ふわふわな毛並みに円らな黒い瞳が魅力的なポメラニアン。
根強い人気を誇る犬種です。
ポメラニアンの購入を決めインターネットで調べると、様々な値段が出てきます。
どのような条件で値段が決まるのでしょうか。
ポメラニアンの値段が上下する条件をご紹介します。
両親もしくは片方の親がチャンピオン犬だと高い
ポメラニアンの値段が上下する条件のひとつに「両親もしくは片方の親がチャンピオン犬である」ということがあります。
「チャンピオン犬」というのは、様々な大会で賞を取りチャンピオンと格付けされた犬のことですが、血統、体格、毛色など様々な要因により決定されます。
いわばチャンピオン犬は「ポメラニアンの中のポメラニアン」と言えます。
それゆえ、チャンピオン犬の子どもは値段が上がる傾向があります。
また、ブリーダーもチャンピオン犬を高額な料金を支払い手に入れ、チャンピオン犬同士を繁殖させることがあり、生まれた子どもは両親がチャンピオン犬なので、高額で取引されます。
月齢
ポメラニアンは、一般的に月齢が低いほど高い値段で取引されます。
子犬は愛くるしく見ているだけでも癒されるため、人気が高く少々高額でもすぐに買い手がつきます。
また、トイレなどのしつけを始めるのは生後2ヶ月くらいからが良いと言われています。
しかし、生後2ヶ月を過ぎると事態は一変します。
ペットショップやブリーダーのもとで大きくなってしまうと、人気がなくなり売れ残ってしまう可能性が高くなります。
そのため、売れ残りを防ぐために値段を下げて何とか新しい飼い主と巡り会えるようにします。
月齢が低い子犬は可愛い反面、店に入荷されるまでにウイルスに感染していたり、体調を崩してしまっていたりする場合があります。
逆にペットショップなどで売れ残った子犬は管理をしてもらっているため、体調を崩すことが少ないというメリットもあります。
ペットショップなどによってはワクチン摂取も既に終えている場合もあります。
毛色
ポメラニアンは、カラーバリエーションが豊富な犬種です。
ブラック、ホワイト、クリームなど、その数は20種類以上あると言われています。
人気の高い毛色やなかなか市場に出回らないレアな毛色の個体は高値で取引されています。
人気があるのは、昔からポピュラーなオレンジです。
その次にホワイトなどが続きます。
そして、レアなのはパーティーカラーと呼ばれる毛並みを持つポメラニアンです。
パーティーカラーとは、オレンジにブラックが混じっていたりなどする毛色のことで、単色の毛色に比べると珍しいため、ペットショップなどに入荷されるとすぐに売れてしまいます。
パーティーカラーなど特定の毛色のポメラニアンを繁殖させているブリーダーもおり、珍しい毛色のポメラニアンが欲しい場合はそのようなブリーダーに連絡を取ると手に入りやすくなります。
値段も交渉次第で少し下がることもあります。
体型
ポメラニアンは、体型によって値段が上下する犬種であると言えます。
ポメラニアンには標準となる体重と体高が決められており、体重が1.8kgから2.3kg、体高が18cmから22cmの範囲内に入っている個体が理想的で、値段も高くなる傾向があります。
なお、チャンピオン犬もこの範囲内に入っている体型のポメラニアンの中から血統などと共に考慮され、選ばれます。
ポメラニアンの体型を決定つけるのは両親からの遺伝も大きく、この範囲内の体型の両親から生まれてきた子犬は、両親と同じような体型になる可能性が高くなります。
この理想的な体型の範囲からはみ出すと「規格外」として、値段が下がる傾向があります。
しかし、規格外の個体はショーや大会などで活躍する可能性は少ないですが、ペットとして飼育するのは問題ありません。
ショーなどに出す予定がないのであれば、規格外の個体も候補に入れても良いでしょう。
病気や障害の有無
元気に生まれ健康的に育つポメラニアンがいる一方で、生まれつき病気や障害を抱えて生まれてくるポメラニアンもいます。
病気や障害を持つポメラニアンは、無償か格安で取引されます。
しかし、病気や障害を抱えている個体は無償や格安で購入したとしても、治療費などケアにお金がかかってしまうことが多いです。
病気や障害の程度によっては、家のリフォームなど、飼育環境を整えることにも費用がかかることもあります。
完治する見込みもなく一生涯面倒を見なくてはならないこともあり、病気や障害を持つポメラニアンを飼育するのは相当な覚悟が必要です。
安いからといって安易に購入を決めるのは止めましょう。
また、病気や障害を持つポメラニアンの飼育には家族の協力が不可欠であり、家族とよく相談してから決めましょう。
ペットショップで購入するかブリーダーから購入するか
「ポメラニアンを飼育したい」と思ったら、まずほとんどの人が向かうのがペットショップかブリーダーのところでしょう。
ペットショップは、ブリーダーや中間業者などからポメラニアンを仕入れ販売しているため、仕入れ値などが上乗せされ値段が高くなる傾向があります。
対してブリーダーは、中間業者に支払う必要がないため、ペットショップよりも価格が抑えられる傾向があります。
ただし、必ずしもブリーダーから購入した方が良いとも言えず、中には劣悪な環境で飼育や繁殖をしている悪質なブリーダーもおり、そのようなブリーダーのもとで繁殖されたポメラニアンは問題がある場合もあります。
ペットショップにしろブリーダーにしろ、購入後のアフターフォローに応じてくれるところの方が飼育していく上でも安心です。
購入前にインターネットなどで口コミや評判などの情報を集めておいた方がトラブルを防げます。
値段も含めてポメラニアンを検討しよう
親の実績や血統、毛色など様々な条件で値段が上下します。
しかし、値段だけでそのポメラニアンの価値が変わる訳では当然なく、1頭1頭個性があります。
値段は購入を決める上で考慮する条件ではありますが、大切なのはポメラニアンとの相性であり、飼育していく以上は一生涯面倒を見るという覚悟です。
値段だけで決めてしまわないように、色々情報を集めた上で判断するようにしましょう。