猫の目が開いていない原因と対処法。病気やケガの可能性がある

最終更新日:2016年2月21日

大切な猫とずっと一緒に過ごすためには、飼い主が病気のサインにいち早く気付いて上げることが大事です。

今回は、数ある病気のサインの中でも、目に関するものについて、原因とその対処法について説明します。


1.猫ウィルス性鼻気管炎

猫ウィルス性鼻気管炎とは、いわゆる猫の風邪です。

猫ヘルペスウィルスⅠ型というウィルスの感染が主な原因です。

免疫が弱い1歳以下の子猫が感染しやすいですが、大人でも、栄養不足、ストレスを抱えているなど免疫力が低下している場合、感染しやすくなります。

猫ウィルス性鼻気管炎にかかってしまうと、元気や食欲が無くなり、くしゃみやよだれ、特に涙や目ヤニ、鼻水が大量に出てしまい、顔面がすごく汚れてしまいます。

続いて、目ヤニが固まり、目が開いてない状態になり、結膜炎や角膜炎になります。

さらにひどくなると、角膜潰瘍へと進行し、目が開かなくなるどころか失明してしまう恐れもあります。

感染経路は、涙や鼻水や唾液、くしゃみなどです。

完全な治療法は無く、栄養補給や二次感染を防ぐための処置で、対症療法となります。

また、家では顔をキレイに拭いてあげるなど、できるだけ清潔に保ってあげましょう。

予防として一番大切なことは、ワクチンを接種する事です。

特に外によく出る子や、保護した子などは、ワクチンを接種するよう心がけましょう。


2.角膜分離症

角膜分離症とは、角膜に黒っぽいものが見られる猫特有の病気です。

はっきりした原因は分かっていませんが、物理的な刺激や、猫ヘルペスウィルスⅠ型の感染や乾性角膜炎・結膜炎、遺伝的なものが発症に関わっている可能性があると考えられています。

両目より、片目だけの発症が多く、角膜が薄茶色に着色するものと、黒色に着色し、かさぶたのようになり、その周りの角膜がむく状になるものがあります。

角膜分離症になると、目ヤニが出たり、充血して目の周りが腫れたり、ひどくなると、痛みや眩しさで目が開けられなくなる場合もあります。

この病気は、ペルシャやヒマラヤンなどの鼻が短く、目が大きな猫種によく発症します。

治療法は、目薬での二次感染の予防ですが、症状がひどい子は手術で変色した部分の除去を行ったりもします。

3.疥癬(カイセン)

疥癬とは、猫ショウセンコウヒゼンダニという寄生虫によって引き起こされる感染症です。

この猫ショウセンコウヒゼンダニは、寄生すると、皮膚にトンネルを作りそこで生活をするため、強いかゆみが引き起こされます。

寄生部位は主に頭部や顔面で、角質が沈着し細胞が固くなってしまったり、化膿したり、肥厚してシワを生じるようになったりします。

この症状が目の周辺に現れると、まぶたが硬くなることで自由に開くことができなくなり、目が小さくなったように見えたり、目つきが悪くなったり、目が開かなくなってしまったりします。

治療法としては、猫ショウセンコウヒゼンダニを駆除する薬を使ったり、二次感染を防ぐための抗生物質の投与をしたり、殺虫効果のある薬で薬浴をしたりする方法があります。

疥癬に感染している子はノラ猫に多く、見た目で分かる子もいますので、外に出る子は接触を避ける事が予防につながります。


4.外傷

ノラ猫や、外に出る猫、また、室内飼いでも複数の猫がいる場合、猫同士のケンカなどで、まぶたや眼球をするどい爪で引っかかれることによって傷がつき、痛みや眩しさから目が開かなくなってしまう場合があります。

これによって、角膜炎や結膜炎となり、ひどくなると、角膜穿孔になり、角膜が破れて眼内出血したり、目の中の内容物が飛び出てきたりします。

軽度の場合は悪化しないように抗生物質や炎症を抑えるための目薬を差しますが、目の内容物が飛び出てきてしまって生活に影響を及ぼしている場合や、完全に失明したりしている場合は、眼球摘出の手術を行う場合があります。

5.アレルギー

猫も人間と同じようにアレルギーがあります。

何らかのアレルギーを持っていると、目や目の周りの皮膚にかゆみを感じたり、涙が出たりします。

その違和感から引っ掻いてしまい、結膜炎や角膜炎になります。

そうすると、目ヤニが大量に出ることによって目が開かなくなってしまう事があります。

治療法としては、アレルギーによる痒みや、目ヤニを抑えるための目薬を差す方法があります。

アレルギー検査をしてみて、アレルギー物質を特定し、それを避ける生活を送ることが予防となります。


6.生後間もない子猫

これは、病気ではなく、生後間もない赤ちゃんの猫がまだ目を開けていない場合です。

初めて猫を赤ちゃんから飼う場合、目が開いていないが大丈夫かと、心配や不安になる人がいます。

個体差はありますが、猫は生まれてすぐに開眼するのではなく、生後7~14日くらいで徐々に開眼します。

生後間もない子猫を飼う場合は、生後14日くらいまではゆっくり様子を見ていてあげましょう。

この時期を越えても開眼しない場合は、生まれつきの目の病気を持っている可能性もありますので、病院で相談しましょう。

目が開いていない場合は病院に連れて行こう

目が開かなくなる原因は、ドロドロの目ヤニが接着剤のような働きをし、まぶたが引っ付いてしまう場合や、なんらかの原因で眼球に傷やできものができることによって、通常よりも眩しく感じたり、痛みがあったりして目を開ける事が出来ない場合がほとんどです。

いずれにしても、目が完全に開かなくなる前にしょぼしょぼしていたり、違和感がありそうだったりしたら、すぐに病院へ連れて行き診察してもらいましょう。

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