猫が大好きなのに、猫に好かれない。
かわいがっているのに、なぜかあんまりなついてくれない。
そんな経験はありませんか?猫は気まぐれだから仕方ない、と諦めていたあなた。
もしかしたら、それは、猫が問題なのではなくて、人間側の態度が間違っていた可能性もあります。
今回は、人見知りな猫と仲良くなる方法をご紹介します。
猫に関心を示さない
猫は、マイペースな生き物です。
また、本来狩猟をする生き物であったため、追いかけられることが嫌いです。
猫が好きな人は、猫に対する愛情ゆえに、猫に近づいたり、触ったり、みつめたりしてしまいがちです。
しかし、これは親しくない猫にとっては逆効果。
急に自分との間合いを詰められ、ガンを飛ばされるような、恐怖に感じるのです。
猫にとっては、自分のペースを乱されるこのような行動は、とても迷惑な行動です。
まずは、自分の気持ちをぐっとこらえて、猫の好きにさせてあげること、猫が自分から興味を持って近づいてきれくれるのを待つことが大切です。
大声や大きな音をたてない
猫が自分から寄ってきてくれても、「かわいー」などと大きな声を発してしまうと、猫はそれを脅威と感じます。
猫はとても耳が敏感な生き物です。
なので、大きな声や大きな音は、猫にとっては、恐怖の対象となってしまいます。
猫に向かって発する言葉でなくても、猫の周りで大きな音をたてたり、大きな声で会話をするなどの行動は、猫にストレスを与えてしまいます。
人見知りな猫と仲良くなりたい場合は、声や足音などの大きさに注意し、猫が安心してリラックスできるように、心がけましょう。
子どもと一緒にいる時は、子どもにも、「静かにね、そーっとね」と注意してあげましょう。
急な動作をしない
猫は、自分の予想していないことが起こると、とてもおびえてしまいます。
例えば、急に立ち上がったり、勢いよく手を差し出したりすると、猫をとても驚かせて怖がらせてしまうことになります。
また、猫が食事に集中していたり、警戒をしている時に、人間が急に動き出すと、跳びあがって驚くほどの猫もいます。
ですので、猫のタイミングを見ながら、動作は静かにゆっくりと行わなければなりません。
触れるくらい近くに来てくれていたら、猫の顔より下の位置からそっと手を出し、顎や頬などを優しく撫でてあげるのがいいでしょう。
猫の視線に入らないような、猫の顔の上から手を出したり、頭を撫でようと急に手を上げるなどの行動は、猫の恐怖心をあおってしまいます。
エサやおやつをあげてみる
猫が、自分に危害を加えたり驚かせたりしない人間だ、と認めてくれたら、次のステップ。
エサやおやつをあげてみましょう。
エサやおやつに、私たち人間の匂いがつけば、猫は、この匂いの人がごはんをくれるんだ、と認識してくれます。
理想は、手から直接エサやおやつをあげることですが、まだ猫との距離が近くなければムリをしてはいけません。
エサやおやつを猫の食べやすい場所に置き、観察したり急かしたりせず、私たちは空気のような存在感になりきっていましょう。
猫が少し近づいてきてくれるようになったら、ちゅーるなどのタイプのおやつを使ったり、指先にウェットタイプのエサを少し塗ったりして、顔にそっと近づけてみましょう。
この時も、驚かさないように、猫の顔より下の位置から手を差し出すことを忘れずに。
ぺろっと舐めてくれれば、猫との距離も少し縮まっていることでしょう。
猫のペースに合わせて遊ぶ
上記4つの行動を心がけ、猫が少し心を許してくれてきたら、より親しくなるために一緒に遊んでみましょう。
ただし、ここでも猫のペースを乱さないことが大切です。
猫が遊びに興味を示さなかった場合に、しつこく追いかけてしまっては、今までの努力が水の泡。
潔く一時撤退する勇気も持ちましょう。
遊びの誘いに猫が乗ってきてくれたら、おもちゃなどで、少しずつ距離を詰めながら、一緒に遊びましょう。
猫が甘えて頬やしっぽをこすりつけて、マーキングをしてきてくれたら、猫が安心してくれている証拠。
猫は、自分の匂いをマーキングすることによって、ここは自分の場所だと印をつけているのです。
自分の匂いをいっぱいつけた、自分のテリトリーの中が、猫にとっては居心地がいい場所なのですね。
人見知りな猫と仲良くなろう
人見知りな猫と仲良くなるために、近道はありません。
まずは、猫が心を開いてくれるのを気長に、根気強く待つ。
これこそが、猫好きにとっては難しくて苦しい関門かもしれません。
触りたい、抱っこしたい、かわいがりたい…。
という気持ちとの格闘だとは思います。
しかし、猫に対する溢れる愛情をぐっと我慢して、猫が心を許してくれるのをひたすら待ちましょう。
猫が、この人は安全だ、と安心してくれたら、その先には猫との仲良しな日々が待っているはずです。
決して焦ることなく、ゆっくりと、猫との距離を近づけていきましょうね。