金魚を繁殖させるコツ

金魚を繁殖させるコツ

最終更新日:2015年9月24日

金魚の繁殖はそれほど難しい物ではありません。

池などで飼っているといつの間にか増えているということもあります。

しかし、親魚よりも良い金魚を残したい場合などは、やはり知識を身につけて効率良く繁殖させる必要があります。


1.産卵の準備

金魚の産卵は気温などの関係から春が最も適当です。

場所によって気候に差がありますので一概にいつとは言えませんが、おおまかには4月中頃から5月までぐらいです。

熱帯魚用のヒーターを使っている場合は水温20度程度であればいつでも産卵させることができます。

オスは発情期になるとヒレなどに「追い星」とよばれる白い粒状の点が現れます。

現れ方は個体によって異なり、前ヒレのみのことや他のヒレやエラぶたまで現れることもあります。

メスは冬場に卵を持つことがおおく、腹の部分がふくれて生殖孔が飛び出してきます。

これらの特徴から産卵しそうな金魚を見分けます。

産卵には飼っている水槽をそのまま使うこともできますが、なるべくなら他に産卵用の水槽を用意した方が良いでしょう。

金魚は産卵した卵を食べてしまうことがありますし、濾過装置などを使っていると卵が吸い込まれることもあります。

飼っている同じ水槽で産卵させる場合は生まれた卵をすばやく取り除いて他の水槽に移す必要があります。

また、同じ水槽を仕切って使える産卵用ネットも市販されています。


2.産卵場所

水槽には金魚の産卵のための魚巣を用意します。

魚巣の一つはこぼれ落ちた卵を回収するための敷巣で、水槽の下に網戸の網や波板、布などを敷いておきます。

もう一つは金魚は水草などに産卵するので、実際に産卵をさせるために水草や浮き草を入れます。

浮き草としてはホテイアオイなど、根が水中に垂れるような種類の物が一般的です。

水草を使う場合は柔らかい物が良いでしょう。

これらは実際の植物では無く、人工のものでもかまいません。

例えばビニールテープを適当な長さに切ってまとめて水底へと垂らすように浮かべたり、おもりで水底から水草のように沈めたりします。

人工の物の方が管理は楽ですから金魚が多く何度も産卵させる場合などはそちらの方が良いでしょう。

見栄えなどを気にするなら自然の物の方が良いでしょう。

産卵が見込まれる間は濾過装置は卵を吸い込むことがあるので、卵が流れないようにゆるめのエアレーションのみを行います。

3.産卵

金魚はなんらかの刺激があると産卵しやすくなります。

水替えを行うと産卵することが多いようです。

別に産卵用の水槽を用意した場合は親となる金魚を移して数日様子を見ます。

雨の後で産卵しやすいとも言われていますので、じょうろで水を水槽に雨のように注ぐと産卵することもあります。

産卵したら金魚をもとの水槽に戻すか、卵を孵化用の水槽に移すなどして金魚と卵をわけます。

金魚は産卵によって体力を消耗していますので、しばらくは安静にしておきましょう。

卵は病気の予防のため、できればイソジンなどで消毒して水替えを行います。

孵化用の水槽はゆるくエアレーションして温度は20度程度に保つと良いでしょう。

水温が高いと成長が早くなりすぎて奇形が多くなります。

低いと成長が遅すぎて虚弱な魚となりやすくなります。

卵に均等に水が回るように、卵のついた魚巣は水槽の中心中程度の深さに重なりすぎないように配置します。

紫外線は卵に悪影響を与えるので日の光などが当たらないように注意してください。

受精卵は透明になりますが、無精卵は時間が経つと白く濁ってきます。

無精卵は傷んで水質の悪化の原因となりますので、できれば取り除いておきましょう。


4.孵化

条件がそろえば4~5日後に一斉に孵化が始まります。

孵化後2~3日はお腹にある「さいのう」から栄養をとるのでエサは不要です。

孵化が終わったら魚巣は稚魚をくっついたままにしないよう、慎重に振りながら取り除きます。

育ちが悪かったり奇形のものは育てても長生きすることはまれです。

残酷に思えるかも知れませんがこの段階で取り除いて他の金魚に労力を集中させた方が良いでしょう。

稚魚に与えるエサはミジンコやブラインシュリンプなどの生き餌が好まれます。

自然の物を採取するなどミジンコは手に入れるのが難しいので、ブラインシュリンプがよく使われます。

ブラインシュリンプは卵がペットショップなどで手に入るので、自分で他の容器に塩水をと卵を入れ孵化させて金魚に与えます。

最近は稚魚用の人工飼料も良い物が開発されているので、そちらも使うことができます。

水質の悪化を防ぐためにエサの量は少なめにしてこまめに与えるようにしてください。

ある程度育てば普通のエサが食べられるようになります。

金魚が多いとエサが行き渡らず共食いの原因ともなります。

この段階でも育ちの悪い金魚は取り除いておいた方が良いでしょう。

金魚を繁殖させた後のことも考えておこう

金魚の繁殖は知識があれば難しい物ではありませんが手間や時間はかかります。

また、繁殖させたあとの増えた金魚の飼育の事も考えておく必要があります。

しかし、うまく繁殖させて美しく新しい金魚を自分で作り出すという他には無い喜びがあります。

敷居は高いかも知れませんが余裕があればチャレンジしてはどうでしょうか。

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