最近は、犬猫以外にも色々な動物をペットにする人が増えてきました。

うさぎや小鳥以外にもハムスターやフェレットなど様々です。

そんな中でトカゲやヘビ、カエルといった爬虫類、両生類をペットにする人もいます。

今回は、最近人気のベルツノガエルについてご紹介します。

ベルツノガエルってどんなカエルなの?

成体(オタマジャクシではなく完全にカエルの状態)の大きさは、オスで体長10cm、メスで体長12.5cmくらいで、メスの方が大きいです。

目の上にツノのような突起があり、身体の色は緑色や緑褐色で、暗褐色や暗緑色のまだらの模様が入ります。

ツノのついた、ちょっと大きいトノサマガエルと考えれば良いでしょうか。

トノサマガエルよりは、丸くておまんじゅうのようなフォルムをしていますが。

原産はアルゼンチン、ウルグアイ、ブラジルといった南米のカエルです。

ハーフタレントの森泉さんが飼われていることでも有名ですね。

両生類らしく、激しく動いたりせず、のんびりとしている所が可愛らしくてたまらないという方も多くなります。

お値段はどのくらい?

当然、店にもよりますが、だいたい2,500円~4,000円くらいといったところでしょうか。

ただ、カエルにも血統があり、純血のものは少し高くなります。

赤みがかかった体色をしている個体は、10,000円を超えることもあります。

また、最近ではネットオークションでも生体の取引は行われているので、そちらの方を覗いてみても良いでしょう。

ただし、健康状態などがはっきりとわかるので、店舗で実際に見てから購入することをオススメします。

飼育環境は

ベルツノガエルは陸生のカエルです。

薄く水を張って、休める場所を作って、滑り止めを置いて、という環境で飼う事も出来ますが、あまりオススメしません。

店舗では、こういった形態で飼育しているところもありますが、これはお客さんに見えやすいようにこうしているだけです。

基本的にあまり動くタイプのカエルではないので、飼育箱はそこまで大きくなくとも良いです。

ジャストフィットくらいで良いという人もいます。

材質は、ガラスでもプラスチックでも問題ありません。

ガラスは傷がつきにくく、プラスティックは安価という特徴がありますね。

土は、腐葉土でかまいません。

ただし、カエルが飲み込んでしまうような木くずや石が入っているものは良くありません。

肥料や薬が添加されていないことも確認してください。

また、水場となる小さい池のようなものを作っておくと、湿度の維持に役に立ちます。

小動物の水飲み皿や、ハムスターのトイレなどを利用すると簡単に作れます。

また、水飼いでも陸飼いでも、水は一日一回交換しましょう。

床材の交換は二か月に一回で大丈夫です。

エサは何を食べるの

野生では、昆虫、節足動物、カエル、小型爬虫類を好んで食べます。

ある地域のベルツノガエルの胃の内容物を調べたところ、80%がカエルでスズメの仲間も食べていたという調査結果もあります。

人工的に飼育する場合は、こういったエサが必ずしも手に入るとは限らないので、コオロギやミルワームなどの昆虫、メダカやドジョウ、金魚のような魚、マウスなどを与えます。

この場合、簡単に購入できるというのが非常に重要です。

しかし、手に入るからと言って、生きたエサばかり与えていると、万が一手に入らなかったときに死んだエサを食べないこともあるので注意しましょう。

ただし、昆虫ばかり与えていると栄養不足になりやすいです。

逆に、マウスの与えすぎは内臓疾患になりやすくなります。

寿命と病気

ベルツノガエルは大きさの割に非常に長生きで、人の飼育下では17年以上生きた例もあり、普通に飼育していても病気にさえならなければ、10年以上生きると考えて良いでしょう。

そんなに長生きすると知って、捨てたりはしないで下さい。

最後まで責任をもって飼いましょう。

ベルツノガエルというかカエルによくある病気として代表的なのが異物の誤飲、レッドレッグ、代謝性骨疾患などがあります。

異物の誤飲は、床材などの木くずや石を飲み込んでしまうことで起きます。

こちらは、エサを与える際にピンセットで与えることでだいぶ予防できます。

レッドレッグは感染症によるもので、抗生物質の投与と薬浴で対応します。

代謝性骨疾患は成長期の栄養不足で起きますので、エサにカルシウム剤などを加えて予防します。

また、ベルツノガエルはあまり動かないので体調の変化が分かりづらいです。

異常を感じたらすぐに動物病院に連れて行ってあげてください。

両生類を診てくれる動物病院を探しておくと、いざという時に安心ですよ。

あまり動かないけど可愛らしいベルツノガエル

あまりこちらの声に反応しないベルツノガエルですが、日々あったことなどをしゃべりかけてみてください。

飼っているうちに愛着が湧いてきて、生活に欠かせないパートナーになるでしょう。