昨今の猫ブームで、犬よりも手軽に買うことができる猫を飼う方が増えてきています。

確かに猫は犬とは違って散歩が必要ないので人間にとっての手間がないように感じられますし、多くのメディアでも猫は手間のかからない動物という風に取り上げられています。

ですが、猫も運動が必要であり、運動不足になると様々なトラブルが発生してしまいます。

そこで今回は猫の運動不足を解消する方法をご紹介します。

毎日遊んであげる

猫は散歩をしなくても良い・猫はトイレとエサの世話だけで良い…というのは、実は大きな間違い。

猫は本来であれば大きな縄張りを持ち、その中で狩りをしたり、兄弟や仲良しの猫と遊んだりして運動をします。

飼い猫の場合は飼い主が親・兄弟代わりになるので、飼い主とのスキンシップを求めてくるでしょう。

そのため、飼い主として「猫と遊んであげる」必要があります。

猫と遊ぶと言っても抱っこしたり撫でたりするのではなく、おもちゃなどを使って疑似ハンティングをさせてあげる遊びを言います。

よく、ペットショップなどの猫コーナーに釣り竿の先にネズミがついているおもちゃや猫じゃらしなどが販売されているかと思いますが、それらのおもちゃをうまく使用して猫に運動をさせてあげます。

猫は疑似ハンティングをすることで、ストレスを発散しながら運動不足を解消することができます。

さらには、飼い主との間のコミュニケーションも深まるので、猫と仲良く暮らしていくには必須と言っても良いでしょう。

猫が遊びたいというサインは「ひげが前にぐわっと集まる」という特徴で見分けることができます。

遊ぶことに慣れてくると飼い主の膝に乗ったり、走り回ったりしてアピールしてくれる子もいます。

猫によっては遊んでもらえないとストレスが溜まって脱毛が起きてしまったり、異食症になったり凶暴化するなどの危険性もあるので、猫を飼う際は必ず「遊ぶ時間を作る」という計画をしておきましょう。

猫が移動できるスペースを大きくする

万が一飼い主が遊ぶ時間を割けなくても、猫は自分で走ったり飛んだりして運動不足を解消しようとするでしょう。

そんな時に廊下から部屋へ、部屋の中にキャットタワーがあれば、キャットタワーの頂上へ…と猫の移動範囲が広がるので運動もしやすくなるでしょう。

一軒家であればドアに「猫ドア」を付けてあげると、エアコンなどの効き目を下げないまま猫が自由に部屋に出入りすることができるようになります。

また、重要なのが「キャットタワー」。

キャットタワーは猫の逃げ場になり、爪とぎ場になり、休憩場にもなる万能なアイテムです。

もちろん、高いところへ上るために足腰を使うので、平面しかない人間の家の中でも猫の筋肉を衰えさせないだけでなく、猫にとって高い場所というのは「見張り場」でもあります。

猫は高いところから自分の縄張りに異常が起こっていないかどうかを、定期的に確かめる習性があります。

そのため、猫は高い場所を好むのです。

キャットタワーを置くことによって縄張りを見張ることができるため、猫のストレス軽減にも繋がるのです。

横の動きと縦の動きを猫がのびのびとできるように、部屋の中を工夫してあげると、飼い主が留守の間に猫が走り回って勝手に運動不足を解消してくれるかもしれません。

二匹飼う

猫は一匹だと一匹では遊べない不器用な子は、飼い主に遊んでもらえないと中々運動不足を解消することができません。

ですが、猫は二匹以上集まって仲良くなると二匹で兄弟のように走り回って遊び運動をします。

もちろん、二匹でもおもちゃを使って飼い主と遊ぶことも可能ですが、飼い主がいなくても二匹で勝手に運動会を開始します。

お互いに追いかけまわしたり、二匹でおもちゃを追いかけたり、いたずらをしたりして疑似ハンティングをすることも…。

猫の性格によっては後輩猫を認めずにストレスが増してしまう場合もあるので、一概に「もう一匹買えば運動不足は解消される」とは申し上げられませんが、これから猫を飼う場合は二匹買うと飼い主が遊ばなくても運動不足にはなりにくいです。

肥満猫にはまたたび付きのおもちゃ

猫も人間と同じで、肥満になると運動するのが億劫になって運動不足に陥ります。

ですが、動物にとって運動不足は老化へと直結します。

寿命が短い猫にとっては死活問題と言っても過言ではないのです。

そこで肥満によって運動不足になってしまった猫には普通のおもちゃでは反応してくれないので、「エサ入りのボール・またたび付きのおもちゃ」など、美味しい香りのするものを追いかけさせるようにすると効率よく運動をしてくれるでしょう。

猫を健康的に運動させてあげよう

猫もちゃんと運動不足を解消するために、毎日遊んであげる・環境を整えるなどが必要です。

犬よりも楽だからという理由で猫にしてしまうと「結構大変じゃない」と思ってしまうこともあるでしょう。

ですが、猫を飼ったのであれば運動させてあげることも飼い主の役目です。

しっかりと運動不足を解消して健康な生活をさせてあげましょう。