レッドチェリーシュリンプという赤色の小さいエビをご存知ですか?
その可愛らしい姿からファンも多く、アクアリウム初心者にも人気があります。
熱帯魚屋さんやペットショップなどで簡単に入手できるのも人気の理由の一つかもしれません。
そんなレッドチェリーシュリンプの特徴や飼い方をご紹介します。
1、レッドチェリーシュリンプの性質と習性
レッドチェリーシュリンプは台湾が原産のエビです。
もともとの体色は茶や緑ですが、赤色に品種改良されたものが売られています。
保護色機能があるので、周囲の色が濃ければより赤色が鮮明になります。
飼育の際に水槽の背景パネルや下に敷く砂利やソイルを黒にすると、より鮮やかな赤色を楽しめます。
エビ類は非常に臆病な性質なので、だいたいは水草や流木、石の影に隠れて過ごしています。
活発に泳ぎ回ることはありませんが、一日中ちまちまと活動をしています。
また頻繁に脱皮を繰り返しながら成長をしていきます。
稚エビは1~2日置きに脱皮を行い、成長するに従って脱皮の間隔が伸びていきます。
脱皮後の殻に含まれているミネラルを回収するためにエビたちが自分で食べるので、脱皮殻は回収せずに放置しておきましょう。
脱皮した後は、自身の保護のために水草の中に隠れます。
雌雄の差は体色と尾の長さで見分けます。
メスの方が鮮やかな赤色をしている場合が多く、尾もメスの方が太いので一般的にはメスの方が大柄です。
お店で購入する際にキレイな赤色の個体ばかりを選んでしまうと、全てメスになってしまう可能性があるので、繁殖させたい場合は注意しましょう。
2、レッドチェリーシュリンプの飼い方
レッドチェリーシュリンプはとにかく弱いエビです。
丈夫で飼いやすいという人もいますが、最初の導入時の水質や環境の変化には非常に弱いです。
水槽に入れる際の水合わせは慎重にしっかりと行いましょう。
そこを乗り切って軌道に乗りさえすれば、その後の管理は難しくはありません。
水槽は高さよりも底の面積が広いものを選びます。
水槽の底には目の細かい砂利か、エビ飼育用のソイルを敷きます。
ソイルには水質を弱酸性にしてくれる作用があるので、砂利よりソイルの方がオススメです。
そして水草を入れてあげましょう。
レッドチェリーシュリンプは水草が大好きで、ほとんどの時間を水草に寄り添って過ごします。
またエサとしても水草は重要な役目を果たします。
相性の良い水草はウィローモスやアナカリスです。
特にウィローモスはレッドチェリーシュリンプの良いエサになります。
水草やコケを食べているので、エサはほとんど必要ありません。
与えすぎると調子を崩してしまったり、水質の悪化につながりますので気を付けましょう。
水槽内のエアレーションは必須です。
エビが水面付近を頻繁に泳いでいる場合は酸欠が疑われます。
水温は22℃〜24℃が理想ですが、30℃程度までなら元気に過ごします。
ただ34℃が生存可能な限界温度だと言われていますので、夏場などは高温に注意します。
3、レッドチェリーシュリンプと混浴可能な熱帯魚
次に、レッドチェリーシュリンプと同じ水槽で飼育できる熱帯魚を紹介します。
レッドチェリーシュリンプだけで飼育する人もいれば、熱帯魚と一緒に飼育して賑やかな水槽を楽しむ人もいます。
小さなエビは魚のエサになってしまうため、基本的には混浴は避けた方が無難です。
どうしても魚と混浴させる場合には、レッドチェリーシュリンプをエサにしてしまわないような小さな魚で、なおかつ温厚な性質の魚を選びます。
ネオンテトラやオトシンであれば混浴が可能です。
熱帯魚ではないですが、メダカとも混浴可能です。
しかしどんな魚を選んでも小さな稚エビは捕食されてしまうので、魚と混浴させる場合は繁殖は難しくなります。
体の大きさが同じ程度であればエビ同士の混泳も可能です。
テナガエビとスジエビの仲間は、自分より小さなエビを捕食する場合があるので混浴は避けましょう。
熱帯魚と混浴させると水槽も一気に華やかになって美しいですが、できれば混浴はさせずにレッドチェリーシュリンプ単独で飼育することが望ましいです。
4、購入価格
レッドチェリーシュリンプは一匹100円前後が相場です。
だいたいはどこの熱帯魚屋さんでも売っています。
他の魚やエビ類よりも安価で入手できますが、安くても命であることに変わりはないので、丁寧に飼育してあげましょう。
レッドチェリーシュリンプの特徴を知ろう
アクアリウム初心者から上級者まで、幅広い層に人気の高いレッドチェリーシュリンプについて紹介してきましたが、いかがでしたか?
部屋に水槽があるとおしゃれで癒やされます。
憧れはあってもいきなり熱帯魚を飼い始めるのはハードルが高いな…と悩んでいる人はけっこう沢山います。
そんな悩みを持っている方は、まずは小さな水槽でレッドチェリーシュリンプの飼育からアクアリウムの世界に飛び込んでみてはいかがでしょうか。