猫は鳴き声を聞き分けることで、様々な気持ちを理解することができます。
でも鳴き声には短い時と長い時があります。
猫の鳴き声が短い時と長い時では、どのような気持ちの違いが見られるのでしょうか。
嬉しくて心地が良い時は短い
猫が「グゥグゥ」と鳴く時があります。
鳴き声は短くて低めの時です。
またそれほど大きな声で鳴くことはほとんどありません。
よく飼い主が猫のカラダを撫でてあげると、「グゥグゥ」と短めに鳴く時があります。
鳴きながら飼い主に寄ってくることもあります。
この時は猫がとても心地が良い時です。
嬉しくて飼い主にこのまま甘えていたい、という気持ちでいるのです。
猫はとてもリラックスして、くつろいでいる時です。
もっと撫でてあげることで、喜んでくれるでしょう。
でもこのような鳴き声の時は、猫は逆に苦しいと思っている時もあります。
そのため猫が「グゥグゥ」と短く鳴く時は、猫の様子をよく観察しながら、状況に応じた対応を心掛けるようにしましょう。
返事や挨拶をしたい時は短い
猫は人間が呼ぶと返事をしてくれる時があります。
でも猫にも個体差があって、中には何度呼んでも返事をしない猫もいます。
また返事をしたくても面倒くさい時は、鳴かずにシッポを振って返事をすることもあります。
猫を呼ぶと「ニャン」と短く鳴いて返事をします。
猫が返事をする理由は様々です。
特に呼ばれて「ハイ」と返事をしたい時や、挨拶をした人間に対して返してあげたい、と思っている時に鳴くことが多いです。
猫は自分の名前が呼ばれると、返事をしてくれることが多いです。
そのため積極的に名前で呼んであげると良いでしょう。
コミュニケーションを積極的に取ることで、猫が短い鳴き声で「ニャン」と返事をしてくれるようになるかもしれません。
甘えたかったり、何かを要求している時は長い
猫が「ニャオー」と長く鳴く時があります。
飼い主の方に鳴きながら寄ってきたり、顔をこすりつけてくる時もあります。
これは飼い主に思いっきり甘えている証拠です。
抱っこをして欲しかったり、カラダを撫でて欲しいと思っている時です。
一緒に遊んで欲しいと思っている時にも見られます。
またエサや水を飲みたいなど、何かを要求している時にも見られます。
でも鳴くたびにエサなどをあげてしまうと、かえってわがままになってしまいます。
肥満や病気の原因にもなります。
そのため猫が「ニャオー」と長く鳴く時は、猫の状態を見ながら対応していくことが大切です。
怒っている時や機嫌が悪い時は長い
猫が「シューシュー」と長く鳴く時があります。
これは猫同士が相手を威嚇したり、牽制している時によく聞く鳴き声です。
飼い主に対して怒っている時にも鳴きます。
また「ニャアーニャアー」と長くて、かなり大きな鳴き声をあげることがあります。
これは縄張り争いなどで、ケンカをしている時によく聞く鳴き声です。
オス猫同士がメス猫をめぐって、争っている時にも見られます。
「シューシュー」「ニャアーニャアー」と長く鳴く時は、猫はかなり機嫌が悪い時です。
無理に関わってしまうと、猫に噛まれる恐れもあるので注意しましょう。
猫が落ち着くまでは、そっとしておいてあげることも大切です。
発情している時は長い
猫が「アオーアオー」と長く鳴く時があります。
これは猫が発情している時によく聞く鳴き声です。
夜寝ている時に、響くような鳴き声が聞こえてくることがあります。
猫は異性を求めて盛んにこのような鳴き声をします。
飼い猫でも去勢手術をしていないと、鳴き声がうるさくなっていきます。
盛んに外に出たがったり、飼い主に対しても攻撃的になっていくこともあります。
また尿をいろいろな場所にかけてマーキングする、スプレー行動が見られるようになります。
「アオーアオー」というような長い鳴き声が気になったり、独特な行動が見られるようなら、去勢手術を考えていくようにしましょう。
驚いてパニックになった時は長い
猫が「ギャー」と長く鳴く時があります。
これは猫が何かに驚いた時に、よく聞く鳴き声です。
よくあるのが猫のしっぽが長い場合、飼い主が踏んでしまうケースです。
痛がって「ギャー」と長い鳴き声をあげる時があります。
また急に何かが落下した時など、びっくりするような場面でも見られます。
猫は一瞬であってもパニックになっている時なので、とにかく落ち着かせてあげることが大切です。
猫は驚いたりパニックになることが多いと、大きなストレスにつながります。
猫に危険がないように、しっかりと環境整備を行うことは重要なことです。
猫の鳴き声の長さの違いを、しっかりと理解しよう
猫がどのように鳴いているのか、聞き分けることで気持ちを知ることができます。
同時に猫の鳴き声の長さにも注目すると、さらに気持ちが分かりやすくなります。
猫の気持ちを知ることで、より良い信頼関係を築くことができます。
猫の鳴き声が短い時、長い時の気持ちの違いを、しっかりと理解できるように努力していきましょう。