最近では爬虫類カフェやイベントなどで気軽に爬虫類と触れ合えるようになり、個人でも爬虫類を飼育する人が増えてきています。

ペットスネークとして、飼育しやすく人気のあるコーンスネークを飼育するに辺り、一番重要で楽しみでもあるエサやりについてご紹介します。

エサの種類

コーンスネークはアメリカ合衆国南東部に生息するナミヘビの1種で、自然界ではカエルやトカゲ、小型のかじ歯類などを食べています。

ペットとして飼育するコーンスネークにエサを与える場合には、入手がしやすく安定して手に入れられる冷凍エサを与えるのが一般的です。

・マウス(ハツカネズミ)
実験動物として使われているハツカネズミを固定化したもので、コーンスネークの定番エサとして知られています。

マウスはコーンスネークにとって完全栄養食なのでこれだけを与えていれば他のエサを与える必要はありません。

・ラット(ドブネズミ)
こちらも実験動物として使われているドブネズミを固定化したもので、大型のヘビのエサに使われたりしますが、値段も少々高く、臭いもキツイため無理して与える必要は無いと思います。

・ウズラ
私たちが食べるウズラの卵から孵化した赤ちゃんを冷凍にしたものです。

価格はマウスよりも安いのですが、栄養的には劣っているためどうしてもマウスを食べない個体にあげるのでなければ与えないほうが良いです。

エサのサイズ

マウス、ラットにはそれぞれ成長段階によって以下のように呼び分けられ、各段階で細かくSS、S、M、Lに分けられます。

・ピンク
生まれた直後から、毛が生えるか生えないまでの段階を指します。

マウスでは1.5~5g、ラットでは10~15gぐらいの重さです。

・ファジー
毛が生え始めて目が開く直前ぐらいまでの段階を指します。

マウスでは5~10g、ラットでは15~30gぐらいの重さです。

・ホッパー
目が開いて乳離れした頃から成体になるまでの段階を指します。

マウスでは10~20g、ラットでは30~60gぐらいの重さです。

コーンスネークの成体に与えるにはラットは大きすぎるので与えるとしたらファジーまでとなります。

・アダルト
自発的にエサを食べ、繁殖が出来るようなった成体を指します。

マウスでは20~30g、ラットでは60~300gぐらいの大きさです。

・リタイア
年を取って繁殖を引退させた成体を指します。

マウスだと30g以上、ラットでは300g以上の重さです。

エサを与える量と頻度

エサを与える量や頻度はコーンスネークの年齢やサイズによって変わってきます。

コーンスネークのサイズごとに分けて説明しますが、全てがこの通りでなければ駄目という訳でなく、個体によってエサのサイズや量、頻度を調整してあげてください。

・ハッチリング(体長25~30cm)
卵から孵化した直後の段階を指します。

この状態ではエサを食べないので1週間後に初脱皮(ファーストシェッド)を行った後ピンクマウスSS~Sサイズを2~3匹、4~7日に1度与えてください。

・ベビー(体長30~60cm)
生後2~3ヶ月ぐらいの段階を指します。

エサはピンクマウスM~Lサイズを2~3匹、1週間に1度与えてください。

・イヤリング(体長60cm~80cm)
生後1年までの段階を指します。

早いとオスは性成熟して繁殖が出来るようになります。

エサはファジーマウスM~Lサイズを2~3匹、1週間に1度与えてください。

・サブアダルト(体長80~100cm)
生後2年目ぐらいまでの段階を指します。

オスはこの段階でほぼ性成熟して繁殖が出来るようになり、メスも早いと性成熟して繁殖が出来るようになります。

エサはホッパーマウスまたはアダルトマウスMを2匹、1週間に1度与えてください。

・アダルト(体長100cm以上)
生後2年目以降の段階を指します。

オス、メス共に繁殖を行うことが出来るようになります。

エサはアダルトLを2匹、1週間~10日間に1度与えてください。

・フルアダルト(体長100cm以上)
生後5年以上の段階の段階を指します。

この時期になるとエサを頻度良く与える必要がなくなるので、アダルトL~リタイアを1~2匹、10~2週間に1度与えてください。

エサの解凍の仕方

冷凍エサは与える直前に解凍し、鮮度を保つためにも短時間で、中までしっかり行う必要があります。

一般的な方法としては40℃前後のお湯に入れて湯煎してください。

冷凍エサをお湯の中に直接入れると匂いが取れてしまいエサを食べない個体も居ますのでその際はビニール袋などに入れてお湯に直接触れないようにしてあげるとよいでしょう。

エサやりの注意点

コーンスネークは1度エサを食べるようになれば、よっぽどのことが無い限り食べなくなったりすることはありませんが、ハッチリング~ベビーの間はまったくエサに興味を持たず死んでしまう個体も出てきてしまいますので購入時にショップやブリーダーなどにちゃんとエサを食べるかどうか確認しておくことが必要です。

もしエサを食べずに痩せてしまった場合には強制給エサという方法がありますがあまりオススメ出来ないで爬虫類に詳しい獣医や購入したショップに相談しましょう。

コーンスネークのエサについてしっかりと理解しておこう

コーンスネークは、哺乳類と違い決まった時間や日にエサを与える必要は無く、アダルトであれば1ヶ月程エサを抜いても問題ない生き物です。

むしろエサを与えすぎることによる内臓脂肪の増加による病気で死なせてしまうこともありますので、エサをあげる時には個体の状態を良く確認し、マニュアルどおりではなく、その個体にあった与え方をしてあげることが長生きの秘訣となります。