セラピードッグとは、病気やけがをした人・認知症や高齢者・精神的疾患の人などと触れ合うことで不安を減らし、心と体を癒す働きをする犬たちのことです。
セラピードッグと言ってもたくさんある犬種の中で、一体どの犬種が向いているのでしょうか。
ゴールデンレトリバー
本来は狩猟犬として飼育されており、主人が仕留めた獲物を回収していました。
現在では盲導犬などで活躍しています。
とても賢くて飼い主に従順、温厚な性格で子供や女性にも扱いやすい犬種です。
扱いやすいといっても大型犬ですのでしつけはしっかりしましょう。
明るく好奇心・学習意欲などがとても旺盛。
子供が好きで、よほどのことがない限り怒ることはありません。
また、人間と同調することができ、飼い主と一緒に行動することを好み、孤独が嫌いです。
叱るといじけやすいので褒めて伸ばすしつけが向いています。
レトリバーは「回収する」「持ってくる」という意味があるので、何かを運んだり持ってくる遊びが得意です。
被毛は上毛と下毛のダブルコートで密集しているため、水をはじく性質を持っています。
色は名前の通りゴールデン色やクリーム色など様々です。
毛玉ができやすいので、ブラッシングを怠らないようにしましょう。
ラブラドールレトリバー
ゴールデン同様、狩猟犬として飼育されており、泳ぎが得意なので水鳥や魚などを回収していました。
現在は盲導犬や介助犬などで活躍しています。
賢く利口でとても聞き分けがよい犬種です。
好奇心旺盛で活動的、社交性の高いので、子供や他の犬種とも仲良くできることができます。
少しやんちゃな面もあるので、幼少期からのしつけをしっかりしましょう。
しつけの時は、叱ってもあまり効果はありませんので、褒めて伸ばすしつけをしていきましょう。
ゴールデンと同じくリトリバー犬ですので、何かを回収したり持ってくる遊びを得意とします。
被毛は全身短毛で水をはじきます。
毛色はブラック・イエロー・チョコレートなど、様々な色が存在します。
ジャーマンシェパード
シェパードとは「羊飼い」という意味があり、牧羊犬から軍用犬へと改良された犬種です。
現在はよく知られている警察犬から救助犬など、作業犬として活躍しています。
見た目は怖い感じがしますが、忠実でなおかつ従順・人懐っこい性格であり、とても学習能力や運動能力が高いです。
訓練などのハードなことをやり遂げる集中力やタフさ・忍耐力も他の犬より優れています。
知能がとても高いため、シェパードのリーダーにならないと舐められることがあるので、幼少期からのしつけが重要になってきます。
被毛は滑らかで硬いまっすぐな上毛と、柔らかい下毛のダブルコートで、抜け毛に注意が必要です。
毛色はブラック・ブラウン・ダークブラウンなどがあります。
たまに、珍しいホワイトの毛色のシェパードもいます。
ボーダーコリー
牧羊犬として羊の群れを監視・誘導する役目として活躍する有名な犬種です。
賢くて注意深責任感があり、人も好きでとても従順な性格をしています。
非常に活発で、瞬発力・跳躍力など運動能力がとても高いです。
判断能力も優れており、そのときの相手により態度を変えることができます。
牧羊犬として動くモノを追いかける習性があるので、ボール拾いなどそれを生かした遊びをしてあげましょう。
姿勢を低くし前進するほふく前進をする習性もあります。
被毛は上毛と下毛のダブルコート。
毛色は有名なブラック&ホワイトや、ブラック部分がブルーやレッドという毛色の個体もいます。
顔の模様もブレーズという鼻筋から頭部にかけて見られる白い毛もさまざまり、ブレーズにより表情が変わるところも魅力のひとつと言えます。
小型犬
小さく可愛いという利点から、小型犬のセラピードッグも存在します。
家庭で飼う犬としても人気が高いのがダックスフンドです。
ダックスフンドは本来アナグマ猟のために生まれた犬種で、巣穴に潜り込んだアナグマを追うために胴長短足な体をしています。
賢くて活発、人懐っこく遊び好きな性格です。
被毛は有名な長く柔らかい毛のロング・短く硬い毛のスムース・短い剛毛のワイヤーがあります。
毛色はとても豊富でレッド・イエロー・チョコレート・まだら模様のダップルなど、様々な毛色があります。
また、モコモコした見た目が特徴的なプードルもセラピードッグとしての素質があります。
プードルは、本来鴨猟犬として活躍していたスタンダードプードルから、ミディアムプードルを経てトイプードルへと改良された犬種です。
明るく活発・人懐っこい性格で賢く、運動能力も高いことが特徴となっています。
被毛は抜け毛があまりない犬種ですが、カールした毛は放置すると絡まってもつれ、毛玉になってしまうので注意が必要です。
毛色もレッドや濃いオレンジのアプリコット・ブラウン・ホワイト・ブラックなど、様々な毛色があります。
セラピードッグに向いてる犬種を知ろう
セラピードッグは「この犬種でないといけない」という規定はありません。
毎年行われるセラピー適正検査に合格すれば、どの犬種でもセラピードッグになれる可能性があります。
愛犬をセラピードッグとして育ててみてはいかがでしょうか。