ダックスフンドの中でも1番小さな種類となるカニーンヘンダックスフンド。
元々は、うさぎの狩猟を目的として作出されたため、ドイツ語でうさぎを意味するカニーンヘンと名付けられました。
日本でも、それなりに人気のあるカニーンヘンダックスフンドですが、どのような犬なのでしょうか。
元気で優しい性格
カニーンヘンダックスフンドは、陽気で元気な性格をしています。
好奇心が旺盛でやんちゃな部分も持っています。
そのため、遊ぶことはとても好きです。
気が強く、少々頑固な面もあるため、どこか人間味溢れた印象です。
服従心があるため、飼い主に対して忠実な面もあります。
また、飼い主や家族に対してはとても優しく愛情深いため、子供などとも仲良くできます。
そういった面では安心できる犬種となります。
ただし、時に、神経質な部分も見られるため、ストレスが溜まらないように注意も必要です。
カニーンヘンダックスフンドの特徴
カニーンヘンダックスフンドの体重は3.5kg以下、体高は胸囲30cm以下で、分類としては超小型犬となります。
体高よりも体長の方が若干長く、体は華奢な印象を受けます。
耳は垂れ耳で、マズルは短めです。
披毛は、大きく分けて3種類あります。
ロングヘアー、スムースヘアー、ワイヤーヘアーの3つです。
これらの披毛の違いは、掛け合わされた犬種によって決まるものとなります。
披毛の色としては、レッド、ブラック、ブラウン、クリーム色など、様々な種類が存在しています。
それに加えて、今後まだまだ新たな色が増えていくとも言われています。
自分好みの犬種を見つけるのに、迷ってしまいそうですね。
寿命とかかりやすい病気
カニーンヘンダックスフンドの寿命は、13歳〜16歳とされており、一般的な犬の寿命よりも少し長いです。
かかりやすい病気としては、椎間板ヘルニアや胃腸捻転などがあります。
どちらも、ダックスフンド種がかかりやすいものなので、注意が必要です。
椎間板ヘルニアは、壊れた椎間板が神経を圧迫して、体の様々な部分に痛みを伴う病気です。
あまりの痛みに、触られることさえ嫌がる様子を見せます。
悪化してしまうと、立てなくなったり、動けなくなったりすることもあるため、少しでも気になる症状が現れた場合は、受診するようにしましょう。
胃腸捻転は、胃が膨張し、他の臓器を圧迫してしまうもので、それによって臓器が上手く機能しなかったり、破裂してしまうなどの恐れがあります。
この病気は、致死率が非常に高いため、少しでも違和感を感じたら、こちらも早急に受診するようにしましょう。
しつけの方法
カニーンヘンダックスフンドは、比較的飲み込みは良く賢いため、それほどしつけは難しくありません。
ただし、元々が狩猟犬だったということは忘れずに、メリハリをつけたしつけをしましょう。
カニーンヘンダックスフンドは、先に記したように、飼い主や家族に対しての愛情は深いですが、その分少々他の動物や人物に対して距離を置く傾向もあります。
あまりに相性が悪いとケンカとなることもあります。
しかし、元々優しい性格を持っているため、小さい頃から他の動物や人物に触れ合わせてあげることが必要です。
飼う際の注意点
カニーンヘンダックスフンドは、先に記したように遊ぶことが大好きな犬種ですが、そもそも体を動かすこと自体が大好きです。
運動不足になると、ストレスが溜まってしまいます。
そのため、毎日合計一時間程度の散歩をしてあげることが理想的です。
天候の問題で屋外で運動が出来なくても、室内でボール遊びなどをしてあげるだけでも、良い運動となります。
披毛の手入れは、先に記した3種それぞれの披毛の種類によって変わってきます。
スムースヘアーは、その名の通り短毛なので、それほど多くのブラッシングは必要ないです。
ロングヘアーとワイヤーヘアーに関しては、週に2回以上のブラッシングをしてあげる必要があります。
ただし、基本的にはどの種類も披毛は二層構造のため、抜け毛はあります。
様子を見ながら、こまめにお手入れをしてあげましょう。
価格と入手方法
カニーンヘンダックスフンドは、比較的新しい犬種のため、やや値段は高めです。
基本的には20万円〜40万円が平均となりますが、血統によっては、更に高くなる個体もいます。
まだまだ希少な犬種のため、ペットショップでは、あまり手に入りません。
入手方法としては、ブリーダーさんからの購入が確実となります。
ブリーダーさんも、それほど多いとは言えませんが、それでもカニーンヘンダックスフンドのブリーダーさんは徐々に増えてきているため、探してみる価値はあります。
また、ペットショップとは違い、直接訪ねることで、その犬の血統等の情報が正確に分かるという利点が、ブリーダーさんからの購入だと存在します。
小さくて可愛らしいカニーンヘンダックスフンドの特徴を知ろう
性格も優しく、比較的飼いやすい印象を受けるカニーンヘンダックスフンド。
ダックスフンドの中でも、まだまだ希少なため、入手するのに多少苦労はあるかもしれませんが、それを苦に感じず、特性をよく理解して飼うことが出来れば、素晴らしい家族となってくれると思います。