イモリとヤモリとトカゲの違いがわからない。なんて人は意外と多いですね。
違いを簡単にご紹介しますと、トカゲは空き地(草の生い茂っている)等に生活し、バッタ等を捕食する地面を速く走る生き物です。
それに比べると大人しい家によく住み着いているのが、ヤモリ(屋守)です。
漢字で書く分かるのですが、家に住み着いて蚊やハエをじっと待って捕食します。
そして最後、今回のタイトルにもなっているイモリ(井守)は、井戸に住み着き、ボウフラ等を捕食してくれて水質が汚染されるのを防いでくれます。
もっと簡単に言ってしまえば、トカゲとヤモリは爬虫類。
イモリは両生類なので、イモリは形状こそ似ているものの全くの別種です。
今回は、そんなイモリを上手に飼うためのポイントをご紹介します。
イモリの飼育環境
イモリを飼うといっても何を揃えれば良いの?
そう思う方も多いと思います。
意外に揃えるものは少なく、最悪水槽だけでOKです。
先ほどイモリは両生類と書きましたが、つまりは彼らは肺呼吸をしているわけです。
なので、金魚のようにエアーポンプがないと死んでしまうなんてことはありません。
水をキレイに保ちたい場合はろ過器を付けると良いですが、これも必須ではありません。
水は水槽にいっぱいに入れるのではなく、イモリが少し泳いだり、背伸びをしたら顔が出るような水位にしてあげましょう。
あまり多いと息継ぎが大変です。
できれば下に細かい砂利を敷き(大きな砂利の場合、足をはさんでしまう可能性があるためあまりオススメできません)、中に入れるブロック等をおいてあげると良いでしょう。
物陰に隠れる性質があるのでとても喜びます。
アクアリウムのように水草等を入れるのもとても良いと思いますが、他の魚等を共生させようとするのはあまりオススメできません。
水換え
水を変える際、気になるのはカルキ抜きですが、イモリは両生類です。
魚類ほどダイレクトにダメージは受けず、カルキ抜きを忘れてしまってそのまま水槽に入れてしまってもピンピンしています。
しかし、気になることは事実なので、できるだけカルキ抜きもしてあげましょう。
陸地にいても平気なことは平気なのですが、長時間いると干からびてしまうため、水換えの際は他の水槽に移してあげましょう。
また、よく水槽を登ってくるため、脱走されることもままあります。
一度脱走していまうと猫のようには帰ってきません。
そのまま死んでしまうので、脱走しないように対策を取ってあげましょう。
イモリのエサ
イモリは赤虫・イトミミズ等を食べて生活しているのが普通ですが、金魚のえさを与えても食べますし、結構雑食性が強いです。
エサを与える間隔は1週間に1回程度です。
それ以上あげようと思っても、嫌がって食べなかったり太ってしまったりします。
1ヶ月食べなかったりしても平気で生きていくことができる体のつくりをしているので、あまり必要ないのです。
ですが、もちろんあげ無さ過ぎるともちろん死んでしまうので、しっかりあげましょう。
また、冬は冬眠します。
冬眠しない場合もありますが、あまり喜んでエサを食べません。
秋の終わりには、いつも以上にエサをしっかり上げましょう。
多頭飼い
ハムスターなどは縄張り意識があるため、多頭飼いすると殺し合ってしまいます。
しかし、イモリの場合縄張り意識はなく、多頭飼いしても仲良く共同生活を送ります。
(メスの奪い合いなどは発生しないわけではありません。そのため、メスとオスを一緒にたくさん飼うことはオススメできません。)
多頭飼いする場合、歩き回っても狭くないように考慮してあげる必要があります。
狭そうに見えたら大きい水槽に変えてあげましょう。
よく飼われている種類
イモリと一言で言っても種類はたくさんいます。
よく飼われている種類はアカハライモリという種類です。
名前の通りお腹が赤く、黒のまだら模様が特徴です。
毒があるのですが、おそらくボウフラを捕食する際に麻痺させるためのものだと思われます。
人間に害があるのではないかと言われていたこともありますが、現在では何も言われなくなりました。
理由は至極単純で、特に何も起きないからです。
人間には害はありません。
事情がある人でも飼いやすいイモリ
金魚のように、水槽に多すぎると死んでしまったり、エアーポンプが必要だったりという面倒なことがかなり少ないのがイモリ飼育の楽なところです。
ブロックの上に乗っていたり、泳いだり、エサを食べているところはとても可愛いものです。
飼ってみないとわからない魅力があるのはどのペットも同じですが、イモリはそれがたくさんある代表例と言っても過言ではありせん。
「ペットを飼いたいけど面倒なのはちょっとな」や、「お金をあんまりかけたくないな」、「あんまりかまってあげる時間ないしな」なんて思っている人にはとてもオススメなペットです。