小型犬の中でも人気犬種であるのがチワワです。
チワワには大きく2種類いて、ロングコートチワワという長毛の犬種とスムースコートチワワという短毛の犬種です。
その中でもスムースコートチワワの性格と特徴をご紹介します。
臆病
個体差があるのでチワワが全て臆病というわけではありませんが、チワワは犬の中で最も体の小さい犬種なので臆病な子がとても多いです。
性格によって怖がり方も様々ですが、一番代表的なものは体全体をプルプルと震わせて、その場から動かなくなってしまうという動作です。
こうなってしまうと、飼い主が抱っこをして助けてあげるしか方法はありません。
まさに身動きがとれないほどの恐怖を感じている瞬間でもあります。
臆病の度合いは、小さい頃から社会性を身につけさせるための訓練や散歩をたくさんさせてきたかどうかでも違ってきます。
ずっと家の中で飼っていて、外に出すことの少ないチワワは、外のあらゆる音に反応し怖がります。
車やバイクの音、風の音、気が揺れる音、自転車のベルの音などそのすべてに警戒してしまうので、外に出ることで大きなストレスを感じてしまう犬になってしまいます。
それから対象物から隠れたり、自分より大きな強い存在に対して吠えたりするチワワもいます。
いずれも臆病ゆえの行動であることを覚えておきましょう。
自立心がある
スムースコートチワワはその小ささゆえ、ついつい甘やかしてしまいなんでもやってあげたくなってしまいますが、実はとても自立心があり、きちんとしたしつけをしてあげれば自立した犬に育ちます。
自立心が強いので、お留守番などにも向いていて、一人暮らしの人でも飼っている人が多い犬種だと言われているのも納得ができます。
ただし甘やかして育ててしまうととてもわがままになり、思い通りにならないと吠えたりいたずらをしたりする賢い面も持っている犬種ですので、しつけはしっかりとして、犬との主従関係を作っておくようにしましょう。
それさえきちんとできていれば、しつけも入りやすいため非常に飼いやすい犬種でもあります。
慣れると無邪気で好奇心旺盛
一般的には警戒心が強いことで知られているチワワですが、リーダーや家族と認めた人に対してはその態度は一変します。
まるで人間の赤ちゃんのように甘え、身を委ねて甘えてくるのです。
また、子犬や若い成犬などは好奇心も旺盛で、色々なものに興味を持ちます。
特に家の中のものは、大好きな飼い主のにおいがするので何でも確かめます。
危ないものや食べてしまってはいけないもの、いたずらされて困るものはきちんとしまっておくようにしましょう。
甘やかしすぎは良くありませんが、犬が遊びを催促してきたり、甘えてきたりしたときには思いっきり甘えさせてあげることも必要です。
愛情をたっぷり注いであげることで、信頼関係もできていき、それがチワワの性格形成やしつけにも影響してくるのです。
忠誠心が強い
チワワは忠誠心がとても強く、リーダーと認めた人の言うことは絶対と言えるほどに従います。
チワワとの生活を有意義におくるためにも、飼い主をリーダーと認めさせることは大切なことです。
甘えさせてばかりのしつけではなく、良いこと悪いことをきちんと理解できるようなしつけを心がけ、犬に舐められるようなことのないように育てていきましょう。
チワワは賢い犬種ですので舐められてしまったり、甘やかしすぎてわがままな子に育ててしまうと、後々手がつけられないような問題犬になってしまい、外に出せない子になってしまいます。
小さくて可愛いチワワではありますが、きちんとした線引きをして付き合っていきましょう。
分かりやすく言えば、人間の親子の関係と同じということです。
甘えん坊
忠誠心があり、賢いチワワではありますが、大好きな人には思いっきり甘えてきます。
誰にでも愛想を振りまかないのが可愛いところでもあります。
いつもベタベタにくっついて離さないという生活だと、お留守番させなければならないときに留守番ができない子になってしまいますが、極端でなければたくさん甘えさせてあげて下さい。
チワワにとっては飼い主が親代わりでもありますので、お母さんにもらえなかった分の愛情も飼い主がたくさん与えてあげましょう。
協調性に欠ける
これはチワワの欠点でもありますが、あまり集団行動には向きません。
そのため多頭飼いを考えている場合は注意が必要です。
チワワでも他の犬に対して友好的な態度をとれる子もいるので、そうした性格の子同士であれば問題はありませんが、ヤキモチ焼きで飼い主を独占したいタイプのチワワは単独で飼ってあげる方がストレスがなく良いでしょう。
全ては一頭一頭の性格によるので絶対とは言えませんが、覚えておくようにしましょう。
スムースコートチワワの性格を知ろう
以上のようにチワワの性格にもたくさんの傾向があります。
人間のことわざに十人十色というものがありますが、チワワもまさに同じです。
同じ親、同じ環境で育ったチワワでもその性格は様々です。
その子その子に合わせた接し方やしつけ方を一緒に探していき、その子の良いところを伸ばしてあげる育て方を見つけていくようにしましょう。
そして甘やかしとしつけの区別をしっかりと教えてあげましょう。