フェレットは、いっしょにお散歩をしたり、遊んだりすることもできたりする動物です。

ペットとしてフェレットを飼うというのは、日本でも徐々に浸透してきています。

とても活発な動物ですが、大きな声で鳴いたりすることもありませんので、マンションなどでも比較的飼いやすいという特徴もあります。

今回はそんなフェレットの中から、ニュージーランドフェレットの特徴についてご紹介します。

1.ニュージーランドフェレットとは

もともと、フェレットはイタチをペットとして飼い慣らしたり、改良のために交配してきた動物です。

私たちがよく知る動物の中では、他にもスカンクなどもイタチの仲間です。

フェレットも臭腺を持っているという特徴がありますが、フェレットはあらかじめ除去されていますので安心してください。

犬や猫などと異なり、フェレットの種類はあまり多くはありません。

また、誕生したファームの名前や所在地が取られることが多いのも特徴です。

ニュージーランドフェレットももちろんその一つで、ニュージーランド南部で誕生したフェレットです。

日本では、マーシャルフェレットやパスバレーフェレットなどが人気です。

現在、ニュージーランドでは鳥類の保護のため、天敵となるフェレットの飼育が禁止されています。

そのため、最近では、ニュージーランドフェレットは少し珍しい存在になりつつあります。

2.ニュージーランドフェレットの体の特徴

ニュージーランドフェレットは、他のフェレットよりも体が大きいのが特徴です。

大人のフェレットの体調は40〜45cmくらいになり、2kgを超える体重のものもいたりします。

また、ずんぐりしていて、むっちりとした体つきが大きな特色と言えます。

ニュージーランドフェレットの被毛の色には、それほど多くのバリエーションはありません。

しかし、目の周りや手足の先にパンダ模様が入っているのがチャームポイントです。

これらは、フェレットの原種に比較的近い容姿を残していると言えます。

最近のペットとして人気のフェレットは、顔立ちが細くシュッとしたものが多いです。

しかし、ニュージーランドフェレットは、丸い顔とつぶらな瞳が特徴です。

フェレット好きな人たちの間では、ぬいぐるみのような可愛さがあると人気を集めています。

3.ニュージーランドフェレットの性格の特徴

ニュージーランドフェレットは、その外見もさることながら、性格もとても原種に近いものを残しています。

良い言い方をすれば野性味やワイルド感があると言えますが、あまり大人しく落ち着きのあるタイプではありません。

最初の頃には少し手もかかるので、中級者から上級者向けです。

性格の特徴としてよく言われているのが、噛みグセが強いということです。

好奇心旺盛で遊んだり運動したりするのが好きで、時間をかければ人にも慣れてくれます。

しかし、遊んでいる中でついつい興奮してしまって、強く噛んだりすぐことがあります。

こうした噛みグセは、なるべく早い段階で改善させておいた方がよいでしょう。

他にも忙しなさや、ちょっと乱暴とも思えるような元気の良さがあるフェレットです。

次第に慣れてきたりすることもあるが、しつけが必要になるケースが多くなります。

4.ニュージーランドフェレットの寿命と気を付けたい病気

ニュージーランドフェレットの平均的な寿命は、だいたい4〜7年くらいです。

あまり病気らしい病気をすることなく、健康に成長してくれる個体が多いのが特徴です。

成長のスピードは早いので、目の離せない幼年期は意外と短く4ヶ月〜半年程度です。

正確には病気ではありませんが、狭いケージなどにずっと閉じ込められることを嫌います。

リードをつけてお散歩することもできるため、積極的に外に出したりするようにしたいものです。

運動不足や、スキンシップ不足によるストレスは、健康に悪影響を及ぼすことがあります。

また、赤ちゃんの頃には、ジステンパーなどの感染症に気を付ける必要があります。

あまりフェレットを専門に見てくれる獣医さんは多くないが、ぜひかかりつけの病院を見つけてください。

獣医さんと相談しながら、ワクチン接種などで予防策を講じた方が良いと言えるでしょう。

5.ニュージーランドフェレットの値段と飼うときのポイント

ニュージーランドフェレットの値段は、5〜7万円程度のことが多くなります。

しかし、あまり日本では飼育数が多くないこともあり、探すのには多少苦労するかもしれません。

それほど珍しいというわけではないが、数は少ないので、高額になることもあります。

ニュージーランドフェレットは、飼い始める前にしっかりと生活環境を整える必要があります。

フェレットはあまり暑い場所が得意ではないため、室内は28度以上にならないようにしましょう。

また、ケージは狭すぎず、留守中でもある程度運動できるような広さが求められます。

最初のうちは警戒心が強いため、静かな場所で見守ってあげるようにしましょう。

可愛いので構いたくなる気持ちもわかりますが、無理なスキンシップは強いストレスになります。

また、人間に恐怖心を持つとなかなか懐いてくれないので、くれぐれも注意しましょう。

ニュージーランドフェレットの特徴を知ろう

あまり詳しく知られていないニュージーランドフェレットの生態ですが、それほど難しい生き物ではありません。

多少しつけに根気を要することはありますが、それほど気難しいことはありません。

いたずらをすることはありますが、攻撃的な性格ではないため、飼いやすいフェレットだと言えるでしょう。

まるでぬいぐるみのような可愛さや、好奇心旺盛なお茶目な姿は、きっと多くの人が癒しを感じるはずです。