犬という動物はアイコンタクトが非常に大切な生き物です。
いろいろな要求や気持ちを見つめることで表現してきます。
今回は、犬が飼い主をジッと見つめる時の心理はどのようなものなのかをご紹介します。
犬が見つめるのはかまって欲しいから
犬が飼い主を見つめる時の心理で一番多いのは、遊んでほしいときや抱っこなどをして触れ合いたい時です。
目が合うとすぐに嬉しそうな顔をして近寄ってきたり、ケージに入っている場合には出して欲しくて出口の近くで待っていたりはしゃぐ様子を見せます。
もし目を合わせてしまった場合は、犬もかまってくれると思ってしまっているので一言声をかけてあげましょう。
遊んであげられるならもちろん少し遊んであげれば犬も満足します。
時間が取れない時には、「今は遊べないから後で遊ぼうね」などと言ってあげるようにするとそれだけでも犬は喜びます。
目が合ったのに無視をするのはよくありません。
もし人間同士でも知り合いに会って目が合ったのに無視をされたら嫌な気持ちになると思います。
犬にもきちんと答えてあげるようにしましょう。
犬が見つめるのは、怖いから・敵意を持っているから
犬を飼い始めたばかりであった場合に犬が飼い主を見つめている場合は、まだ信用しておらず敵意を持っているからです。
その証拠に目が合っても嬉しそうな反応はしないと思います。
ちょっと攻撃的な性格を持っている犬であれば目が合って近づこうものなら、うなったり身を低くして飛びかかる体勢を作る犬もいるでしょう。
まだ新しい環境に慣れておらず、犬が安心していないときにはそっとしておくようにしましょう。
犬が心を許し、犬のほうから近寄ってくる日が必ず来るのでそれまでは必要以上に声をかけたり触ったりしないようにします。
敵意を持ってじっと見つめている時には、犬もこわばった顔をしているのですぐにわかります。
もしそういう状態の時に目が合ったら、「怖くないよ」と言ってこちらがにっこりと笑顔を見せてあげると犬も敵意を持たなくなります。
よほど犬の嫌がることばかりしている飼い主や、犬の気持ちを汲めていない飼い主の場合は、もしかしたら犬に敵意を持たれている場合もあります。
犬はきちんと愛情を感じる生き物ですので、そういった態度を感じる場合は犬との接し方を見直す必要があります。
犬が見つめるのは飼い主が大好きだから
特にかまって欲しいわけではないけれど、飼い主が大好きで飼い主の動きを見つめているのが犬の幸せであることもあります。
その場合、目が合っても特に遊ぶ体勢や雰囲気にはなりませんが、しっぽを振り振りしながら嬉しそうにこちらを見つめています。
そのような時にはこちらもにっこりと笑ってあげるだけでよいでしょう。
犬という生き物は常に飼い主の動きを感じ取って生活している生き物です。
寝ていてもちょっとした物音や出かけると察知した時には目を覚ます犬も多いです。
犬が優しい表情でこちらを見つめている時には、愛情を向けてくれているのだと解釈しましょう。
また一説には、犬と飼い主が見つめ合うと、母と子が見つめ合っているようなお互いが幸せに感じるホルモンが分泌されると言われています。
それを「幸せホルモン」と呼ぶそうで、見つめ合う時間が増えれば増えるほど、犬と人間の絆も深まっていきます。
見つめ合いによって信頼関係がより深くなっていくのです。
犬が見つめるのは、その人が何かを食べているから
飼い主が食べ物を食べている時にジッと見つめてくる犬がいます。
この場合はその食べ物が欲しい、あるいは待っていればくれるかなという期待と欲求がある状態です。
以前にその状態で食べ物をもらった経験がある場合は特にそのままジッと見つめて待ちます。
もらった経験がなくても、食べ物を食べている飼い主をジッと見つめることで要求を訴えているのです。
まだ与えたことがない場合や、犬が食べたらいけないものを食べている場合はしっかりと断ってください。
「これは食べられないよ」「あなたの食べるものじゃないよ」ときちんと伝えてあげましょう。
一度人間の食べ物を与えてしまうと、毎回要求してくるようになってしまいます。
犬はとても賢い生き物なので、こうすればもらえるとしっかり学習します。
この場合は、ジッと飼い主を見つめれば食べ物をもらえると学習してしまうので注意しましょう。
かわいそうだからと与えてしまうのは犬によって良いことではありません
犬が飼い主を見つめる理由を知ろう
以上のように犬が飼い主を見つめる理由は様々です。
愛情表現であったり、要求であったり、敵意であったりそれぞれ意味のあるものです。
敵意の場合は少なく、犬が飼い主を見つめる場合ほとんどが好意的な意味合いを持っています。
犬は愛情を与えれば与えるほど応えてくれる動物でもあります。
犬がアイコンタクトを求めてきたら丁寧に対応してあげて、お互いの信頼関係を深めていきましょう。