犬の鼻が乾いていると良くない、という話を聞いたことはありますか?
犬を飼っている方なら分かりますが、基本的に犬の鼻は常に湿っています。
そんな鼻が乾いてしまうと、何か悪い病気なのかと疑ってしまいますよね。
ですが、この鼻が乾いてしまうのには様々な理由があるのです。
そこで、犬の鼻が乾いている時に考えられる原因をご紹介します。
眠たい・寝起きである
犬の鼻が濡れているのは、自分でなめて濡らしたり涙腺から涙を出して濡らしたりすることによって、乾いている時よりも嗅覚を鋭くするためです。
そのため、眠たいときや眠っているときは嗅覚を鋭くする必要がないので、わざと濡らしていないのです。
ですから、犬が眠そうだったり寝起きだったりしているときには、鼻が乾いていることがあります。
特に子犬は、眠くなっていたり疲れていたりする時には鼻が乾いています。
遊んでいる最中に犬の鼻が乾いていたら、それは疲れているサインかもしれません。
一度遊ぶのを止めて、ゆっくり休ませててあげましょう。
水分が足りていない
犬も水分不足に陥ることがあります。
また、おなかを下していたりするとさらに脱水症状に陥りやすく、水分が足りていないと唾液や涙が分泌させづらくなるので、鼻も乾いてしまうのです。
ですので、日中寝る時間でもないのに鼻が乾いている場合や、夏場などの熱い季節で花が乾いている場合は犬も脱水症状に陥っている可能性があります。
そのため、鼻が乾いているのを見つけたら、十分に水分補給をしてあげましょう。
さらに、風邪をひいていたりお腹を壊していたりと具合が悪いときは、脱水症状になりやすいので注意をしましょう。
水分は常にとれるような状況にしておくか、ドライフードをウェットフードにするなどして水分を与えるという方法もあるので、試してみましょう。
病気
鼻が乾いている理由として、「病気」というのも挙げられます。
例えば、アレルギー症状を起こしている場合です。
犬も花粉や食物などでアレルギー症状を起こしてしまって、鼻が詰まってしまうことがあるのです。
そうなると、鼻が乾きやすくなってしまいます。
特に、お腹を下している場合には要注意。
何らかの原因で下痢を起こしていると水分が余分に出てしまい、脱水症状に陥って鼻が乾いてしまいます。
犬が下痢を起こしてしまうのには冷えや中毒などの人間と同じような症状も考えられますし、胃腸に潰瘍やポリープができてしまっているなどの疾患も考えられます。
また、風邪などにかかっている時も鼻が乾いてしまいます。
風邪やその他の病気にかかっていて元気がないと鼻を濡らしませんし、ぐったりと身体がだるい時は眠って直そうとするので、鼻が乾いてしまうのです。
そのため、犬の鼻が乾いているときは注意深く観察をする必要があります。
遊んだ後や寝起きでないのに鼻が乾いている場合は、特に元気があるかどうか見極める必要があります。
糞尿の形や色に異常はないかどうか、散歩や遊びをしたがるかどうか、食欲はあるかどうかなどを見て判断しましょう。
少しでも異常がある場合はなんらかの病気を抱えてしまっている可能性があり、動物病院などで診断を受けて治療をする必要があります。
特に理由はない
犬の鼻は元気でも乾いている時もあります。
犬も個体によってそれぞれで、本能的に鼻を湿らせるのを遊びに夢中で忘れてしまっていたり、ごく稀にお腹が空いている時に鼻を湿らせ忘れたりします。
そのため、他に具合が悪いような部分が見られたり、部屋が暑すぎる・寒すぎるなどの環境の悪さがないような場合は「特に理由がない」という場合も考えられます。
ですので、犬の鼻が乾いていると感じても、すぐに心配することなく普通に過ごし、もしも何も異常がないようならしばらく様子見をして、翌日も鼻が乾いていたり乾いた鼻がひび割れを起こしていたりするようであれば、病気などを疑ってみましょう。
ほとんどの場合は犬が単に鼻を濡らすことを忘れてしまっていたり、寝起きだったのを飼い主さんが見ていなかったりして早合点していることが多いので、まずは落ち着いて犬の様子をうかがいましょう。
犬の鼻が乾いていても焦らずに様子を見よう
鼻が乾いてしまうのにも様々な理由がありますが、大きな病気に繋がっているかどうかは、鼻が乾いているかどうかだけではわかりません。
そのため、鼻が何日も乾いているようなら一度動物病院で検査をしてもらいましょう。