皆さんはミシシッピチズガメをご存知でしょうか?
ミシシッピという名前の通りアメリカ合衆国のミシシッピ川下流に生息しており、日本では生態系被害防止外来種に指定されています。
今回はそんなミシシッピチズガメについて紹介します。
ミシシッピチズガメの概要
ミシシッピチズガメは、色は基本的にオリーブ色〜茶褐色で首に黄色い線が入っています。
オスは500g〜1000g程度で甲長は10cm前後、メスは1,500g〜2,000g程度で甲長は20cm超とオスよりもメスの方が2倍程度大型となります。
さらにメスは頭がとても大きくなります。
これは好物の貝を食べるための進化だと考えられています。
他のチズガメと同じく甲羅模様がまるで地図のようになっており、ペットとしての人気も高いです。
また幼体の頃は背面のキールも尖っていますがこの模様や突起は成体になるにつれて徐々に薄れ消えていくためその移り変わりの様子を楽しむこともできます。
ミシシッピチズガメの生態
ミシシッピチズガメは清潔な水を好みます。
特に幼体の頃は水質に敏感なため、こまめに水を替えてpH調整剤で弱アルカリ性にしてキレイな状態を保つ必要があります。
水温は20度を超えるとカメの体に良くないので、それ以下に保つようにしましょう。
水質の悪化によってエサを食べなくなる、水分を取らなくなるなど、意外とデリケートな面も多いです。
また、紫外線を浴びる必要があるため、室内で飼育する場合は日光が当たる窓際で飼育するか、紫外線ライトを当ててあげる必要があります。
屋外で飼育する場合は日光は自然と当たると思いますが、日陰を作ってあげるといいと思います。
どこで飼うにしても共通して、水場だけではなく陸場を作ってあげると、甲羅干しができるので良いでしょう。
主食はペットショップなどで売っているカメのエサ(レプトミンやカメプロス)で大丈夫です。
副食としてエビや貝、昆虫などもオススメです。
他のチズガメとは違い植物なども好んで食べるため、水草を与えるのも良いでしょう。
産卵は年に2〜3回で土の地面に穴を掘って産卵します。
ミシシッピチズガメの値段
ここまでミシシッピチズガメについて説明してきましたが、やはり飼うに当たって気になるのは値段ですよね。
調べてみたところ幼体なら大体3,000円前後で購入できるようです。
外国のカメとしては割と安価な方です。
海外のサイトだともう少し安く購入できるかもしれませんね。
成体になるとお値段も2〜3倍程度になります。
カメの成長を楽しみつつお値段を抑えたい場合は、断然幼体からの飼育がオススメです。
ミシシッピチズカメの飼育方法
まずは水槽ですが、こちらは基本的に大きめのものを用意しましょう。
全長の3倍以上が望ましいです。
ミシシッピチズガメであれば60cm以上、80cm以上あれば大丈夫でしょう。
幼体から飼い始める場合もカメは成長が早いため、小さい水槽だとすぐに買い替えが必要になります。
最初から大きいものを用意するのがベターです。
お値段は安ければ5,000円程度です。
次に水場ですがこちらは水入れに入れる場合と水槽に直接入れる場合の2種類があります。
水入れはタッパーなどで大丈夫です。
水槽に直接水を入れた場合、甲羅干しするための陸場も必要になってきます。
陸場はカメが日光浴をするために必要です。
日光浴によってビタミンを生成したり皮膚病を予防したりするので必ず作るようにしましょう。
浮き島などが売っていますのでそちらを利用するか自分で作ってしまうのがいいと思います。
浮き島は完全にカメが乗っかれるものがオススメなのでミシシッピチズガメの場合25cm程度のものになります。
こちらは3,000円程度です。
自作する場合は100円ショップの人工芝がオススメです。
また、カメは人の視線を気にするため視線から隠れる場所も必要です。
こちらは植木鉢を半分に割ったものを横に設置する程度でいいと思います。
最後に紫外線ライトですがこちらは屋内で飼育する場合に必要です。
お値段はピンキリですが安いものであれば2,000円程度で購入できます。
あとは必要に応じて水槽用のヒーターや、甲羅干ししやすいようにホットスポット用の気温用ヒーター、水をキレイにするためのフィルターなどがあると良いでしょう。
ミシシッピチズガメを飼おう
最後にミシシッピチズガメを飼育するにあたって、いくつか注意する点があります。
冒頭でも表記しましたが日本では現在生態系被害防止外来種に指定されています。
これは特定外来生物の手前の状態のようなものです。
今後飼育や輸入に関して規制が厳しくなる可能性があります。
チズガメが気になるのであれば比較的入手しやすい今のうちに手に入れてしまうのも良いかと思います。