愛嬌のあるお顔と、コロコロ変わる表情がたまらなく可愛いフレンチブルドッグ。

その魅力にどっぷり浸かってしまう人も多く、これから飼ってみたいと思われている方も多い事でしょう。

そんな人気犬種フレンチブルドッグの値段についてご紹介します。

ブリーダーから購入する場合は25万~35万円

フレンチブルドッグの値段は、ペットショップでは15万円~25万円が大体の相場になります。

対して、ブリーダーから購入する場合は、25万円~35万円が相場と言われます。

ブリーダーよりペットショップの価格が安い理由は、フレンチブルドッグの出産が、帝王切開か自然分娩かが関係します。

フレンチブルドッグのメスは、長時間の陣痛に耐えられるスタミナもなく、さらに体の構造的にも頭がとても大きく、上半身に比べると下半身が小さいという体型をしているため、自然分娩は大変危険だと言われております。

その為、ほとんどのブリーダーでは帝王切開での出産が一般的です。

帝王切開での出産は、生産性も低くなり、時間もお金も費やす為、その分どうしても個体の値段も高くなります。

しかし、ペットショップによっては、自然分娩のフレンチブルドッグを取り扱っている事がある為、価格が安くなる傾向にあります。

自然分娩で生まれた子は、顔が小さいのが特徴で、フレンチブルドッグより、パグに近い体型の子が生まれます。

人気色は20万円~70万円

フレンチブルドッグのカラーは、ブリンドル(黒ベースに明るい色)、フォーン(茶)、パイド(白黒)クリームの4種類です。

他にも希少な色を含めると全部で11種類になります。

中でもクリームやパイドは人気が高く、クリームは、より白に近いクリームが人気の傾向にあり、価格も上昇します。

パイドは白と黒の色の出方で値段も変わります。

ブリンドル色のブリーダー平均価格が20万円~40万円なのに対し、クリーム色は20万円~70万円と、それぞれ値段の幅には様々な要素を含みますが、毛色だけでもかなり値段の開きがあると言えます。

他にも、ブラウン(茶色一色)や、ブラック・タン(黒ベースに茶色の斑点)ブルーパイド(白ベースに青みがかった斑点)など、珍しい色ほど値段が上がると言えます。

チャンピオン犬の血統は50万円~

「チャンピオン犬」とは、ドッグショーの審査でチャンピオンと格付けされた犬の事を言います。

優秀な血統であればあるほど高くなり、チャンピオン犬の実子の場合、毛色などによっても値段の差が出ますが、パイドやクリームなどの人気色の子犬は70万円以上する事は珍しくありません。

ドッグショーは、その犬種の理想とされるスタンダードを比較審査する品評会なので、ショーのチャンピオン犬の血統を受け継ぐ子は、外見もスタンダードに近い顔立ちで生まれる可能性が高く、体格もしっかりしており、健康な子である確率が高いです。

オスよりメスの方が1~2万円ほど高い

フレンチブルドッグに限らず、どの犬種もそうですが、メスは子供を産むことが出来る事ので、オスより2万円ほど価格が高くなっております。

しかし、一般家庭では、子供を産ませる事を理由にメスを購入するというよりは、性格でメスを選ぶ事が多いです。

個体差もあり一概に全てそうだとは言い切れませんが、一般的にメスはオスよりも大人しく、マーキングもしないため飼いやすいというイメージも強く、オスよりも人気があります。

特に小型犬はメスの方が人気の傾向にあります。

里親になる場合は、3万円~5万円

ブリーダー廃業などの理由により繁殖用に使われた後、放棄された犬や、保健所に持ち込まれた犬をボランティア団体などが保護し、里親を探しています。

里親になるには、その犬にかかった、飼育費用、避妊または去勢手術代、ワクチン接種代、血液検査代などの一部代金を支払う事が多く、相場は3万円から5万円ほどと言われております。

オスの去勢手術代金より、メスの避妊手術代金の方が高額の為、一般的にメスの譲渡金の方が高くなっております。

更に別途で、犬を自宅まで連れていく為のガソリン代、遠距離の場合は高速料金などを支払う事もあります。

里親募集されるフレンチブルドッグは、成犬がほとんどで、毛色なども選べませんし、疾患の有無も保護された方からきちんと聞かなければいけません。

頭がまっさらな子犬と違い、性格も形成されており、しつけもとても根気が要ります。

しかし、時間はかかりますが必ず覚えてくれます。

フレンチブルドッグの里親希望の方は、ネットの里親募集サイトや、保護団体が開催する譲渡会の情報などをご覧下さい。

購入代金以外にもお金がかかる

フレンチブルドッグってとても値段が高い犬種です。

しかし、例えばフレンチブルドッグを25万円で購入したら、それで終わりではなく、犬は一生お金がかかります。

暑さの苦手なフレンチブルドッグにはエアコンは必須ですし、病気になれば病院代もかかります。

どの犬種もそうですが、本当に一生飼えるのかどうかよく考えてから迎えて下さい。