自宅で爪切りをしている人は多いですが、嫌がる猫は多いですよね。

でも抱っこの仕方などのちょっとしたコツを押さえればスムーズにできることも。

今回はそんな猫の爪切りのポイントをご紹介します。

ペット用の爪きりを使う

猫の爪切りでよく使われるのは、「はさみ型」や「ギロチン型」です。

「はさみ型」は刃先がカーブしていて切ろうとしている部分が見えやすいのが特長。

「ギロチン型」は動物病院やトリマーさんなど多くのプロが使用しており、シャープな切れ味が長く持続します。

どちらも爪切りも刃のあて方にさえ気をつければ、慣れてない方でも簡単に切ることができます。

また、人用の爪切りでおこなうこともできますが、猫の爪はカーブがあるため上手くはさめなかったり、爪が割れてしまうこともあるので慣れるまで注意が必要です。

人用を使う場合も、刃のあて方に気をつけましょう。

爪切りを横向きにし、刃の間に縦にはさみこむようにして切ります。

爪を切る位置に気をつける

猫の爪は肉球の間に隠れています。

肉球を押して爪をしっかり出してから切りましょう。

カットする位置は、先端のとがった部分です。

爪の根本には血管が通っていてピンク色になっているので、その部分まで切りすぎないよう確認しながら少しずつ切り進めます。

中には黒い爪の猫もいて、血管が透けて見えないことがありますので、その場合は先端のみをわずかに切るようにします。

もし切りすぎて出血してしまったら、断面をコットンなどで数分間軽く押さえて止血します。

たいていはこれで出血がとまりますが、万が一止まらない場合は、患部をハンカチなどでくるんで動物病院へ連れていきましょう。

抱っこはしっかりホールド、もしくは背後から

基本のスタイルは、飼い主さんが床や椅子に座り、膝の上に猫のお腹を外に向けて座らせます。

あぐらにはさみ込んだり、スキンシップから始めてリラックスしてから切るなども良いでしょう。

ただこれは抱っこを嫌がらない猫の場合です。

抱っこが苦手な猫には、まず両足でがっちりホールドするスタイルを試してみてください。

体育座りをし、太ももの間に猫を仰向けの状態でホールドします。

両手が空くので慎重に切ることができます。

ですが、これも仰向けが苦手な猫の場合は顔をひっかかれるなどの危険もあるので、様子を見ながらおこなうようにしてください。

他にも背後から抱え込んで切る方法もあります。

ポイントはウトウトしているとき。

台などの上でうつ伏せでウトウトしているときを狙います。

背後に移動して、猫の肩越しに手をまわして足を持つと切りやすくなります。

背中側から触るので、猫の視界に入らず正面から切るよりも怖がりません。

また、上記のように猫がウトウトしているときや機嫌が良いときを狙うのも上手に切るためのコツです。

洗濯ネットやタオルでくるむ

洗濯ネットやタオルを使用するのも猫の動きをコントロールできるため爪が切りやすくなります。

洗濯ネットは、網目が大きく、猫の体がちょうど収まるサイズをご用意ください。

ネットの中に猫を誘導し、入ったら口を閉じます。

猫が暴れてしまったら落ち着くまで待ちます。

抱っこをするか、机にのせるかなどし、猫の体を自分の腕やわき腹に密着させて固定します。

ネットの外側から肉球を押し、網目から爪がでるようにして切っていきます。

タオルは大判のバスタオルを使用します。

猫を机などにのせ、背後からバスタオルをかけます。

顔と足を1本だけだして、全身をバスタオルで包み込みます。

タオルの場合も抱っこまたは机に乗せた状態でおこないます。

猫の体を自分に密着させて固定し、タオルからでている足の肘から先を持って切ります。

その他のコツや爪切りグッズ

フードで気をそらすのも有効です。

他の家族など複数人いて役割分担できるときは、好きなフードの匂いを嗅がせて気をそらせたり、少しずつ与えながら切っていくのも手です。

また、猫は視界から外れていると怖がりづらいため、爪切りや切っているところをタオルで隠すなどして見せないようにするのも上手に切るコツの一つです。

逆に猫のほうに目隠しするためのマスクも売られています。

すっぽり顔を覆ってしまうので、猫も安心するし、飼い主さんも噛まれる心配がありません。

他にも、噛まれるのを防ぐためにはエリザベスカラーをつけることもあります。

最近では、猫に負担の少ない柔らかく軽い素材のものなども販売されています。

猫の爪を切ろう

爪を切る頻度については、猫によって個体差がありますが、前足は3週間に1回、後足は2か月に1回ほどの目安で切ります。

どの方法も猫が嫌がった場合は無理強いをせず、自分と愛猫にあったスタイルを見つけていってください。

どうしても猫が暴れるなどして上手く切れないときは、猫に怖がられるなどして信頼関係を損なわないよう、動物病院やペットショップで切ってもらうようにしましょう。