デブ犬がかかりやすい病気。犬の肥満はリスクが沢山

最終更新日:2016年7月31日

犬は人間のようには自制が効かず、目の前に出されたエサを出されただけ全部食べてしまう動物です。

そして、体の小さな犬にとってはちょっとの食べ過ぎから深刻な肥満になってしまうこともあります。

ここでは、肥満によって引き起こされる愛犬の病気についてご紹介します。

デブ犬になることのリスクをしっかりと学んで、皆さんの愛犬の体型をこまめにチェックしてあげましょう。

1.足や腰の関節に関する病気が多数

肥満することで引き起こされることの多い病気としては、足や腰の関節の病気があげられます。

足や腰の関節の病気は若いころは生活に影響が少なくても、5~6歳を過ぎて老齢になってきたときに何らかのきっかけで発症してしまいます。

その原因の一つが肥満です。

例えば、標準体重が5㎏の小な犬にとって、1㎏の体重増加は、体重60kgの人間が12kg太るのと同じことになります。

たかが1㎏と思うかもしれませんが、犬にとっては重大な肥満になります。

体重が重くなってしまうと、足や腰への負担が大きくなり、関節や靭帯、背骨のパーツ一つ一つの間に挟まっている椎間板にダメージがいきます。

その結果、捻挫、関節炎、椎間板ヘルニアといった怪我や病気を引き起こしてしまいます。

関節炎は生涯に渡り症状を引きずる病気です。

また、椎間板ヘルニアは、手術が必要になることの多い病気です。

重症化すると一生歩けなくなることもあります。


2.心臓に負担がかかるため、心臓疾患との併発に要注意

肥満することで心臓にも負担がかかります。

肥満した犬は、重たい体を抱えて動き回らなくてはならないので、その分、大きくなった全身や余分に働かなければならない筋肉に送る血液量が増えます。

そのため、血液を送り出す心臓の負担となってしまいます。

しかし、犬の肥満=心臓病というふうに直結するものではありません。

それは、人間の心臓は血管が詰まることでの病気が多いのに対して、犬の心臓は弁がダメになり病気になることが多いからです。

とはいえ、心不全の原因の一つに肥満があげられていますし、肥満していて良いことはありません。

元々心臓が悪い犬の場合は、その症状を悪化させてしまうことにもなるので特に注意が必要です。

3.首周りに脂肪がつくと呼吸が苦しくなることも

肥満している犬は多くの酸素を必要とします。

呼吸の回数が増えてしまうので、呼吸器への負担がかかります。

また、犬の気管はC字形の軟骨パーツが繋がり合わさったものに外側を囲まれています。

首の動きに柔軟に対応し、変形できるようになっているのです。

しかし、首の周りに脂肪がついてしまうとこの軟骨が変形してしまい、気管が押し潰されて呼吸がしにくくなります。

人間でいうところの太ったひとの睡眠時のイビキと同じような状態です。

気管虚脱という病気で、夏場に発症しやすい病気です。

一度発症してしまうと治癒しても再発しやすく厄介です。


4.6歳を過ぎたら糖尿病にも注意が必要

肥満することで糖尿病を発症することがあります。

糖尿病を患うと白内障を発症する確率が高くなり、最悪の場合失明してしまうこともあります。

このように糖尿病は合併症が心配な病気でもあります。

犬が長生きするようになるにつれて、糖尿病を発症する犬が多くなっています。

1才未満の若い犬にはあまり見られませんが、6才を過ぎたら注意が必要になります。

また、老犬になればなるほど雄より雌の発症率が約5倍も高くなります(避妊済みの雌の場合にはそのリスクが減ります)。

糖尿病は早期発見が重要な病気です。

愛犬の日常の様子をよく観察しましょう。

しっかりエサを食べているのに痩せてきたら要注意です。

また、分かりやすい症状としては水をたくさん飲むようになります。

目安として、体重1㎏あたりに100ml以上の水を飲んでいる場合には、念のため獣医さんの診察を受けた方がよいです。

10㎏の体重の犬の場合は900ml未満が目安になります。

5.デブ犬は動物病院での治療も困難に

肥満した犬は動物病院で不利益を受けやすいです。

まず、獣医さんが診察するときに犬の体を入念に触って調べます。

しかし、肥満した犬はその時に体の中の様子が分かりにくくなってしまいます。

また、レントゲンや超音波検査も脂肪が有ればあるほど見えにくくなります。

見えないので、せっかく検査をしても病気を診断できなくなってしまいます。

さらに、手術の時に、肥満していると麻酔薬の量が多く必要になります。

適量の見極めが難しくなるので、手術の難易度が上がってしまう可能性もあります。

脂肪に麻酔薬が残りがちにもなってしまうので、麻酔から覚めるのに時間がかかってしまいます。

麻酔薬と同様に、内服薬に対しても適量の見極めが難しくなります。

デブ犬は病気へのリスクがあることを知ろう

犬の肥満は即、病気に繋がるわけではありません。

しかし、肥満が愛犬の体に大きなな負荷を与えていることは事実です。

愛犬の肥満は飼い主の責任でもあります。

大切な家族が健やかに楽しい毎日を過ごせるように、家族全員で協力して、しっかりエサの量を守ったり(喜ぶからとおやつのあげすぎは要注意です)、たくさん遊んで運動させてあげましょう。

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