犬は人間のように車にすぐ慣れることはありません。
車に乗せれば、暴れたり、吠え出したり、不安がったりします。
車が大嫌いになって、なかなか乗ってくれないなんてこともあるでしょう。
一体どうしたら落ち着いて乗ってくれるようになるのでしょうか。
狭い場所に入れてあげる
犬を車に乗せた時に暴れてしまうのはとても不安だからということと、予想できない揺れが起きることで、ビックリしてしまうことが一つの原因です。
犬は元々巣穴や洞窟など狭い場所に住んでいたので、狭い場所が大好きです。
そして、落ち着きます。
ですので、できるだけ、ダンボールでも良いですし、できれば車専用のボックスやペットキャリーを買って、入れてあげましょう。
狭い場所にいると落ち着くことが多いです。
きちんと繋ぐ
狭い場所にいると、かえって何が起こってるか分からなくて落ち着かない犬もいます。
そんな時は首回り、胴回りを支えるハーネスをつけて、それにシートベルトを着用すれば、犬は体が安定するので、落ち着きます。
なるべく車の揺れを感じさせないように対処してあげましょう。
最近は車専用のハーネスも売っているので、確認してみて下さい。
窓は開けない
窓を開けて換気をすれば犬も安心することもありますが、危険ですし、実は窓を開けることで犬は酔いやすくなります。
小さい犬の場合、窓から飛び出してしまう恐れもありますし、大きい犬でも窓に挟まってしまうこともあり得ます。
窓が開いている時に首を突っ込み、窓のボタンを間違って押してしまうことも。
大惨事を予想して、なるべく窓は開けないようにしましょう。
また、窓を開けることで騒音が聞こえ、景色も目まぐるしく変わるので酔ってしまいます。
ウロウロさせないで、なるべく車の中できちんと繋いでおとなしくさせるのがベストです。
窓は閉めて犬は繋いでおきましょう。
時々声をかける
犬が不安がって鳴いている時や、暴れているときに叱りつけていませんか?
これは逆効果です。
何故なら、不安が更に増す結果になるからです。
なるべく落ち着かせるように優しく話しかけましょう。
そして落ち着いたら更に褒めて、定期的に褒めたり話しかけてあげましょう。
そうすることで犬も車に乗ることへの不安は少しずつ解消し、飼い主とのコミュニケーションを取れる場と理解するでしょう。
車に乗ったら良いことがあると覚えさせる
犬と車に乗ってどこに出かけていますか。
車に乗る時は病院に連れて行く時だけという方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、車に慣れさせるには、まずは犬が嫌いな病院よりも、もっと楽しくて素敵な場所に行きましょう。
例えば、郊外の広い公園に散歩に行ったり、ドックランや犬も楽しめるレストラン、友達の犬の所に行ったりする。
とにかく、犬にとって素敵な場所に車で行くことで、車に乗れば良いことがあると覚えさせましょう。
最初は、車に乗っただけで褒めたりおやつをあげたりしましょう。
段々乗るだけではなく、近所のコンビニまで車で行ってみたり、次はちょっと遠くの公園に行ってみたりするなど、乗せる回数と時間を段々増やしていくと慣れやすいです。
また、車で静かにしていたら褒めたり、撫でたり、おやつをあげたり、車の中は素敵な場所と感じさせることで、自分から車に乗るようになります。
犬との信頼関係を普段から築く
これは基本的なことですが、とても重要なことです。
普段から犬と散歩に行ったり、世話をして、撫でてあげたり、一緒に遊んだり、抱きしめたり、優しく話しかけたり、犬の調子が悪い時に気がついたり。
そんな風に犬とコミュニケーションを取って、信頼関係を築きましょう。
そうすることで、たとえ自分は運転していて犬が見えないとしても、「今、不安なんだな」「叱るより落ち着かせるべきだな」とかが分かるようになります。
また、犬の方も大好きな飼い主を困らせたい訳ではないのです。
ですから、例え不安で暴れてしまっても、きちんと繋いでくれて、落ち着いた声を出していたら、初めはパニックになってても慣れて「飼い主は悪いようにはしないはずだ」と分かってくれるでしょう。
犬と一緒に楽しいドライブをしよう
車で暴れたり、吠えたり、落ち着かないのは犬は悪気がありません。
ただ、車に慣れていなかったり、知らない場所に連れて行かれるのではという不安だったり、車の不規則な動き、車の匂いや騒音などにビックリしてしまっていたりするだけかもしれません。
ですから、飼い主として、その不安に叱りつける訳ではなく、愛情を持って接してあげて下さい。
褒めたり、少しずつ慣れさせたり、車の動きに不安な時はきちんと繋いだり、車に乗ることは楽しい事なんだよと行動を持って伝えたり、そうすることで、犬との車ライフは更に良くなることでしょう。
ドライブが犬との良いコミュニケーションの場所になります。