日本の夏は非常に暑く、犬も夏バテしてしまいます。
犬は汗をほとんどかくことができないので、暑さに非常に弱いのです。
散歩に行きたがらなかったり、ご飯をあまり食べなくなったら夏バテのサインです。
こんなときどのような対処法があるでしょうか。
水をあげる
水分が足りないと体内のバランスが崩れ、夏バテの原因となります。
犬は新鮮な水でないと飲んでくれないことがあるので、こまめに水は換えてあげましょう。
水のお皿を複数用意することもオススメです。
特に出かけるときは必ずキレイな水に換えてあげましょう。
また、汗をかくことによってミネラルが不足しがちになるので、
市販のスポーツ飲料水を一匙加えてあげるのも効果的です。
あげすぎると糖分や塩分をとりすぎてしまうので注意です。
犬用のスポーツドリンクも売っているので、できればそちらを使用してあげましょう。
あまり水を飲んでくれない場合は、おやつを水分のあるものに変えてみるのもよいでしょう。
普段ジャーキーなどの乾物をあげているなら、きゅうりやトマト、スイカなど水分たっぷりのものに変えてみるといいでしょう。
こちらもあげすぎると糖分過多になってしまうので注意しましょう。
犬がいつでも水分を取れる環境を作ることが大切です。
エサを工夫する
夏バテするとあまりエサを食べなくなってしまいます。
犬が食べたくなるようにエサにも一工夫してみましょう。
犬はおいしそうなにおいのするものはよくたべてくれます。
犬の好物をエサにトッピングすることで食欲の回復を促しましょう。
例えば茹でたささみや野菜をトッピングしたり、プレーンヨーグルトをかけてあげたりしましょう。
こうすることでおいしそうなにおいにつられて犬がエサを食べてくれます。
特に鳥のささみなどの高タンパクなものは夏バテ解消効果があるのでオススメです。
ただし、高脂肪のものは与えすぎると消化によくなく、
かえって夏バテさせてしまうこともあるので、あげすぎには注意しましょう。
またエサをドライタイプのものからウェットタイプのものに変えるのも効果的です。
エサを食べないとどんどん弱ってしまうので、いろいろ工夫してバランスのよいエサを食べさせてあげましょう。
散歩の時間を変える
太陽が照っている間はアスファルトが非常に熱くなります。
犬は肉球ひとつで外に出るため、アスファルトの上を歩くとやけどをしてしまいます。
散歩はなるべく朝夕の涼しい時間に行きましょう。
夕方でも、まだアスファルトが熱いことがあるので手で触ってみて大丈夫かどうか確認しましょう。
あまり夜遅くに散歩にいけないという方には犬用の靴なんかもオススメです。
しかし、ダックスフントなどの短足種はアスファルトからかなり近いところに体があるので
放射熱だけでもダメージとなり、注意が必要です。
また、散歩中にも犬はのどが渇くので水をペットボトルなどに入れて持っていって飲ませてあげるとよいでしょう。
犬は運動をしないと体調を崩してしまいがちなので、散歩にはしっかり連れて行ってあげましょう。
ハウスの場所を変える
犬のハウスはどのような場所にあるでしょうか。
直射日光の当たる庭にハウスがあったり締め切った室内にハウスがある場合は、
暑さに耐えられず熱中症になってしまうこともあります。
また、エアコンの効きすぎた部屋にいると、急激な気温の変化によって、
人間と同じように夏バテになってしまうこともあります。
夏の間だけでもほどよくエアコンが効いた室内にハウスを移してあげましょう。
カーテンを遮光カーテンに変えるとより効果的です。
室外犬の場合は、部屋の一部に仕切りを作り、その中で飼うのがオススメです。
暑い夏にエアコンをつけずに放置していくことは犬にとって、
炎天下の車内に赤ちゃんを放置していくようなものです。
出かけるときもエアコンはつけっぱなしにしておくのがいいでしょう。
犬にとって30℃を超える気温は命にかかわります。
もったいないと思わず、つけっぱなしで行ってあげましょう。
エアコンがない場合は、犬用の冷たいマットなどが売っているのでそちらを買ってあげましょう。
ブラッシングをする
犬は常に毛皮のコートを着ているようなものなので非常に暑さに弱いです。
冬のもこもことした毛は春ごろに抜けていくのですが、
あまりブラッシングをしていないとこの暖かい毛が残っている場合があります。
また夏の間もすこしづつ毛は生え変わっているので、ブラッシングしてあげると結構毛が抜けます。
また、毛の長い犬種はトリミングに行って毛を短くカットしてもらうのもよいでしょう。
シャンプーなどと一緒に行ってくれるところもあるので、少し追加料金を払ってやってもらうのをオススメします。
犬にとっては暑さが和らぎ、飼い主にとっては掃除の手間が軽減されるといいことずくめです。
ぜひ休日などにブラッシングをしてあげましょう。
犬の夏バテをケアしてあげよう
犬はもともと寒いところにいた種族で、暑いのは苦手です。
犬にとってすごしやすいのは22℃前後と言われていますので、日本の夏には耐え切れません。
特にだるーんとしていて元気がない、皮膚を引っ張って離しても元に戻るのに時間がかかる、
目が窪む、口が渇く、息が急に荒くなるなどの症状が出た場合、
夏バテを通り越して熱中症にかかって脱水症状を起こしているもあります。
この場合命にかかわるので、おかしいなと思ったらすぐに病院へ連れて行ってあげましょう。