でこうした仕草や行動に気づき、原因によって対処方法を探すべきだと言えます。
でなければ、あなたが犬のことを本当に嫌いになってしまうかもしれません。
犬がやきもちを妬くと、こんな行動をする
犬がやきもちを妬くと、人間と似たような行動を取るというのは、とても興味深い部分もあります。
しかし、わかりやすい仕草ですが、同時に厄介でもあるのはおわかりいただけたと思います。
対処方法を間違えてしまうと、主従関係が逆転してしまい、犬のわがままが加速することもあります。
愛犬の普段の様子と比べてみて、こうした仕草や行動があるときは、よく注意するようにしましょう。