お天気の良い日にゆっくりと愛犬とお散歩を楽しむことも、犬を飼う1つの楽しみです。
楽しいお散歩に行くためにはリードをつけることは必須になりますが、お散歩には行きたいけれどリードをつけることは嫌だという犬もいます。
リードは沢山の危険から愛犬を守る必須アイテムです。
リードを好きになってもらうためにはどうしたら良いのでしょうか。
リードを嫌がる理由
考えられる大きな理由は2つあります。
ひとつは仔犬などで単純にリードに慣れていない場合です。
この場合は、リードに慣れてもらうことで問題は解決します。
そして、もうひとつは無理矢理引っ張られた、怒られた、病院で注射をされたなど、過去にリードをつけて嫌なことがあったという記憶が強く残る場合です。
この場合、犬が「リードをつける=嫌なことがある」と覚えてしまっているので、「リードをつける=楽しいことがある」と改めて覚えてもらわなければなりません。
犬は一度嫌なことがあるとなかなか根に持つ生き物です。
時間はかかるかもしれませんが、飼い主さんは決して怒ったり感情的になってはいけません。
怒られることで更にリードが嫌いになってしまいます。
根気強く楽しみながら、リードは楽しいものだと理解してもらいましょう。
リードを見て興奮する場合はお座りをさせる
リードを見て興奮してしまい、飛び付いたり走り回ってリードがつけられない場合は、まず「お座り」をさせてみましょう。
「お座り」の状態で「待て」をさせることで、犬の興奮を抑えることができます。
犬が興奮している間はお座りをさせて待ち、犬が落ち着いたところでリードをつけていきます。
これを続けることで犬は「落ち着いてお座りをする=リードをつけてもらえる」と認識していきます。
リードをつけたらおやつをあげる
リードを見せると逃げ回るなど、リードをつけることを極端に嫌がる犬はまず、「リードをつける=良いことがある」ということを覚えてもらうことから始めましょう。
初めは飼い主さんがリードを準備して手に持って犬に見せながらおやつをあげます。
「リードが見える=嬉しい」に繋げるためです。
この時、無言でただおやつをあげるのではなく「お散歩だよ、嬉しいね」など、飼い主さんが明るく優しく声をかけてあげましょう。
大好きな飼い主さんに声をかけてもらうことで、犬の喜びややる気もアップし、効果が倍増します。
次にリードを犬につけながらおやつをあげてください。
この時も同様に「お利口さんだね」と声かけをしてあげます。
これを繰り返すことで、リードをつけるのは嬉しいことだと認識していきます。
リードをつけたまま遊ぶ
リードがついているという状態に慣れさせるため、お散歩以外の時間にもリードをつける時間を作ってみましょう。
ボール遊びなど、家の中で愛犬の好きな遊びをする時間を使い、まずは5分程度からスタートします。
大丈夫そうなら、犬の様子を見ながら少しずつ時間を増やしていきます。
初めはリードが気になっていても、時間が経てばリードがついていることも忘れて、飼い主さんとの遊びに夢中になります。
ただ、遊びに夢中になりすぎてリードを家具に引っ掻けたり身体や首に巻き付けたりすると大変危険ですので、必ず飼い主さんの目の届く範囲で練習しましょう。
事故を防ぐため、目を離すときは面倒でも必ず一度リードをはずしてください。
家でリードをつけて歩いてみる
リードをつけることを嫌がる犬の中にはお散歩が嫌いな子も多くいます。
そんな場合は、いきなり外に出るのではなく、まずは家の中でリードをつけて歩くことに慣れることから始めてみましょう。
犬にリードをつけた状態で飼い主さんはリードを持ったまま犬の横に立ち、犬の鼻先におやつを近づけて「おいで」と犬を促します。
飼い主さんが歩きながら、合わせて鼻先のおやつを前に移動すると犬はおやつを追いかけて一緒に歩きます。
一歩前に歩けたらおやつをあげます。
初めはゆっくりで構いません。
犬が上手に歩けたら「良い子だね、偉いね」と大袈裟な程褒めてあげてください。
一歩歩けたら、また一歩、一歩と少しずつおやつをあげる距離を増やしていきましょう。
犬が飼い主さんと一緒に歩くことを覚えていきます。
この時、絶対にリードで犬を引っ張ってはいけません。
犬が嫌がるようであれば、決して無理強いはせず、毎日少しずつ練習してみてください。
犬へのリードの練習は少しずつ継続して続けよう
練習は少しずつでも毎日継続することが一番大切です。
お散歩だけでなく、災害時などにもリードは必要になってきます。
犬をノーリードで歩かせている飼い主さんもたまに見かけますが、車や自転車など外は犬にとって危険なもので溢れています。
リードは愛犬の命を守るいわば大切な命綱のようなものです。
安全な愛犬ライフを送るためにも、犬も飼い主さんもストレスなくリードが使えるようになり、楽しいお散歩への第一歩を踏み出してみてください。