犬のまばたきが多い時の心理とは

最終更新日:2017年1月2日

犬がまばたきを行う回数は人と比べて少ないのですが、もしまばたきの数が多い場合は何かしらの意思や病気が考えられます。

もし飼っている犬が急にたくさんのまばたきをするようになったとき、どうしてまばたきの回数が増えたのか、その理由を早めに把握しましょう。

軽い服従心の表れ

犬は相手に対して「私はあなたよりも偉い」という威圧感を出すとき、まばたきを一切せず相手を見つめます。

逆に、相手に勝ちや優位性を譲る際には、視線をそらしたり多くのまばたきを行います。

これは「一生あなたについていきます」という絶対的な服従心ではなく、優位を軽く譲るという意味合いです。

このように、自分や相手を落ち着けようとする行為を「カーミングシグナル」といい、まばたきを行うこともそのひとつのシグナルです。

散歩の途中で体格の良い大型犬や気性の荒い犬と遭遇した際、このカーミングシグナルを送ることは多いです。

また、他家の犬や新しく迎えた犬に対して視線を合わせ、その後まばたきの回数が増えても、決して病気ではなく犬同士のコミュニケーションのひとつなので深刻にとらえる必要はありません。

退屈

犬は興味を持ったものに対しては、目を見開き興味深く観察しています。

しかし興味のあるものがないとき、退屈しているときには多くのまばたきをしてその意思を表します。

横に寝そべりながら何回もまばたきをするのは日常的に見かける”退屈を表す行動”のひとつです。

おもちゃで遊んであげたり、少し散歩に連れて行ってあげると良いでしょう。

退屈なまま構ってあげずに放置していると、犬によっては不安、もしくはストレスを感じてしまうことがあります。

その後不安やストレスを消そうとして服やタオル、カーテンなどを破ったり、自身の足を舐め続けるなどの行動を起こしてしまいます。

これは貴重品の破損、犬がケガや炎症を起こす引き金になりかねません。

寝そべって何回もまばたきをしている際にはできるだけ相手をしてあげて、退屈を解消させてあげることが大切です。

緊張

犬は緊張しているときに、緊張をほぐすためのカーミングシグナルとしてまばたきを行うことがあります。

引っ越しなどにより変化した環境内や、初対面の人や犬を見たときなどに犬は緊張します。

また、動物病院での診断を待っているときにもよく見られる行動です。

緊張が原因でストレスを抱くこともあるので、できるだけ緊張をほぐしてあげる必要があります。

犬にはそれぞれ個体差があるため、緊張を緩和させる効果的な方法は犬によって違います。

マッサージをしてあげたり遊んであげると落ち着く犬もいれば、抱きかかえてあげることで落ち着く犬もいます。

また、犬と視線を合わせ、まばたきをしながらそっと近づいていくのも効果があります。

色々な方法を使って観察し、その犬にとって相応しい方法で緊張をほぐしてあげましょう。

ドライアイ・角膜炎など

カーミングシグナルではなく、炎症や病気が原因でまばたきが多い可能性もあります。

炎症のひとつにドライアイが挙げられます。

犬にとってのドライアイとは、目が乾き角膜や結膜が傷ついて炎症が起こった状態を言います。

正式名称を乾性角結膜炎と言います。

ドライアイを引き起こす原因は神経障害や感染症です。

目の大きい犬は、他の犬種に比べてドライアイになりやすい傾向があります。

また、角膜炎や結膜炎でまばたきの回数が増えている場合もあります。

角膜炎や結膜炎の場合はまばたきが増えるだけでなく、足で目をこする、目が充血する、涙の量が増えるなどの症状が出るため、それらの症状がないかどうか様子をみましょう。

まばたきが多いうえ、眼球が突出していたり瞳孔が閉じないなどの症状が見受けられる場合、緑内障の可能性も考えられます。

緑内障は放置しておくと失明の恐れもある危険な病気です。

まばたきの回数が多いだけでなく他にも異常があった場合は、犬がこれらの炎症や病気を抱えている可能性があるため、早めに近くの病院へ連れていきましょう。

異物による刺激

目に異物が入ったとき、犬はそれを取り除こうとしてまばたきを行うことがあります。

異物とは犬自身のまつ毛や埃などがあります。

自然に取り除かれる場合がほとんどですが、取り除かれない異物が目を傷つけて結膜炎になってしまう可能性もあります。

さらにその状態で犬が前足で目をこすってしまうと角膜炎を引き起こしてしまう危険があります。

犬は人とは違い、手や指を器用に使って取り除くことができません。

そのため飼い主によるケアが必要となります。

部屋に埃がよく舞っている場合は掃除や換気などでの改善が必要です。

犬の目に異物が入ったかもしれないと思ったら、犬の眼球をよく確かめてあげましょう。

もし異物が確認できたときは犬用の目薬で異物を目じりに寄せ、ガーゼや綿棒で取り除いてあげましょう。

犬用の目薬を持っていない場合は水道水でも大丈夫ですが、犬にとって刺激のある塩素などが含まれているため何度も使用することは避けましょう。

異物を取り除く際に、くれぐれも直接指やピンセットなどで取り除こうとしないようにしましょう。

犬のまばたきが多い時の理由を察知しよう

カーミングシグナルとしてまばたきが増えること自体は深刻な問題ではありません。

しかしまばたきが増えただけでなく、他にも異常な行動を見せるようなら炎症や病気を疑う必要があります。

もし角膜炎や結膜炎、緑内障などを患っていたらすぐに病院で治療を受けるようにしましょう。

また、犬の目に埃が入らないよう飼育している環境にも配慮するように心掛けましょう。

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