ペットトリマーは、大切なペットの外見をキュートにキープするために重要な仕事です。

ペットと密接に関わる仕事なので、動物関係の仕事を目指している人からも人気があります。

ペットトリマーとの具体的な仕事内容とは、いったいどのようなものなのでしょうか?

ペットの毛を整える仕事

ペットトリマーのメインの仕事は、ペットの毛並を整えることです。

あらゆる技術を駆使して、クライアントから預けられたペットの毛並をキレイにします。

毛並を整えるには、様々な工程が必要になります。

ブラッシングはもちろん、カットをしたり、シャンプーやブローをしたり、各方面のスキルを高く持たなくてはいけません。

トリミングの依頼のほとんどは、ひとつのスキルだけで終わるものではありません。

カットとブローを駆使して、清潔感がある美しい外見を求める人もいますし、ショーに出るようなデザインカットを依頼してくる人もいます。

ペットのタイプによっても、必要なスキルは異なって来るため、的確な判断力と応用力も求められます。

毛が太いタイプのペットもいれば、細いタイプのペットもいますよね。

長毛種と短毛種では、トリミングのコツもまったく違うものになって来ますし、それぞれ個体によって毛質や肌のタイプも違ってきます。

肌が弱いペットや、皮膚炎などになっているペットには、強いシャンプーや、ドライヤーの熱風が使えないこともあるでしょう。

個性を見極め、スキルを駆使する器が重要です。

ペットの体調チェックも重要な仕事

ペットトリマーにとって、トリミングをする前の、ペットの体調チェックもとても重要な仕事のひとつです。

前述した通り、個体差に合わせた施術が求められていますから、体調を詳しく把握し、その日に適したアプローチをしていかなければいけないのです。

更に、爪切りや耳掃除などもペットトリマーの仕事に含まれています。

トータルケアのコースが用意されている施設も多いため、ペットトリマーはスタートからラストまで、一人で仕上げられるスキルと知識が必要です。

爪が伸びたままになっていれば、自らをひっかいてペットが怪我をしてしまう可能性がありますし、飼い主にもトラブルが発生してしまうかもしれません。

耳垢が貯まったままになっていると、聴力に支障が現れてしまったり、中耳炎に発展してしまう可能性もあるでしょう。

全体的な清潔感も損なわれてしまいますから、折角のキュートなペットの魅力が半減してしまうパターンもあります。

ペットトリマーは、トータルでペットをチェックし、サポートとケアを行うのも仕事です。

ちょっとした変化に気づいたペットトリマーのおかげで、大きな病気やトラブルを未然に防ぐことが出来たというケースも少なくありません。

ペットのファッションをコーディネートする仕事もある

近年のペットトリマーは、ただシャンプーとカットをして毛並を整えるだけではなく、更に進んだファッションコーディネートをする場合もあります。

ペットが元来持っている魅力を、より引き出すためのアプローチをするわけですね。

可愛い洋服を着たペットや、ヘアアクセサリーをつけたペットの姿などは、メディアでも街中でもよく見かけるでしょう。

ペットのルックスを競い合うコンテストや、メディアの特集なども頻繁に見かけられる時代です。

ペット用のヘアスタイルのカタログなどをチェックして、スタイリングを依頼して来る人もいます。

そのため、ペットトリマーの勤務先として、ペット専用のヘアサロンなども挙げられるのです。

カットやブローはもちろんのこと、カラーリングやエクステなどをする場合もあります。

ペット用の開発された染料や素材を使用するため、より専門的な知識や、特化した技術力が求められます。

ペットや飼い主とのカウンセリングも仕事のうち

ペットの体調や魅力を的確に判断し、より美しいスタイルを提案するのも、ペットトリマーの大切な仕事です。

依頼者はペットの飼い主となっていますから、飼い主の要望や不安、相談内容などをしっかりヒアリングして、施術に的確に反映しているスキルが求められます。

漠然とした要望を伝えられるケースも少なくありません。

飼い主の依頼を上手にくみ取って、ニーズに応えられるようなアプローチをしていく必要があります。

そのため、ペットトリマーは動物が好きで、動物との付き合い方がうまい人はもちろん適していますが、更に人間とのコミュニケーションがうまい人も活躍しやすい仕事だと言えるのです。

ペットトリマーのニーズは増加し続けている

長らく続くペットブームもあり、ペットトリマーのニーズは増加傾向にあります。

その一方で、より多方面からのアプローチも必要になり、スキルや知識など深く特化したものも求められるようになって来ました。

トリミングの専門学校などに通いながら、より実践的な実力を身に着け、ペットサロンやペットショップ、動物病院などの現場で力を発揮していきましょう。