犬がマーキングをする理由

犬がマーキングをする理由。なぜ電柱などにおしっこするのか

最終更新日:2015年9月13日

日に日に成長していく犬との生活は楽しみでもありますが、戸惑うことも多いでしょう。

その中でもみなさん経験するのが「マーキング」ではないでしょうか。

どうして犬はあちこちにおしっこをかけてしまうのでしょうか?

犬がマーキングをする理由についてご紹介します。


1.縄張りを示すためのマーキング

犬の散歩の時に、電信柱や街路樹に対して片足をあげておしっこをかけているのを見かけますね。

それも一度に少しずつ、あちこちにしています。

これは犬が自分の縄張りを主張するためにしている行動です。

犬の本能によるもので、自分の縄張りを他の犬に示すために、一か所ではなくその範囲が分かるように何か所にもおしっこをかけるのです。

おしっこをかける位置を見ていると、なるべく高いところにしているのが分かると思います。

これは下の位置では他の犬の鼻の位置から遠くなるので、なるべくにおいが分かりやすいように、という目的があります。

また、縄張りを主張するためには、自分の力を示す必要があり、高いところにマーキングができるということは、体も大きいと思わせることができるからです。

小型犬などはより大きく見せるために、逆立ちのような格好でマーキングしたりします。

マーキングして困るときや場所では、リードを引いて立ち止まらないなどして対処しましょう。

オス犬の場合、去勢でマーキング行動をある程度減少させることもできます。


2.名刺代わりのマーキング

犬のマーキングは縄張りの主張だけかというと、そうではありません。

散歩の時に行き会う他の犬と鼻を近づけたり、尻尾のにおいを嗅ぎあったりするのと同じように、お互いの情報をやり取りできるのもマーキングの持つ意味です。

犬のおしっこには色々な情報が詰まっており、性別や年齢、体調や感情さえも伝えることができると言われています。

また、時間が経ったり他の犬のマーキングが重なってもにおいが分かり、いつその場所を通ったかも分かるので、お互いにマーキングを嗅ぎあうことで様々な情報交換に役立てているのです。

情報交換は大切ですが、散歩中どこにでもマーキングさせないように気を付けて、よその玄関先などにしてしまったら水で流すなどしましょう。

3.主従関係の逆転によるマーキング

近年では室内飼いの犬も増えて来て、それに伴って室内でのマーキングに悩む飼い主さんも多いようです。

なぜ他の犬との情報交換の場でない室内でもするのでしょうか?

これは、お家でも犬が自分の縄張りを主張しているからです。

飼い主の居場所に対して自分の縄張りを主張するということは、犬が自分を飼い主の下に位置するものと考えていないからです。

犬は本来群れの中での上下関係には敏感な生き物ですから、はっきりとした上下関係を作らないと、問題行動のもとになります。

その後のしつけにも関わってきますので、飼い主と犬の主従関係をしっかりと分からせるためのしつけが必要です。


4.ストレスによるマーキング

飼い主との主従関係に問題もなく、今まで困ったマーキング行動がなかったのに、急にマーキングをし始める犬もいます。

何か犬にとって大きな変化はなかったか振り返ってみましょう。

よくあるのは、夫婦と犬だけの生活に赤ちゃんが加わり、みんなの注目が赤ちゃんへ移ってしまい、お世話やスキンシップの時間が短くなった。

また、赤ちゃんの誕生や飼い主の仕事の都合で生活リズムが激変したとか、引っ越しをして住まいも散歩のコースも全く新しくなって犬が戸惑っている。

他には、新しいペットが増えたり、家に不意の来客があったりということも引き金になるようです。

このように犬にとって生活の変化などは大きなストレスになり、それまでのリズムを乱してきちんとできていたトイレを失敗したり、室内でマーキングを始めたりするようになるのです。

犬の行動が変わったら、その原因を考えてストレスを軽減してあげることが大切です。

5.オスだけではないマーキング

マーキングというと、オス犬がするイメージがありますが、実はメス犬にも見られる行動です。

メス犬でも気の強い犬はオスのように片足をあげたスタイルでマーキングをするほどです。

また、メス特有の理由としては縄張り意識ではなく、発情によるものです。

室内でもあちこちにマーキングをする事例が見られます。

成長したらいつでも生殖行為の可能なオスと違い、妊娠につながるメスの発情は年に2回ほどです。

その間に自分の発情をアピールするためにマーキングするのです。

前に触れたように、おしっこには色々な情報が含まれ、現在自分が発情期にあると伝えることもできるのです。

そのにおいを嗅いだオスがメスの発情を知って、興奮して後を付いて回ったりするのです。

メスの場合も避妊手術によって発情そのものが来ないようにすることで、マーキング行動を減らすことができます。

マーキングで飼い犬の考えがわかる

このように、犬のマーキングには様々な理由があります。

飼い主との関係や、環境の変化などで急に始めるようになることなど、なぜマーキングをするのかが分かれば、困った行動として放置せず、きちんとした対応で改善できるのではないでしょうか。

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