犬も人間と同じように、年齢を重ねると様々なところに老化現象が表れてます。
その中のでも特に多いトラブルが尿漏れや回数が多い、トイレに間に合わないなどの排尿に関するトラブルです。
飼い主にとっても毎日のことなので大変なことですが、少しでも愛犬にとって良い対策を見つけて、しっかりとケアしてあげましょう。
病院に行き病気でないことを確認する
愛犬が尿漏れをするようになったら、まずは病気でないこと確認しなければなりません。
加齢が原因の尿漏れであれば心配要りませんが、病気が隠れている可能性もあるので、動物病院に行って獣医師にしっかりと診察してもらいましょう。
尿漏れを起こす病気として多いのが、膀胱炎と尿結石です。
多飲多尿をしている場合は腎臓病の可能性もあります。
病気ではありませんが、先天的に尿漏れを起こす尿道括約筋機能不全という奇形もあり、尿道筋の虚弱や尿道が短かったり欠損しているために尿漏れを起こします。
後天的な尿道括約筋機能不全もあり、避妊手術を受けた中年以降のメス犬に多く見られます。
避妊手術で卵巣を摘出することに原因があると言われています。
この場合、女性ホルモンを投与する処置が取られることが多く、症状が良くなることが報告されています。
エストロゲンを多く含む食品を食べさせる
避妊手術による卵巣摘出で、女性ホルモンが不足することにより尿漏れを起こしている尿道括約筋機能不全の場合は、女性ホルモンと同じ作用を持つ、エストロゲンを多く含む食品を、食事に取り入れることが有効です。
エストロゲンは納豆や豆腐、おからに多く含まれています。
愛犬の体のことを考えると、女性ホルモンを投与する前に、薬ではなく食べ物で改善できることが望ましいです。
これらの食品を試してみるのも一つの方法です。
尿漏れに効果のあるサプリメントを飲ませる
尿漏れに効果があると言われているサプリメントの成分には、クランベリー、オレゴングレープド、バンプキンシードなどがあります。
ビタミンBも効果があると言われています。
このような成分が入っているサプリメントを犬に与えてみましょう。
漢方薬のチョレイトウも犬の尿トラブルに良く使われています。
念のため獣医師に相談してから与えると安心です。
犬が使いやすいトイレにする
尿漏れをするようになった犬には、失敗しないような環境を整えてあげることが大切です。
移動しやすいように、トイレの位置をいつもいる場所からなるべく近い場所に移動したり、トイレを何ヵ所かに増やしてあげたりするのも良いでしょう。
犬も高齢になると、身体の向きを変えるのが狭い場所では難しくなってきます。
今までよりも広めのトイレスペースを準備してあげましょう。
オムツなどを使う
オムツをするのは、出来れば最終手段にしたいものです。
オムツは尿が肌に付いた状態で長時間過ごすことになります。
肌荒れを起こしたり、毛が抜けてしまったり、犬にとってストレスになるのは間違いありません。
だからといって、世話をする人の色々な事情もあるでしょう。
長時間の外出の時やどうしてもという時だけにしてあげればベストです。
犬の尿漏れ対策に、雄犬の場合はマナーベルトを使っている飼い主さんも多くなります。
尿がポタポタと部屋中に落ちてしまって、部屋を汚ごしてしまうような場合にマナーベルトをすることで防止することができます。
今ではペットショップなどに行けば、ほとんど置いているので、愛犬の胴回りに合ったものを選んであげましょう。
単純な形なので手作りも可能です。
雌犬の場合は、サニタリーショーツを使用します。
マナーベルトもサニタリーショーツもオムツと同じで、小まめにパットを交換して常に清潔を保ってかぶれないように、皮膚の弱い犬は特に注意して使用してあげましょう。
ストレスを与えないようにする
犬が尿漏れしてしまったときには、決して叱ってはいけません。
犬にとっても外敵に自分の存在を知らせてしまう尿漏れは、匂いを残したり、寝床を汚したりすることになるのでとてもイヤなことです。
犬にもちゃんとプライドがあるので、飼い主が叱って傷付けないようにしてあげましょう。
怒られたからといって、尿を自分でコントロールできない状態の犬には何もできないということを、飼い主がきちんと理解してあげることが大切です。
愛犬にあった尿漏れ対策が必ずある
最近では犬が長生きするようになって、老犬の介護問題を抱えている人が増えてきました。
犬の尿漏れに悩んでいる人も多いです。
動物病院を受診し、病気でないことをしっかりと確認して、それぞれの愛犬にあった対策をしてあげましょう。
尿漏れといっても、愛犬の飼育環境や飼い主のライフスタイルによって対策は変わってきます。
愛犬が少しでも快適に毎日を過ごせるように、飼い主が尿漏れについてしっかりと勉強をして、一番良い方法見つけ出してあげることが大切です。