猫にシャンプーは必要!ノミやダニ対策にも

猫と言えば、日向ぼっこをしながらのんびりと全身をくまなく毛繕いをしている、そういうイメージの方は多いのではないでしょか。

でも、ペット用品が売ってあるお店やインターネットなどでは猫用のシャンプーがあります。

自分で体をキレイにしている猫に、シャンプーは必要なのでしょうか。

体をより清潔にするために必要

猫はよく毛繕いをしており、この行為はグルーミングと呼ばれています。

グルーミングを1日に何度もしている猫の体は、一定の清潔な状態が保たれています。

しかし、土砂降りで汚れたり、冒険をしていて油まみれになったり、外には出さなくても飼い主さんがタバコを吸うご家庭などでは、体が思ったよりも汚れてしまいます。

この汚れを猫のグルーミングだけでキレイにするのは難しいですし、キレイになるまで舐めた結果、体の中に有害な物質が取り込まれてしまうリスクもあります。

シャンプーを行うことで、猫に有害な物質をキレイさっぱり洗い流してあげることができます。

また、猫によっては体臭がきつい子もいますので、においを抑える効果も期待できます。

さらに、老猫の場合、グルーミングをしなくなることがありますので、その場合にはシャンプーをして、清潔を保ってあげる必要があります。

ノミ・ダニの対策に必要

猫の体は毛で覆われているので、ノミやダニにとって、とても良い住み家となります。

しかも、猫の皮膚近くは温度や湿度は一定ですし、風通しも悪いので、ノミ・ダニの繁殖にとってはとても良い環境となるのです。

他にも、お外にお出かけする猫の場合は草むらの中を冒険しますので、いつノミやダニを連れ来るかわかりません。

ですので、毎日のブラッシングは欠かせないですが、定期的にシャンプーをしてノミやダニを洗い流すことで、ノミ・ダニにとって住みづらい環境になるのです。

それは、一緒に住む私たち飼い主にとっても、ノミやダニを家の中で繁殖させない大切な対策にもなります。

ちなみにノミ・ダニ対策と言っても、シャンプーをわざわざノミ・ダニ対策と謳ってあるもの準備しなくても、一般的な猫用のシャンプーで十分対策ができますよ。

もし、効果をうたっている商品を使う場合は、薬の効果が強いので、念入りにすすいであげましょう。

換毛期のトラブル防止に必要

猫はもちろん、犬でもある換毛期。

換毛期とは春と秋にある夏毛と冬毛の生え変わる時期で、人間でいう衣替えに相当します。

この時期は、抜け毛の量が多くなるので毛艶が悪くなったり、毛が絡まってしまい皮膚や毛のトラブルを起こしやすくなります。

また、グルーミングでたくさんの抜け毛を飲み込んでしまうので、嘔吐の原因になります。

嘔吐を頻繁にすると猫自身が胃腸炎になることがありますし、まれに毛玉が腸の中に詰まって、手術が必要になることもあります。

こういったトラブルを防ぐ意味でも、シャンプーをすることは良いことです。

ブラシでも取れない奥の方の抜け毛をキレイに洗い流し、皮膚の状態をリセットすることで、新しい毛が生えやすい環境を整えてあげることができます。

もちろん、皮膚の状態が良かったら、艶のある毛が生えやすくなります。

お通じ改善にするために必要

シャンプーをするメリットは、皮膚や毛の状態改善だけではありません。

シャンプーの時にゴシゴシと洗う動作、これが、猫のお通じ改善に役立つ場合もあります。

最近では、家の中だけで飼われている猫もたくさんいます。

でも猫によっては、家の中だけでは十分な運動量が取れないこともありますし、敵がおらず安心できる環境なので、必要以外に警戒する必要がなく、ほぼ一日寝て過ごしている猫もいます。

これでは、運動不足からお通じの1回の量が少なくなってしまう事や、お通じ自体の回数が少なくなることがあります。

シャンプーのときにおなか周りを適度にマッサージすることで、おなかの中に残っていたウンチが、シャンプー後に出てくれることも期待できます。

スキンシップのために必要

猫のシャンプーをすることで、スキンシップをとる場所が増えるというメリットもあります。

水がもともと嫌いな猫は、もちろんシャンプーも初めはとても嫌がります。

しかし、頭や顔に水がかからないように配慮してあげて、なおかつお湯の温度もぬるめにしてあげると、猫によっては気持ちよくなれる場所と思ってくれる子もいます。

なかには、一般的なバケツにお湯を貯めてあげると、大人しく気持ちよさそうに湯船に浸かる猫もいます。

もちろんシャンプーで体のすみずみを触ることで、皮膚や毛のトラブルを、早期に発見できるというメリットもあります。

猫にシャンプーは必要

このように、現代の猫にとってシャンプーは必要なものです。

ただし、猫の皮膚は油分で覆われています。

あまりシャンプーしすぎると、油分が失われて皮膚病になったり、猫自身のストレスになる場合もありますので、シャンプーの頻度は多くても月に1回程度にあげましょう。

シャンプーをしてキレイになった猫と、もっと楽しい生活が待っています。