金魚とエサ

金魚のエサの量はどの位が最適なの?

最終更新日:2016年10月20日

金魚を飼ううえで最も楽しいことのひとつに「エサを与える」ことが挙げられます。

このエサやりは最も楽しいことであると同時に、最も難しいことでもあります。

そこで今回、奥が深いと言われる、与えるエサの量についてご紹介します。


1.金魚が食べ切る時間で決める

金魚にエサを与える場合、一定時間で食べ切る程度の量を与えるというのが、ひとつの目安になります。

よくエサのパッケージなどには「5分以内に食べ切る量を与えてください」などと書かれているのを目にします。

5分がいいのか3分がいいのか、あるいは1分なのか、はたまたそれ以下なのかは、一概にこれがベストとは言い切れないところです。

金魚の状態やエサの種類・形状などによっても違ってくることでしょう。

それと、金魚の種類や個体差によってもエサを食べる時間や量は違ってくるので難しいところではあります。

基本的に金魚は、エサを与えれば与えただけ食べようとします。

どれくらいの時間で食べ切る分量がベストなのかは、最終的には金魚の様子を見て判断する以外にはありません。


2.エサ粒の数で決める

エサの粒の数で与える量を決めるのも、ひとつの方法です。

時間でエサの量を決めると、食欲や食べっぷりなどでその時間は変わってくるのでエサ粒の数で決めるやり方もあります。

一般的には和金など長手の金魚の場合は、体長1cmにつき1~2粒程度を与えるのが適当と言われています。

硫金などの丸手の金魚の場合は、体長1cmにつき2~3粒程度が丁度いいと言われています。

この場合の体長は頭の先から尾の付け根までを表し、即ち尾ヒレの長さを除いた長さになります。

粒数を数えて与えるので、量的には毎日バラツキなく与えることができます。

ただし、1匹飼いの場合はいいのですが、多数飼いの場合は各金魚が奪い合うようにして食べることになります。

このため、あらかじめ計算した粒数を各金魚に均等に与えるのは非常に困難ですので、何かしらの対策を講じなくてはなりません。

3.1日数回に分けて与える

金魚は胃を持っていないため、食べたエサはそのまま腸に送られることになります。

このため金魚は満腹感がないと言われ、目の前にあるエサはすべて食べようとしてしまいます。

ですので、一度にたくさんのエサを与えてしまうと、腸での消化が間に合わず消化不良となってしまいます。

金魚は食べたものをフンとして排出する、すなわち消化するまでには、5~6時間程度かかるといわれています。

このことから、一度にたくさんのエサを与えるより、1日の中で数回に分けて与えた方が消化しやすく良いと言われています。

消化不良になってフンがなかなか出なくなると、もっと長い時間エサが腸の中に留まることになります。

こうなると、腸の中でガスが貯まり転覆病などの病気を引き起こすとも言われています。

金魚の腸は浮き袋と密接な関係があって、腸の調子がよろしくないとかなりの確率で浮き袋にも支障をきたします。

一旦転覆病になってしまうと完治は難しく、そうならないためにも日頃のエサやりの管理が重要になってきます。


4.季節など水温によって変える

金魚は当然ながら変温動物です。

変温動物ゆえに、自分で体温の調節ができないため、その活動は回りの水温に左右されます。

適正水温の範囲において、水温が高ければ金魚の活動は活発となり、水温が低ければその活動は鈍ります。

このため、水温が高い場合と低い場合とでは、エサの消化能力も変わってきます。

水温が高ければ金魚はよくエサを食べ、消化吸収も活発に行われます。

水温が低い場合には内臓の活動も鈍るため、あまりエサも食べなくなります。

このことから、水温の高い夏の時期などは、たくさんエサを与えて成長を促すのにちょうど良い季節といえます。

逆に水温の低い冬などは、エサやりを控えめにする必要があります。

金魚は本能的に目の前のエサを食べてしまうため、水温が低い時期にたくさんエサを与えると消化不良を引き起こしてしまいます。

ですので、水温が低い時は、金魚がエサを欲しがってもたくさん与えてはいけません。

5.飼育水の水量によって変える

金魚のエサやりに際し、飼育水の水量は与えるエサの量に関係してきます。

水の量が少ない状態でたくさんのエサを与えると、当然たくさんフンをして飼育水は早く汚れてしまいます。

水の量に対し多すぎるエサは水質を悪化させてしまうため、水にとっても金魚にとっても良くありません。

もともと金魚は水を汚しやすい魚と言われているくらいですから、飼育するにはそれ相当の水量が必要です。

だいたい5cm程度の金魚で1匹あたり10Lの水が必要と言われています。

与えるエサの量を計算することは、十分な水量があってこそ可能となります。

「エサは池にやれ」という言葉もあります。

金魚だけでなく、水の状態をみてエサをやる必要があります。


6.金魚の大きさ・数によって変える

当然ながら金魚の大きさや数によって与えるエサの量は変わります。

複数飼いの場合は1匹毎に与えることは困難ですので、その辺も考慮したエサの量ややり方を工夫する必要があります。

複数の金魚を飼っていると、食欲が旺盛、食べるのが早い、エサを見つけるのが早い、など様々な金魚がいます。

決めたエサの量を一度に与えているだけでは、どうしても金魚によって食べる量が偏りがちになります。

要するにエサにありつける金魚とありつけない金魚が出てきます。

金魚にとっては食べ過ぎも食べなさ過ぎもよくありませんから、これは好ましいことではありません。

ですので、どの金魚もなるべく均等にエサを食べれるように、大きさや種類・食欲などに応じて分けて飼うなどの工夫も必要です。

金魚に最適なエサをあげよう

飼い主はエサを与え、金魚がそのエサを食べるということは、飼い主にとっても金魚にとっても一番のお楽しみです。

同時に、エサやりはとても微妙で難しいものでもあり、エサの種類も量も一概に手順書通りにやっていれば間違いないということはありません。

金魚を長生きさせるうえで、エサやりは飼育環境により変わるものであり、答えはあってないようなものです。

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