毎日同じような時間に飼い犬に起こされている飼い主さんも多いのではないでしょうか。
顔を一生懸命舐めてきたり、クンクンと可愛い声で鳴いたり、時には大きな声で吠えるなど、犬によって起こし方は様々です。
その健気な所が犬の良いところでもありますよね。
ただ、このように飼い主を起こす時の犬の心理はどのようなものなのでしょうか。
お腹が空いている
まず第一に挙げられるのが、お腹が空いているという理由でしょう。
犬は朝方になるとお腹が空いてきます。
空腹のために朝方に嘔吐してしまうような犬さえいます。
ですから、朝になったお腹が空いてご飯が食べたいから飼い主を起こそうとします。
特に毎日決まった時間にご飯を与えるようにしていて、さらにおやつなどをあまり与えないようにしている犬の場合は、このケースが多いのではないでしょうか。
夕食後、おやつをあげないとすると半日近く何も口にしていないような状態です。
朝になるとお腹も減ってくるでしょう。
さらに、毎日決まった時間にご飯を与えていると、そろそろご飯の時間だということを犬も覚えてくるはずです。
その時間がくるとご飯が待ち遠しくて、飼い主を起こそうとするのでしょう。
眠たい時などに起こされるのは辛いかもしれませんが、ちょっとの間だけでも起きてあげて、ご飯を用意してあげてはいかがでしょうか。
トイレに行きたい
犬が起こしてくる時には様々な起こし方があるのですが、時折、懇願するように鳴きながら起こそうとする犬がいます。
様子を見ていると部屋の中をそわそわと動きまわったり、窓の外を見ていたりもします。
このような犬の場合で多いのが、トイレに行きたいというケースです。
犬はとてもキレイ好きな動物です。
自分の寝床の側などでは、あまりトイレをしたがりません。
それでもしつけがしっかりできていて、家の中の所定の場所でトイレができる犬もいるのですが、中にはどうしても家の中ではトイレをすることができないという犬もいるのです。
散歩の時にしかトイレができません。
そのような犬は、朝起きてしまってトイレに行きたくなったら必死で飼い主を起こすしかありません。
寝起きの尿意などは中々我慢できないものです。
犬がトイレに行きたくて起こしてくるような場合は、大変だとは思いますが、頑張って起きて散歩に行くしかありません。
もしくは、家の中でもトイレができるよう頑張ってしつけをして、飼い主も犬も穏やかな朝が迎えられるようにしてみるというのはいかがでしょうか。
遊んで欲しい
犬は永遠の三歳児と言われる程に無邪気で遊びたがりです。
特に若くて元気な犬であれば、食べている間や寝ている間以外はずっと飼い主の側にまとわりついて、遊ぼうしてきます。
ですから、朝起きてすぐにでも誰かと遊びたいと思うのでしょう。
そんな犬が寝ている飼い主を起こしたいと思うのは当然のことです。
寝ている飼い主の元へおもちゃを咥えて走ってきて、それでも気がついてくれない場合は更に違うおもちゃを持ってきたりします。
それでも起きない場合はおもちゃを飼い主の枕元に落として起こそうとする犬もいます。
どれだけ眠くても、そこまでされたら起きて遊んであげるしかないでしょう。
どうしても眠くて起きて遊ぶことができないような場合は、布団の中からおもちゃを投げたり、引っ張り合いっ子して遊ぶだけでも良いので、犬の遊びたいという気持ちに付き合ってみてはいかがでしょうか。
寂しい
犬は元々群れで生活していた動物です。
いつも仲間と一緒にいたせいか、とてもさみしがりやです。
ほとんどの犬は1人になることが嫌いで、誰かと常に一緒にいたいと感じています。
寝床が飼い主と一緒ではない犬などは、寂しくて飼い主を起こしに来るということも考えられます。
眠る時は飼い主が側にいたけれど、朝起きたら飼い主がいなくなっていることに気がついて無性に心配になるのでしょう。
飼い主としては、ただ犬が寝たのを見届けて寝室に移動しただけなのかもしれませんが、犬にとっては朝起きて1人になっていることがとても寂しいことなのかもしれません。
そのため飼い主を探して寝室にくるのでしょう。
そして、顔を舐めてくるのです。
毎日そんな思いをしているのかと思うと、少し可哀想ですね。
同じベットで犬と寝るのは踏みつけてしまったりと事故が起きる可能性があるのであまりオススメできませんが、どうしても可哀想な場合は一緒の寝室に犬の寝床を作ってあげるのも良いかもしれません。
飼い主が大好きだから起こしに来る愛犬
犬が飼い主を起こしに来る理由は様々です。
中には、無理して起きなくても良いような場合もあります。
しかし、起きて何らかの対応をしてあげた方が良いケースが多いのではないでしょうか。
愛犬が起こしに来る姿は可愛いいえけれども、いつもはすっきり起きるという様な人でも、時には眠くて無視したくなってしまうことがあります。
それでも、できる範囲でも構いません。
犬の気持ちを汲んであげて、少しだけでも起こしに来た犬に応えてあげてはいかがでしょうか。