犬は軟便になりやすいと言われていますが、下痢をしてしまうと心配になってしまいますよね。
犬は下痢が続いてしまうと血便を起こしたり、下痢が習慣になってしまったりして飼い主にとっても大変になってしまいます。
そこで今回は犬が下痢をする時に考えられる原因をご紹介します。
冷え
チワワなどの小型犬や原産地が暖かい国の犬は、日本の厳しい寒さでは体調を崩してしまうことがあるそうです。
人間もお腹が冷えてしまうと下痢をしてしまいますよね。
それと同じで犬も冷えてしまうとお腹を壊し下痢をしてしまいます。
しかも、犬は地面との間隔が近く冷えを感じやすく、毛が少ない犬であると体温を保温できずにおなかが冷えやすくなります。
そのため、犬小屋に保温対策をしてあげたり、犬種によっては常に服を着せて置く必要があります。
冬の時期になると犬が下痢をしだす、という場合にはこの冷えが大きく関わっているようなので、動物病院で検査を受けたうえでしっかりと寒さ対策をしてあげましょう。
原産地が暖かい国の犬だけでなく、老犬や子犬なども冷えに弱いため対策をしてあげるようにしましょう。
ストレス
犬もストレスを感じると腸内環境が乱れてしまうことがあります。
犬にとってストレスになるのは、運動不足や環境の変化、他の犬との縄張り争いやケンカなどです。
特に、引っ越しや犬の譲り渡しなどで犬の住む環境(縄張り)や犬の飼い主が変わると、犬にとっての安住の地がなくなるので、ストレスを感じやすくなって下痢の他に脱毛が起きたり攻撃的になってしまうこともあります。
確かに、縄張り意識・主従関係の強い犬にとって、いきなり縄張りではない土地で知らない人と過ごすというのは恐怖でしかないでしょう。
また、犬にとってストレス発散になっている散歩になかなかいけなくなってしまったり、飼い主がかまってやれなくなったりしてもストレスが溜まる犬もいます。
逆に散歩などがストレスになってしまって下痢をしていまう犬もいます。
ストレスが原因の場合は何が犬にとってストレスになってしまっているかどうかを判断して、それを和らげてあげる必要があるため、一番改善するのには難しいポイントかもしれません。
ただし、「ストレスだから」と下痢の理由を決めつけて動物病院での診断を怠ってしまうと、病気などを発見できずに病気が進行してしまう可能性もあるので、一度は動物病院で獣医に相談をすることをオススメします。
エサが合っていない
犬も犬種によってエサの合う合わないがあります。
さらに言えば、アレルギーなどを持っている場合は同じ犬種の犬でも食べれないものがあることも。
犬が下痢をしてしまっている場合、犬に与えているエサが犬に合っていないとう可能性も考えられます。
最近では、子犬用・老犬用だけでなく、チワワ用柴犬用などの犬種によってエサが販売されていることがあります。
確かに、犬も原産国やルーツによって腸の長さや摂取カロリーの量などが変わってくるため、合わないエサをあげてしまうとお腹を壊して下痢をしてしまいます。
特に、手作りでエサを与えている場合、犬に合わないものを与えてしまったり、食物繊維の分量を調整してあげないと消化不良を起こしてしまうことも。
特に子犬は敏感な時期ですので、動物病院でエサの与え方を相談しながら与えるようにしたほうがいいでしょう。
また、老犬も同じでお腹を壊しやすいので、これまでのものではなく老犬用のエサをふやかすなどして対策をしてあげましょう。
獣医師などに相談をすると犬の特徴に合わせたエサを教えてくれるので、一度相談してみてはいかがでしょうか。
老い
人間と同じで犬も老化が進むと腸内に悪玉菌が多くなってしまいます。
そのために軟便や下痢を引き起こしやすくなります。
さらに老化が進むと顎の力も弱くなって消化不良を起こしやすくなり、さらには冷えや熱さなどにも弱いので非常に下痢を起こしやすくなります。
それだけでなく、腫瘍や癌などの病気になってしまうリスクも老犬になるにつれて多くなってしまうのです。
病気になってしまっている場合は動物病院での治療などで緩和してあげることができます。
しかし下痢が習慣になってしまったり老化によって胃腸が弱ってしまっているのは完璧に治すことができないので、飼い主がエサや犬の環境に気を使ってあげることや下痢とうまく付き合っていくことしかなさそうです。
病気
腸内に腫瘍や癌などができてしまうと下痢を起こします。
早期発見早期治療によって感知することもありますが、進行具合によっては手術ができないことも…。
その対策としては、定期的な検診と異常があったらすぐに検査をすることです。
犬の下痢が三日以上続く、血が混じっている場合などは、はすぐに動物病院での検査をしましょう。
犬の下痢の原因を突き止めよう
犬が下痢をしてしまっている時、冷静になって下痢以外にも症状がないかどうか調べてみるようにしましょう。
動物は言葉を話せないので、やはり動物病院での検査が必要となります。
検査をこまめにして、いつまでも愛犬と過ごせるようにしましょう。