飼い猫としては最大サイズとも言われるメインクーン。
寒い地域で生まれたルーツがあるので、長い被毛とがっちりとした骨格は大変迫力があります。
その反面、肥大性心筋症や脊髄性筋萎縮症といった特有の病気にもなりやすいです。
そんなメインクーンの寿命や長生きをさせる秘訣をご紹介します。
メインクーンの平均寿命
メインクーンの平均寿命は11歳~14歳と言われています。
これは猫の平均寿命の15歳より若干短いですが、ほぼ同じと考えて良いと思います。
中には20歳以上生きる猫もいるので、あと数年もすればもっと寿命も伸びるでしょう。
メインクーンがかかりやすい病気
メインクーン特有の病気に「肥大性心筋症」「脊髄性筋萎縮症」「多発性?胞腎」があります。
肥大性心筋症は心臓病の一種です。
突然の呼吸困難や心臓にできた血栓のせいで、後ろ足に血液が回らず麻痺してしまいます。
「脊髄性筋萎縮症」は脊髄の神経が消失してしまう病気で、「多発性囊胞腎」は名前の通り、腎臓に囊胞ができてしまい腎臓の機能が低下します。
これは遺伝的な病気の可能性も高いので、メインクーン特有の病気でもあります。
食事面に気を配る
毎日猫が口にしている食べ物は健康に大きな影響を及ぼします。
健康の維持のために良質なものを選びたいものです。
キャットフードも以前に比べると大幅に進化してきています。
最近の傾向では猫の年齢に合わせて種類が分かれていて「子猫用」「成猫用」「高齢猫用」と3つに分類されています。
それぞれのライフステージに合わせてカロリーや栄養分が考えられているので年齢に適したフードを選んであげましょう。
他にも原料にこだわって作られているものも多く、添加物・着色料が一切無い「無添加系」や穀物が入っていない「グルテンフリー系」など安全性の高いフードが増えてきました。
愛猫が安心して食べられるものをぜひ探し出してあげて下さい。
飲み水に気を配る
本来、猫はあまり水を飲まない生き物とされています。
猫の祖先は砂漠などの乾燥地帯に生息していたため、身体がその気候に適応していて水を飲まくても必要最低限の水分で大丈夫なように出来ています。
しかし、体の水分が減っていくと腎不全や膀胱炎、尿路結石など泌尿器系の病気になりやすく、尿が出ないと1~2日間であっという間に死に至ってしまいます。
では水を飲みたがらない猫にどのように水を飲ませれば良いのでしょうか。
それは新鮮なお水を常に用意することと、水飲み場所を1箇所だけじゃなく猫が立ち寄りそうな所に複数箇所置いておくことです。
そうすると自然に飲む回数が増えて、病気の予防にもつながります。
体重をキープする
メインクーンは巨大猫と言われるように、オスで平均6~8kg、メスで平均4~6kgの体重になります。
一般の猫の平均体重が3.5~4.5kgなのでかなり大きいサイズですね。
特にメインクーンは太りやすく、肥大性心筋症などの心臓病を発症しやすいので、飼い主の方は体重管理を徹底して行って下さい。
まずは食事は猫の年齢に合った総合栄養食を必ず適量で与えて、おやつなども与えすぎないようにして下さい。
もう一つのポイントが運動をさせることです。
ねこじゃらしや、ボール、レーザーポインターなど猫のおもちゃを使って身体を動かすようにしましょう。
そしてできれば毎日体重を測って、愛猫の身体の状態を把握するように心掛けて下さい。
定期健診を受ける
猫は大変我慢強い生き物で、病気になっても分かりにくいものです。
体調の変化を読み取るためにも日頃から定期健診を受けることをオススメします。
幼猫の時は体力も弱く下痢など不安定な状態になることも多いので、何かあればすぐに受診して下さい。
成猫になると年1回、高齢猫の場合は年2回が良いとされています。
検査は主に身体検査・問診・血液検査・尿便検査などがあり、他にも追加でレントゲンやエコー検査、眼科歯科検査まであります。
病気の早期発見・早期治療が可能になるので、予防接種もかねて定期的に受診しましょう。
室外に出さない
猫に長生きしてもらうには、絶対に室外に出さないようにしましょう。
外に出てしまうと交通事故に遭ったり、他の猫とケンカをしてケガや猫エイズ(猫後天性免疫不全症候群)をもらってしまったりする可能性があります。
どんなに外に行きたがっても室内飼いを徹底しましょう。
常にメインクーンの体調に気を配っておこう
最近では猫の寿命も延びてきていて、平均で15歳までになっています。
メインクーンも同じく平均11~14歳となっていますが、体格が一般の猫よりも倍以上も大きいのでかかりやすい特有の病気も多く、常に健康に気を配らなくてはなりません。
特に太りやすい傾向があるので、フードで調整をし適度に運動をさせて体重をキープさせておけば、心臓病になりにくく長寿にもつながります。
さらに動物病院にて定期健診を受けさせて、愛猫の健康状態を把握するように努めましょう。