夏祭りなどで金魚すくいをした後にどうすれば良いかと悩むことはありませんか。
もし水道水を利用して金魚を水槽で飼うためにはカルキ抜きする必要があります。
そこで、金魚のために水槽のカルキを抜く方法についてご紹介します。
なぜカルキ抜きが必要なの?
ここで言うカルキというのは塩素のことです。
プールの消毒にも使われており、水の中の細菌を殺すためのものです。
市町村や季節によって濃度は違いますが、水道水に塩素を入れることは法律で決まっており、日本国内のどこへ行っても水道水には塩素が入っています。
水道水に含まれる塩素は人間にとっては非常に微量なため飲んでも害はありませんが、金魚はエラ呼吸な上に体も小さく、また塩素に対する抵抗力が弱く、カルキ抜きしていない水道水に入れるとすぐに弱ってしまいます。
水道水の汲み置き
一番簡単でよく知られているのが汲み置きです。
これは読んで字のごとく、バケツなどに水道水を汲んでおき、そのまま置いておくことでカルキを抜く方法です。
塩素は水よりも早く蒸発するので、置いておくだけでカルキ抜きができます。
また、できるだけ口が広い入れ物に入れて、日当たりの良い場所に置いておく方が、早くカルキ抜きができるようです。
メリットは言わずもがな、お金がかからないことと特別な手間がかからないことです。
ただし、この方法には注意点があります。
それは、天気が良く気温の高い時期に行わないと非常に時間がかかるという点です。
初夏から秋口の頃で半日ほどかかり、気温が低くなればなるほど時間が必要になります。
ですので、厳密にどのくらいおいておけばカルキが抜けきるのか判断するのが非常に難しいです。
塩素中和剤
汲み置きによるカルキ抜きが面倒で、今すぐ水を替えたいというときには塩素中和剤を使います。
塩素を抜くのではなく、薬剤を入れて中和させて金魚にとって無害な水にする方法です。
塩素中和剤はペットショップなどに売られており、液体をドポドポ入れてしばらく置けばカルキ抜きできて簡単です。
値段も比較的安価で、一度買えばしばらく持ちます。
塩素中和剤、カルキ抜き薬などお店によって名称は違いますが、「ハイポどこにありますか」と聞けばだいたいどこのお店でも通じると思います。
メリットは時間がかからずその場でカルキ抜きができること。
ただし、中和剤といっても薬剤には変わりがないので、たくさんドバドバ入れればよいというわけではありません。
水道水に対してどのくらい入れればよいのか、注意事項をよく読んで適量を入れましょう。
家の中にあるアルカリ性のものを入れる
カルキ=塩素ということは、アルカリ性です。
アルカリ性は酸性の物で中和できます。
つまり、「お店は閉まっているから塩素中和剤は買いにいけないけれど今すぐカルキが抜きたい」というときは、家にある酸性の物でもカルキ抜きをすることは可能です。
例えばレモン、みかんなどの柑橘系のものや、お茶っ葉、酢などです。
メリットは先ほど上げたとおり、どこの家庭にもどれかは必ずあるところです。
しかし、これも水道水にどのくらいカルキが含まれているのか、また何をどのくらい入れたら中和されるのか判断が難しく、適量がわかりにくいので応急処置的な利用がよいかもしれません。
浄水器
金魚の水槽の水だけじゃもったいないと思う方は、肌が弱い方向け販売されている、水道の塩素を抜くためのシャワーヘッドや浄水器を利用するのもオススメです。
ビタミンCなどを用いて水道水に含まれる塩素を中和してくれるものです。
人間にも優しいお水なので、金魚にとっても優しいお水になっています。
ちなみにお風呂のシャワーにとりつけておけば、真冬の水道水が冷たい時期でも一定の温度で、そのまま水槽に注ぐことができとても簡単です。
このくらいの水道水を入れたから、塩素中和剤がこのくらいで…なんて面倒な計算もしなくてよいです。
水道局などのオススメは冷蔵庫で1日置いておく
ちなみに水道局などでは「水道水を汲んで冷蔵庫に1日置いておく」のがカルキ抜きの方法として推奨されているそうです。
冷蔵庫なら一年中一定の温度ですし、どこの家庭もだいだい同じ温度に設定してありますし、置いておく時間の目安がつけやすいということでしょうね。
なによりお金もかかりません。
しかし、冷蔵庫の中に金魚の水槽用の汲み置き水を入れて置けるほど空き容量があるかと考えると現実的ではないかもしれません。
自分に合ったカルキ抜きを
金魚の水槽の水は一回ではなく定期的に交換してあげなくてはいけないものです。
自分のライフスタイルにあった方法でカルキ抜きをしてあげて、楽しく金魚とすごしましょう。