秋の代表的な昆虫といえばコオロギもその一つです。
秋になると庭でコオロギを見つける機会も出てきます。
コオロギの性格や寿命、飼育の方法など、特徴的なことはどのようなことでしょうか。
ここでコオロギの基本情報について見ていきましょう。
コオロギの種類、生息地、性格
コオロギにはエンマコオロギ、オカメコオロギ、ミツカドコオロギなどといった種類があります。
中でもエンマコオロギは外でよく見かけるコオロギです。
日本で生息するコオロギの中では、一番カラダが大きいコオロギです。
カラダはこげ茶色から黒色をしています。
エンマコオロギはオスの場合、コロコロというような鳴き声をします。
でも鳴き声は種類によって多少違いがあります。
コオロギは草むらや田んぼなどに、生息している夜行性の昆虫です。
秋になると家庭の庭などで見られるケースも多くなります。
コオロギには羽がついていますが、飛ぶことはできません。
でも飛び跳ねて動くことはできます。
コオロギの性格は比較的おとなしくて穏やかです。
初心者でも飼育がしやすい昆虫です。
でもまれに飼い主の手を噛んでしまったり、コオロギ同士でケンカをすることもあります。
飼育をする時はコオロギの様子をよく観察するようにしましょう。
コオロギの寿命、病気
昆虫の成虫は一般的に寿命が短いのが特徴です。
コオロギは一年前後の寿命と言われていますが、成虫になると一か月前後という短い寿命です。
コオロギの飼育は手間がかからない方です。
でも飼育環境が悪いと、病気になりやすくなるので注意しましょう。
そのため飼い主は飼育容器の清潔保持を、常に心掛けていくようにしましょう。
特にエサの入れっぱなしには注意が必要です。
そのままにしておくと飼育容器内に雑菌やカビが発生しやすくなるので、コオロギに悪影響を及ぼす可能性もあります。
ニオイもきつくなります。
また適度に飼育容器の掃除をするようにしましょう。
コオロギを捕まえて自宅で飼育する場合、できるだけ良い環境をキープして、過ごしてもらうことが大切です。
コオロギの飼育方法
秋にコオロギを捕まえたので、自宅で飼育したいという方もいます。
コオロギの飼育容器は市販されているものでも良いし、自宅にある衣装ケースで飼育しても構いません。
でもある程度深さがあるものの方が飼育しやすいです。
またコオロギの飼育セットも一式で購入することができるので、検討してみましょう。
その他土や隠れ家を用意しましょう。
隠れ家は卵のパックを使うのがオススメです。
これを飼育容器に入れると、コオロギ達の絶好の隠れ家になります。
またコオロギは寒さに弱い昆虫ですが、直射日光に当たらないような場所で飼育するようにしましょう。
コオロギのエサや水分
コオロギのエサは手軽に与えられるものとして、野菜や果物がオススメです。
キャベツやリンゴ、ナシなどを切ってあげると良いでしょう。
コオロギは雑食なのでどんな物でも食べますが、特に甘いものが大好物です。
果物をあげるとよく食べます。
野菜や果物は良く洗って、水分を拭き取ってから与えましょう。
コオロギは乾燥に比較的に強いですが、水分を与えていくことは重要です。
水分は小さな容器に水を含ませたティッシュペーパーやスポンジなどを置いて、与えると良いでしょう。
この時水分が多すぎると、かえってコオロギに悪影響を及ぼすので注意しましょう。
また適度に新しい水と交換して、清潔な水を常に与えるようにしましょう。
エサがなくなってしまうと、コオロギは共食いすることがあります。
しっかりとエサを与えていくことは大切です。
コオロギの繁殖
コオロギの成虫は寿命が短いですが、繁殖に挑戦して楽しむこともできます。
コオロギは繁殖力の高い昆虫です。
でも自宅で繁殖させる時は、繁殖に適した環境をしっかりと整えてあげましょう。
繁殖をさせるには、コオロギのオスとメスがいるというのが条件です。
コオロギのオスは鳴きますが、メスは鳴かないといった特徴があります。
またメスの場合お尻の部分に、細長い針のような産卵管が付いています。
良く見るとオスとメスを見分けることができます。
オスとメスの交尾が終わったらメスは産卵するので、産卵床を準備しておきます。
産卵床は土で構いませんが、コオロギは湿った場所で卵を産みます。
そのため土に霧吹きをして、湿った環境を作ることが大切です。
コオロギは通年繁殖します。
卵は気温や湿度にも左右されますが、だいたい二週間程度で孵化します。
寒い場所だと少し時間がかかります。
その後幼虫が2mmくらいになったら、成虫のように飼育します。
コオロギの特徴を理解しよう
コオロギは昆虫の中で、独特な特徴が見られます。
コオロギの飼育に興味を持っているなら、その特徴をあらかじめ理解しておくことが大切です。
また繁殖に挑戦してみるのも良いでしょう。
コオロギは寿命が短くデリケートな昆虫です。
エサや水分のコントロールをしっかりと行ったり、適切な環境作りをして、飼育を楽しんでいきましょう。