犬がまだ車に慣れていないときや、子犬がトイレを我慢できなかったときなど、どうしても車内でオシッコをしてしまうときがあります。
漏らしてしまったものは仕方がありません。
今後はマナーベルトなどで対策をすればいいのですが、車内についてしまったオシッコのニオイはキレイに清掃してもなかなか取れません。
そこで、車内についてしまった犬のオシッコはどう対処すればいいのか、ニオイは消えるのかといったことを調べてみました。
犬のオシッコのメカニズム
犬は種類によって体の大きさも様々で、それによって膀胱の大きさも違いますよね。
お出かけ前に飲んだ水の量などでも、オシッコの量が違ってきます。
してしまったオシッコへの対処方法は、その量によって違っていて、また、時間が経つほど困難になります。
犬のオシッコは排泄以外にもマーキングの役目があることは広く知られていますよね。
ニオイを残すためにするものでもあるので、取ろうと思ってもなかなか取れません。
車のシートは普段人間が座ることで付いた汚れや皮脂などが、目に見えないけれど沢山残っています。
それらと犬のオシッコが混ざり、雑菌が繁殖すると強烈なニオイを放つようになります。
狭い車内ではツライですね。
とりあえず、家に着くまでは窓を開けて空気の流れを作り、ニオイがこもらないようにするしかありません。
漏らしたオシッコが少ない場合
まず、オシッコが少量だった場合の対処方法です。
車を安全なところに止めて使い捨てのタオルや新聞紙など、水分を吸収するものを用意します。
オシッコの箇所を上から軽く押さえて、吸い取れるだけ吸い取ります。
あまりゴシゴシ擦ったりするとかえって繊維に染み込んでしまうので、軽くトントンと押さえましょう。
可能であれば、シートの下側にもタオルや新聞紙を敷いて、洋服の染み抜きの要領でオシッコを吸い取ります。
自宅に戻ってからもう一度、水道水などをスプレーしてオシッコを薄めながら新聞紙などで押さえて吸い取ります。
その後、犬用の消臭スプレーをすると気になるニオイも消すことができます。
カー用品店で販売されている、シート用洗浄剤を使うのもいいですね。
シートの材質に合った洗剤を、スタッフさんに選んでもらうと確実です。
プロの清掃テクニックを紹介する動画なども配信されていますので、それを見ながらおこなうこともできますね。
また、車いじりが得意な人や、そういう人に頼める場合、シートを取り外して洗うという手もあります。
車内で使用する消臭スプレーについて
ニオイにアプローチする消臭剤ですが、人間用と犬用では効果がかなり違います。
人間の普段の生活において消臭スプレーをするとき、アンモニアを分解する必要性はそれほどありませんよね。
一般的に販売されている人間用の消臭スプレーは、皮脂のニオイや調理で出るニオイにアプローチするものなので、犬のオシッコには効果がほとんどありません。
香りでごまかすタイプもまだまだ多く、それらはニオイを根本的に解決してくれる製品ではありません。
それどころか犬がオシッコをしたシートに吹きかけると、芳香剤とオシッコのニオイが混ざって大変な悪臭になってしまいます。
犬用の消臭スプレーはオシッコのニオイを消すことを目的に作られていものが多いです。
雑菌の繁殖を抑えたりアンモニアを分解するなど、しっかりとニオイのもとにアプローチします。
とはいっても、犬用の消臭スプレーがすぐに手元に無い場合は消毒用エタノールで雑菌の繁殖を抑えるだけでも消臭に役立ちます。
時間が経ってしまったオシッコなら、クエン酸スプレーで代用してもいいでしょう。
車内で漏らしたオシッコが多かった場合
おしっこの量が多かった場合、タオルや新聞紙で吸い取る方法は応急処置としてはいいのですが、やはり完全には汚れ・ニオイを取りきることは難しいでしょう。
また、それほど多量ではないけれど時間が経ってしまって、吸い取ろうにも吸い取れない場合がありますよね。
気が付いたときにはもうシミになっていた、なんてこともあります。
先述のような、車いじりが得意な人にお願いして洗ってもらうか、そういう人がいない場合はプロにお任せするのがよいでしょう。
ガソリンスタンドでもシート洗浄サービスをおこなっているところはありますが、店舗によるところが大きいので、専門業者やカーディーラーで相談するのが確実です。
業者さんもペットのオシッコ汚れに適した洗浄方法をおこなってくれますから、安心して預けられます。
状態を確認して様々な解決方法を提示してくれますし、費用の見積もりなども出ますから、費用がそれなりにかかっても大丈夫という人は相談してみましょう。
車内で犬がお漏らしした時の消臭方法を知ろう
外でするときは全然気にならない犬のオシッコも、狭い車内では強烈なニオイとなって困ってしまいます。
少量なら早めにタオルなどで吸い取って、消臭スプレーを吹きかけておけばよいですが、消臭スプレーも人間用ではなく犬用のものを使って、確実にニオイのもとを撃退しましょう。
車いじりが得意な人や、そういう人にお願いできる場合、シートをはずして洗ってしまうのも良いですね。
大量のオシッコがどうにもならない場合、カーディーラーや専門業者に相談して、解決方法を一緒に探してもらいましょう。
犬も悪気があってしたことではありませんから怒ったりせず、オシッコには飼い主が対処して、犬には車に慣れてもらう、マナーベルトを装着させるなど今後の対策を考えましょう。