なめる猫

猫はすりすりのみならず自己表現の為に人の手などをなめたりすることがあります。

飼い主さんにとっては何を思ってなめるのだろうと気になりますよね。

そこで今回は猫がなめる心理をご紹介します。

猫がご主人の指をなめてくる

外出から帰宅して猫を見て手を差し伸べる行為は猫を飼っている方にとってはよくある状況です。

その時恐ろしく真剣なまなざしで猫が指のにおいをかいでペロリとなめてくることがあります。

これは、信頼しているご主人が違う匂いを付けて帰ってきているので、どんな匂いか確認しているのです。

それからのペロリは、間違いなく信頼している人である事は確かで、おかしな匂いはついていない事を確かめたいという猫の認め印的な意味です。

これは猫流のボディチェックなので、じっくり確認させてあげましょう。

使用済みの靴下や洋服をなめている

好きな人のにおいを体中で感じたいので、体臭の付いた靴下や洋服を好む猫は多いです。

極端に飼い主の体臭が好きな猫の場合は、もっともっと構ってほしい欲求が強くなると、脱ぐと同時に靴下や洋服に急いで乗って甘えだします。

すりすり、ゴロゴロ、ペロリという感じです。

何故靴下や洋服をなめるのでしょうか。

それは、大好きな人のにおいを確認してうれしすぎて、け毛づくろい衝動に駆られているからです。

直接飼い主に甘えればいい話なのですが、実際飼い主にも色々やる事があるので、飼い主と違って全く動かない飼い主の抜け殻相手に絶賛甘え中という事になるのです。

寝ている時に顔をなめてくる

熟睡している時にやたらと顔をなめてくる猫もいます。

これは完全に最強の構って攻撃です。

本来夜行性の猫は飼い猫でも夜中に起きて急に甘えたくなると必死に起こそうとします。

体の上に乗ってみたり、泣いてみたり、それでもだめならと顔をなめてきます。

この顔をなめるという行為が人にとっては結構な威力で、大抵の人は起きるしかないでしょう。

何故なら、猫の舌は恐ろしいほどザラザラで、顔などの薄い皮膚を本気でなめられるとかなり痛いからです。

本来は甘えてきて本当に可愛いのですが、夜中にこの攻撃をくらってしまった人はきっと猫が猛獣に見えるでしょう。

ブラッシングしてたらなめてきた

猫にブラッシングしている時に、猫が手をなめてきたことがあるという方も多いと思います。

これは猫特有の習性で仲の良い猫同士がお互いに毛づくろいし合って絆を深めるという感じを人にしているので、猫とのいい関係が出来ている証拠です。

猫が自分の体を触らせている時点で完全に信頼関係にあるのですが、なめ返しがあうという事は更に上を行く安心感があるという事です。

ですがブラッシングのやりすぎで猫の皮膚を傷めてしまった場合、傷が出来ている事を知らずにブラッシングを続けると、猫との深い信頼関係も台無しになりかねません。

他の皮膚トラブルも起こる可能性もあるので、ブラッシングは程々にするようにしましょう。

猫の毛づくろい中に手を出したらなめてきた

猫が毛づくろいをしている所に毛づくろいしてほしい的な感じで手を出したら、驚くほど必死に手をなめられた経験がある場合、猫はあなたの事を信用していないかもしれません。

自分の毛づくろい途中なのに軽くなめて自分の毛づくろいに意識が戻る場合はよくあリます。

ですが自分の毛づくろいを忘れるほど必死でなめる場合は、他の猫のにおいや猫自身の全く知らないにおいを付けてきたかのどちらかで、必死に元の自分のにおいをつけようとしているのです。

その時に耳を後ろに下げている場合は、完全に猫浮気疑惑ロックオンされている事でしょう。

猫は繊細な動物なので、特に他の猫を触った後は十分に手を洗うなど気を使ってあげましょう。

飼い主の体調が悪い時になめてくる

猫はご主人が体調が悪い時に察知してそっと寄り添ったり、手などを優しくなめたりします。

本来の野生本能でご主人が弱っている事を察して人間でいう所の手当て的な感じなのかはっきりは分かりませんが、ご主人が心配でしかたがないので、行動しているのです。

猫は、人間が思う程勝手でも単独好きでもなく、じっくり人を観察して行動している所もかなりあリます。

もしかすると空気の読めない人間よりも、よっぽど空気を読んで弱っている飼い主を慰めたりもするのです。

体調が回復したら、とことん可愛がって更に絆を深めてあげましょう。

実は嫌いな人だけどなめた

当たり前なのですが猫にも好き好きは存在します。しかし、嫌いな人の手もなめたりする事もあります。

その時に、人間がお礼とばかりに撫でまわしたとします。

猫的には嫌いである人に撫でまわされたわけなので、猫はビショビショに近い状態まで自分の体をなめまわし、自分のにおいでその人のにおいを消し去ろうとします。

ですがその場合、実際にその人が嫌いなのではなく、その人の体臭が嫌いな場合が多いようなので手を出されるとなめる事もあるのです。

もしも飼い主が触って毎回ビショビショになるほど毛ずくろいするようならあまり撫でまわさない方がいいかもしれません。

必要以上に毛ずくろいをするとお腹に毛がたまりすぎて病気になってしまう可能性があります。

猫がなめてくる心理をしって対応していこう

人間の指をなめる等の猫の行動は、その人を信頼しているからこそする行為なので、出来るだけ猫の気持ちを汲み取って、可愛がってあげましょう。

猫にとって飼い主は親であり、兄弟であるために、親愛の証としてなめるという行為をするためです。