犬が捻挫したら飼い主がすべきこと

最終更新日:2016年6月6日

みなさんは飼っている犬が、捻挫をしてしまった事はありませんか。

捻挫になってしまうと、痛がったり、患部が赤く腫れたり、片方の足を引きずって歩いたり、不自然な歩き方をしたりするようになります。

あまりにも痛い時は、その場で動かなくなることもあります。

そんな、捻挫になってしまったときに、家庭である程度の対処ができることをご紹介します。

1.患部を冷やす

赤く腫れている患部を氷などで冷やすことで、痛みを抑えることが出来ます。

ただし、患部に激しく触れると犬は痛がってしますので注意してください。

捻挫とは、高い所から飛び降りたり、足場の悪い所で全力疾走したり、交通事故に遭ったりするなどして、各関節に許容限界以上の力がかかり、関節の靭帯が伸びたり、傷ついたり、最悪の場合は切れたりしてしまう事です。

傷ついた靭帯には、炎症が必ずと言って良いほど起きます。

炎症は、炎症細胞と呼ばれる細胞が血液に乗って患部までやってきて、様々な化学物質を分泌することで起きます。

その炎症反応によって、患部が赤くなったり、腫れたり、痛みを感じたりします。

氷や氷水、冷水などで患部を冷やし、血管を収縮させて炎症細胞の量を減らすことで、この炎症反応を抑えることが出来ます。


2.安静にする

こちらは、怪我をしたときの基本中の基本ですね。

捻挫を起こした状態で動き回ると、傷ついた靭帯に更に負担がかかり、靭帯の損傷が大きくなってしまいます。

また、捻挫をしていると、患部をかばうような不自然な動きになりますので、他の健康な部分に負担をかけることもあります。

さらに、動き続けることで、体温が上昇し血管が拡張してしまい、先ほどお話しした、炎症細胞をさらに動員する結果になってしまいます。

犬をケージなどに入れたり、遊ばせないようにしたりして、安静な状態に置いておくことによって、捻挫の悪化を抑えることになります。

3.患部を圧迫する

捻挫をした部分を圧迫して固定して、血管を抑え血流を少なくすることで炎症を抑えることが出来ます。

包帯やバンテージなどで、患部の関節を周囲の骨ごとがっちりと固定すれば、炎症を抑える助けになります。

ただし、固定する際には犬が痛くて暴れないように注意しましょう。

暴れてしまうと、患部に負担をかけて更に悪化させてしまいます。

大型犬であったり、気性が荒かったり、興奮したりしていて、患部を触れるのが難しい時は、あえて触らないようにしましょう。

安静にしておくのが一番大事なことです。


4.患部を高く上げる

出血を起こした時にもよく使われる対処法です。

人間でもおなじみですね。

捻挫した患部を心臓よりも高い位置に上げることで、患部への血液の流れる量を低減し、炎症を抑える方法です。

人間ですと、手や足などを高く上げれば簡単にできる方法ですが、犬は、四足歩行ですので、そう簡単にはできません。

そういう時は、心臓の位置を下げてあげましょう。

例えば、足を捻挫したのであれば前かがみにしてあげれば良いのです。

手を捻挫した場合は、しばらくの間であれば抱きかかえてあげても良いですね。

いずれにせよ、犬が暴れるようであれば、安静にしてそっとしておいてあげましょう。

必ずしも無理にさせなければいけないことでは、ありません。

5.長引くときは動物病院に連れていく

今まで、説明した方法は一般的にRICE(Rest、Icing、Compression、Elevation)と呼ばれる、一般的な炎症反応に対する対処法です。

これらの方法で安静にしていけば、軽い捻挫であれば2~3日で治って、普通に歩けるようになります。

もし、それ以上経っても歩き方が不自然であったり、痛がったり、歩かなかったり、ということがあれば、すぐに動物病院に連れていきましょう。

靭帯の損傷が激しかったり、最悪、切断している可能性もあります。

また、捻挫とは関節に起こる事であると最初に説明しましたが、関節とは手足だけではありません。

肘、膝だけでなく手根、足根関節(手足の根本)や股関節、顎関節、肩関節などの関節にも捻挫はあります。

素人目に見ただけでは、いったいどこが悪いのかわからないこともよくあります。

さらに、捻挫と思っていても、脱臼や骨折、神経障害や腫瘍などが原因で歩き方がおかしくなっていることもありますので、異常を感じたら動物病院に連れていきましょう。

犬の手足の捻挫は万病のもと

ひと口に捻挫といっても簡単なものではありませんし、犬は、痛みや怪我を隠そうとする性質があるので、捻挫をしてもすぐに見つけられるとは限りません。

それに、これは捻挫に限らないことですが、手足に怪我をして、歩かないようになってしまうと、動物はすぐに弱ってしまいます。

痛みでエサを食べられないこともよくあります。

普段から大事な家族の歩き方をしっかりと観察しておいて、もし異常があればすぐに対処できるようにしておきましょう。

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