金魚の水槽が白く濁る原因と対処法4つ

水槽の水はキレイであって欲しいものです。

水槽の水が白く濁っていると、ライトの光もよく通りませんし、中の金魚もよく見えません、また不潔な印象を与えてしまいます。

金魚を飼っているなら避けては通れないこの「水槽が白く濁る」現象は一体なぜ起こるのでしょうか。

その原因と対策をご紹介します。

水槽を立ち上げて日が浅い

水槽を立ち上げて日が浅いと、水槽の水は濁りやすくなります。

原因として考えられるのは、まだ水の中の濾過バクテリアが出来上がっていない内に金魚を投入してしまった事が考えられます。

金魚は丈夫な魚ですので、濾過バクテリアが出来上がっていない水でも逞しく生きていけます。

しかし濾過バクテリアがしっかりと出来上がっていない水は、水槽内の有機物や有害物質を分解する事が出来ない為、少し日を置くと白く濁ってしまいます。

こういった場合は大抵、濾過バクテリアをしっかり作れば改善されます。

しかし濾過バクテリアは出来上がるまでに日数を要し、水槽の大きさにもよりますが、大抵1ヶ月前後は掛かることになります。

もう既に金魚を購入されてしまった方や、早く金魚を飼いたい方は、市販のバクテリア剤を購入する事をオススメします。

バクテリア剤には濾過に必要なバクテリアが沢山含まれていますので、水槽の立ち上げがグンと早くなります。

しかし金魚の為を考えたら、自然に発生したバクテリアの方がより良い水槽作りに役立ちますので、状況に応じて使い分けましょう。

金魚の数が多い

水槽で飼育している金魚の数が多いと、水は白く濁りやすくなります。

いくら濾過バクテリアがしっかり出来上がっている水槽であっても、金魚の数が多いと、糞やエサの食べ残しが多くなるのは必然でしょう。

そうなると濾過バクテリアの働きが追い付かずに、水槽の水はどんどん汚れていきます。

こういった場合は、水槽を大きくするか、金魚の数を減らすのが得策でしょう。

水槽の大きさによって入れる金魚の大きさと数は変わっていきます。

例えば30㎝程度の小型水槽ならば、小型金魚(2~3㎝程度)は5~6匹、中型金魚(4~5㎝程度)なら3匹程度が限界でしょう。

大型の金魚(6~10㎝以上)は1匹でも飼えないかもしれません。

これが90㎝以上の大型水槽になると、大きな金魚でも5~6匹位は飼える様になりますし、水槽のレイアウトもかなり自由にできます。

また金魚は長く飼っていると大きくなりますので、出来るなら最初から大型の水槽で飼育した方が無難で、水も濁りにくくなります。

砂や石などを洗っていない

レイアウト用の砂や石は水槽に入れる前にきちんと洗うようにしましょう。

こういった物には非常に細かいゴミや埃などが付いている為、そのまま入れると水を汚して白くなる事が有ります。

その場合は時間と共に沈殿したり、濾過フィルターに巻き込まれて掃除される事が多いですが、水流の流れが強かったり、濾過フィルターに汚れが溜まって働きが弱まると、いつまでも沈殿せずに水槽内を循環してしまい、水が白いままになってしまいます。

最初はフィルターを目の細かい物に変えたり、水流の向きや強さを変える等して対策を取ってみましょう。

それでも直らない様であれば水替えが一番確実です。

エサが着色されていたり、栄養が豊富

金魚にあげているエサの着色が強いと、水に色移りして白く濁っていきます。

また栄養価が高いエサの場合も、普通のエサに比べて濁りやすくなります。

こういった場合はエサを変えればいいだけの話ですが、態々栄養価の低いエサを買って金魚に与えるのは考え物です。

ですので、「金魚が短時間で食べ切れる量のエサを数回に分けてあげる」といった対策を取りましょう。

エサが水中にある時間が減れば、それだけ水は汚れにくくなります。

結果として如何にエサを水槽内に残さないか、が重要です。

栄養価や着色がそれほどでもないエサでも、水槽内に多く溜まってしまうと、白く濁る原因となりますので、エサの与えすぎには注意しましょう。

濾過バクテリアが足りないことがほとんどの原因

金魚の水槽が白く濁る原因のほとんどは「濾過バクテリア」によるものが大きいです。

濾過バクテリアがきちんと出来上がっていないと、少ない数の金魚でも汚れます。

金魚の数が多すぎたり、エサをあげ過ぎると、濾過バクテリアの働きが追い付かずに汚れます。

水槽と言う限られた水の中には、限られたバクテリアと酸素しかありません。

水槽の水が白く濁ったら、まずは濾過バクテリアの働きが正常かを疑う様にすれば原因は自ずと見えてきます。

また原因が分からない場合や、濾過バクテリアを測定することが難しい場合は、「水替え」をする事が最も簡単で、確実な方法です。

水そのものを新しくしてしまえば、原因が何であれほとんど解決してしまいますので、どうしても原因が分らない時には、思い切って水替えをしてしまう事をオススメします。