お宅の犬が妙に床や壁を舐めてしまって困っている方はいらっしゃいませんか?

舐めるというより舐めまくっています、という飼い主さんもいらっしゃるかもしれませね。

変な行動なので、なかなか人にも聞けないし、うちの子だけどこかおかしいんじゃないかしら・・・と心配になってしまうこともありますよね。

「やめなさい」と言って止めても全く無視で、無我夢中になって舐めていて、言えば言うほどやめてくれようとはしません。

いったい犬はどういう気持ちで舐めているのでしょうか。

犬の言葉を聞けたら一番いいのですが、考えられる主な理由をご紹介します。

何かの味がする

犬はとても嗅覚のいい動物です。

床の匂いを嗅ぎながら歩いていて、ちょっと何かが落ちていたりするとすぐに気が付きます。

また台所で調理中に何かをこぼしたり垂らしてしまっていたりすると、鼻のいい犬はすぐに気が付きます。

小さな野菜くずでもすぐに見つけます。

そして犬にとって気に入った味だとペロペロとずっとその場所を舐め続けてしまうことがあります。

犬にとって食べていいものならいいですが、中には犬にはよくないものを落としてしまっていると事故にもなりかねません。

犬にとっていけない食べ物とは、例えばネギ、ニラ、アボカド、レーズン、チョコレートなどたくさんあります。

調理をしたり食事をするときには床にこぼさないように細心の注意を払い、こぼしたときにはすぐに拾ってキレイに拭いておきましょう。

ストレス

犬が執拗に床や壁を舐め続けている理由として、ストレスが原因の場合があります。

普段あまり遊んでやらないで留守番が多かったりすると犬もさみしくてストレスが溜まります。

逆に平日は仕事でほとんど構ってあげられない。

土日など仕事が休みになって家にいるときにはスキンシップが過剰、ということも犬にとってはストレスになるようです。

犬を飼うには命を預かる責任があります。

犬も心の病気になることがあります。

犬は単なるおもちゃではないですから、自分の仕事や家族構成、生活環境で犬が幸せに暮らせるかどうかをよく考えて責任をもって犬を飼うようにしましょう。

胃がおかしいなどの体調の理由

床や壁をペロペロ舐めているのは、ときどき体調からくることもあります。

例えば胃の不快感から舐めていることがあります。

胃がムカムカとして気持ち悪いとか、消化不良でお腹が落ち着かないとかそういうことから舐めている場合もあります。

犬の様子をみていて、どうも体調がおかしいようでしたら、獣医さんに相談してみましょう。

興奮の余韻で舐める

犬にとっての最高の楽しみ、それはごはんの時間です。

ごはんの入れ物をちょっと触っただけですぐに「ごはんがもらえる」と大興奮になります。

ワンワン吠えて「早く頂戴。早く頂戴」とおねだりしてくる。

そんな姿をみるのはとても愛らしく感じるものですよね。

ごはんを与えて、食べ終わると、なぜかいつも床や壁を舐めている、そんな行動をする犬がいます。

パクパクごはんを食べて、入れ物をペロペロ舐めて、もうなくなっちゃったからその延長で床を舐めている子もいます。

「ごはんおいしかったな~」「もっと食べたいな~」そんな嬉しい興奮の余韻みたいな感じで床を舐めているのです。

中には食後必ず大きなボールにヘコヘコし、そのボールをペロペロする子もいますから、ごはんという最高の興奮の余韻の理由もあります。

単なるクセ

犬によっては特に理由もなく、単なるクセになって舐めている子もいます。

「クセ」と聞いて驚きますが、飼い主さんの手でも絨毯でもなんでもペロペロ舐めるのが好きな子がいます。

舐めている自分の舌の動きが楽しいのでしょうか?夢中になって、ときにはうっとりとした顔で舐めている子もいます。

これは何か病気とかではなくペロペロが楽しくてやっています。

犬によっても全然しない子とする子といますから面白いですよね。

犬が壁や床をなめる理由を知ろう

このように犬が床や壁をなめるには考えられるいくつかの理由があります。

何か犬にとっての大きなストレスであったり、病気が潜んでいる場合は、放っておかないでそのストレスの原因を取り除いてあげましょう。

体調不良はお医者さんに連れて行く必要があります。

単なるクセでしていることであったり、ご飯の後の余韻を楽しんで舐めているのであれば、そっとやりたいようにしてあげるのも大切なことです。

その場合は無理やりやめさせようとしたり、大きな声で叱ったりするとかえってそれが犬のストレスになってしまうでしょう。

衛生的でないと思うなら、床舐め儀式が一通り終わったら、濡れた雑巾や床拭きワイパーでキレイに拭き掃除をして清潔にしておきましょう。