金魚が浮いてくる時に考えられる理由

金魚が浮いてくる時に考えられる理由【転覆病、消化不調、弱っているなど】

最終更新日:2015年11月3日

金魚が水面に浮いているのは何ら珍しい状況ではありません。

エサの時間に水面近くをふらふらしたり、人が近寄るとエサがもらえると浮かんできたりすることはよくあります。

ですが、ずっと水面近くで漂っている、潜ろうとしてもすぐに浮いてくるような様子が見られたら、何か病気を抱えているかも知れません。

慌てて水替えや薬浴をする前に、金魚が浮いてくる原因は何なのかご紹介します。


1.転覆病

常時水面の辺りで浮いている、という時に考えられるのが転覆病です。

お腹側を上にして浮いたり、沈もう、ともがいてもすぐに浮きあがってしまったりします。

健康な時には水中を縦横無尽に泳ぎ回っている金魚ですが、転覆病にかかると上手く沈み込むことが出来なくなり、自力では沈んでいられなくなります。

転覆病にかかる原因は多々あります。

飼育環境や水質悪化、水替えなどで受けるストレス、何らかの病気にかかっている、浮き袋の異常、鼻上げで空気を飲んだ、などと多岐にわたっており、一概にこれが原因と言えない病気です。

飼育環境によるストレスや水質悪化が原因と考えられるなら、ストレスがかからない場所に水槽を移す、水替えを行う事で改善されることも多いのですが、その他のケースでは治療が難しいこともあります。

転覆病が疑われる時に大切なのは、何が原因で転覆病になったのかを特定することです。

その原因によって対処法は異なります。

また、常時浮きあがっているために水面から出てしまう部分が炎症を起こし、そこから感染症にかかるケースも少なくありません。

転覆病はすぐに命に関わる病気ではないと言われていますが、早目に対処しないと治療は難しくなっていく病気です。


2.消化不良

エサを食べる前には普通に泳いでいるのに、エサを食べた後しばらくすると浮いている、という時には消化不良が考えられます。

金魚にもお腹の強い弱いがあり、どんなエサでも元気な金魚もいれば、そうではない金魚もいるのです。

消化不良の原因は、エサの与え過ぎ、劣化したエサを与えた、水温低下による消化機能の低下、水質悪化などが挙げられます。

浮いてくる以外の症状としては、糞の出が悪い、白い糞や空気が混ざった糞をしている、糞が切れずに長いまま垂れ下がっている、お腹が張っている、エサの食い付きが悪いなど、主に糞の状態から判断することが可能です。

消化不良は転覆病の大きな原因にもなり、一時的な転覆を繰り返すことで転覆病を発症してしまうケースが少なくありません。

水質悪化が原因な場合は、半量程の水替えやフィルターの掃除を行うだけでも改善されることがあります。

水温低下の時にはヒーターの投入で水温を上げ、寒さに慣れるよう徐々に水温を下げていくのも良いです。

また、消化不良には、二~三日のエサ切り、エサをふやかしてから与える、グリーンピースや純ココアを食べさせるというような対処も有効です。

ここで気を付けて欲しいのが、ココアをやる時には、粉末のミルクや砂糖が入っていない純ココアを使用することです。

これらの方法で一時的に良くなっても消化不良を繰り返すなら、エサを替えてみるのも一つの方法です。

消化不良は秋冬の水温が低くなる時期になりやすく、この時期は水質悪化のサインにも気付きにくくなります。

消化不良で体力が落ちると感染症にもかかりやすくなりますので注意が必要です。

3.弱っている

何らかの原因により弱ってしまって浮いている、という場合もあります。

一番にやることは何が原因かを特定することです。

他に目に付くような症状は無いか、まずは注意深く観察して、白点病、白雲病、尾ぐされ病、えら病などの兆候がみられた時には、水替えや症状に合わせた薬で薬浴をするのが効果的です。

水質の悪化だけでなく、水替えを行ったことで水質が急に変わり、その変化に対応できず弱っていることもあります。

大きく水質が変化しないように、水替えをする時は三分の一から半分程度の水を替えるようにすることが必要です。

その他にも、水槽を変えたり、新しい金魚を入れたり、新しいアクセサリーを入れたりしたことがストレスになっているというケースもあります。

弱っている時に有効だと言われているのが食塩浴です。

水量に対して0.3~0.6%分の食塩を入れるやり方です。

多少の殺菌効果があり、軽度の感染症や寄生虫による病気も治ることがあります。

ですが、弱っている金魚をすぐに塩浴させるとさらに弱らせてしまう事もあり、また、塩を受け付けない個体もいますので、徐々に塩分濃度を上げていくことが大切です。

薬浴との併用でさらに効果を上げることができます。

しかし、薬の中には食塩浴と併用すると危険だと言われているものもあり、注意が必要です。


4.卵を持っている

産卵期に卵を抱えている金魚が浮きやすくなっていることがあります。

この場合、産卵が終われば元通りになることが多いです。

ただし、水面から体が出て炎症を起こしているようなら、薬浴などの対処が必要です。

また、産卵時にオスがメスにつきまとってお腹をつつくことがあります。

これは産卵を促すための大切な行為ではありますが、過剰な追いかけ行為があった場合にはオスとメスを隔離する必要があります。

過剰な追いかけで、ただでさえ消耗している体力をさらに消耗してしまい、病気の原因になります。

逆に、追いかける行動がない、産卵が上手く出来ていないという時には、お腹を軽く押して産卵を助けてあげると卵詰まりを解消できます。

金魚が浮いている原因を見つけよう

ピンポンパールや琉金といった丸みを帯びた体形の金魚は、和金など細長い体形の金魚よりも浮きやすく、ちょっとした変化で浮き気味になる事があります。

また、品種に関わらずメスの方が浮きやすいです。

産卵前に浮きやすくなっていたのが、産卵後の体力消費で転覆病に発展することも少なくありません。

金魚が力なく浮いているのは異変のサインです。

いつもと違う様子で浮いているのを見かけたら、始めにじっくり観察して原因を突き止めましょう。

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