熱帯魚を飼ったことのない人でもネオンテトラやグッピーなどの名前は知っているでしょう。
カージナルテトラは、そんな有名なネオンテトラによく似た熱帯魚です。
少し大きめの体や発色の良さから、とても多くの人に親しまれているカージナルテトラの特徴をまとめてみました。
カージナルテトラとは
カージナルテトラはアマゾン川上流に生息する熱帯魚です。
その特徴は鮮やかな体の色で、体の上半分がメタリックブルー、下半分が赤色になっています。
冒頭でも触れましたが、ネオンテトラととてもよく似ていますが、別の種類として分類されています。
ネオンテトラよりも少し大きいサイズで、体長は4cmくらいになります。
観賞用の熱帯魚として、とてもポピュラーな存在でどこでも手に入るでしょう。
入手のしやすさや飼育のしやすさから、初心者でも飼いやすい熱帯魚とされています。
小さな体ですが、水槽の中で群泳する姿はとても見ごたえがあります。
そのため、ビギナーから熱心なアクアリウムファンまで、多くの人に好かれています。
カージナルテトラを飼育する環境は?
カージナルテトラは弱酸性から中性の水質を好みます。
pHでいうと6〜7くらいがちょうど良いとされます。
弱酸性の軟水で飼育してあげると、とてもキレイに発色するようになります。
水温は22〜28℃くらいが適温です。
水温に関しては極端に高くなるようなことがなければ、あまり神経質になる必要はありません。
一般的な熱帯魚の飼育環境である、25〜26℃くらいにしておくようにしましょう。
食性とエサやり
エサは一般的な熱帯魚用の人工飼料を与えることができます。
口が小さい魚なので、顆粒タイプのものがよいかもしれません。
顆粒タイプのものが手に入らないときは、フレークタイプのものをすりつぶしても問題ありません。
小さな体に似合わず、エサの食い付きはよく、食欲は旺盛です。
水を汚さないように、少量ずつ一日2回与えるようにしましょう。
赤虫なども好んで食べますが、積極的に与える必要はありません。
栄養バランスを考えるのであれば、複数の人工飼料を使った方が良いでしょう。
カージナルテトラは穏やかな性格で他の魚との混泳向き
カージナルテトラはとても穏やかな性格で、他の魚や水草を荒らすこともありません。
他の熱帯魚との混泳させる場合も、特に魚を選ぶことはないでしょう。
また、臆病な一面があるので、水槽内での数が少ないとずっと水草など隠れていることがあります。
群泳する醍醐味を味わうのなら、ある程度の数を入れてあげましょう。
混泳させるときにひとつ気を付けたいのは、体のサイズを考慮することが必要な点です。
中型以上の熱帯魚、攻撃や捕食の対象になってしまいます。
また、そうした魚がいると群泳を乱されてしまい、せっかくの美しさが楽しめません。
目安としては、15cm以上になるような魚との混泳は避けた方が良いでしょう。
カージナルテトラの寿命と気を付けたい病気
野生のカージナルテトラの寿命は1年ほどと言われています。
しかし、水槽の中で飼育すれば4〜5年ほど生きてくれます。
病気にも強く、水質などの管理も手間がかからないため、初心者でもじゅうぶん楽しめる魚です。
飼育するときには定期的に水替えをすることを怠らないようにしてください。
水が古くなってくると弱ってしまい、白点病やエロモナス病を発症しやすくなります。
どちらも熱帯魚にはよくある病気ですが、きちんと水替えをすることで避けられる病気です。
カージナルテトラの値段
比較的値段も手頃で、一匹あたり100〜200円で購入できます。
おそらく店頭や通販では10匹や20匹単位で販売されていることが多いでしょう。
以前は野生種のみしか流通しておらず、ネオンテトラと比較すると高価だった時期もありました。
しかし、最近では繁殖も進んでおり、ほとんど値段が変わらなくなってきています。
キレイな群泳を楽しむために
せっかくカージナルテトラを飼うのであれば、群泳する姿を楽しみたいですよね。
うまく群泳させるためには二つのコツがあります。
まず、群泳をさせたい場合には他の熱帯魚と混泳させず、水槽の中はカージナルテトラのみにした方がよいです。
先ほど簡単に書きましたが、他の魚を警戒したり、気を取られてしまったりするとうまく群泳してくれません。
また、単一種のみで水槽内の環境に慣れすぎても群れを崩すので、ときどき脅かしてあげるのも有効です。
小さな魚ですが、水槽にたくさん入れすぎるのもよくありません。
すぐに水質が悪くなってしまったりするので、生息しにくい環境になってしまいます。
最初はうちは10匹くらいから始めて、徐々に様子を見て増やすようにしましょう。
カージナルテトラの特徴を知ろう
これから熱帯魚を飼おうと思っている人には、とても興味を持っていただけたのではないでしょうか。
名前はネオンテトラの方が有名かもしれませんが、ぜひカージナルテトラも魅力的な魚なので、候補に入れていただきたいです。
ほんの1cmほどの違いですが、体の大きさは丈夫さとも関係がありますし、ボディラインやメタリックな発色の美しさが引き立ちます。
こうして改めて紹介記事を書いていると、改めてその良さに気付かされる魚だったりします。