ダックスフントやコーギーのような、足の短い犬を思わせる体を持っているマンチカン。

猫の中ではこうした体格の猫はとても珍しく、日本でも徐々に名前が浸透してきています。

アメリカなどではとても人気のある猫種で、珍しいながらも多くの人に親しまれている存在です。

今回は、そんな可愛らしいマンチカンの体の大きさや、子猫の成長についてご紹介します。

1.マンチカンの特徴

マンチカンは、アメリカが原産の猫の一つです。

体の大きさは中型で、ボディのタイプはコビータイプと呼ばれるグループに入ります。

コビータイプとは、ペルシャやヒマラヤンなどのようにずんぐりむっくりとした体格のことです。

マンチカンの特徴は、なんといってもその短い足にあります。

「猫のダックスフント」と言われることもあり、お尻をあげて振りながら歩く姿も独特です。

こうした愛嬌のあるその姿が、とても人気を集めています。

マンチカンの性格はとても陽気で、人間に対してもとても社交的です。

積極的に人とのスキンシップを求めたり、懐いてくる猫もいたりします。

神経質な面はそれほど目立たず、楽天的や能天気さを思わせる性格も癒されるポイントの一つです。

2.マンチカンの大人の体の大きさ

マンチカンの最大の特徴は、やはりその足の短い体型にあると言えます。

そのため、比較的小型の猫だと思われていることが多かったりします。

では、実際にはどうなのかというと、そこまで体の小さい猫ではありません。

大人になったマンチカンの平均的な体重は、だいたい3〜4kgくらいです。

メスの方が若干体が小さいことが多いのですが、そこまで見た目には顕著な差はありません。

マンチカンは運動能力も高く、足は筋肉質ですので、それほど華奢な体型ではありません。

3〜4kgの体重の猫というと、広く親しまれているのはシャムやアビシニアンなどの猫たちです。

ですので、サイズとして一般的な猫と同じくらいの大きさになります。

特別小さい猫というわけではないということは、あらかじめ覚えておくようにしましょう。

3.マンチカンの生まれてから成長するまで

マンチカンの赤ちゃんは、生まれてから1年ほどで大人の猫に成長します。

成長のスピードは一般的に飼われている猫とほとんど変わりません。

ですので、子猫の時期というのは、あっという間に過ぎていってしまいます。

子猫を引き取るときには、生後3ヶ月〜4ヶ月くらいで引き取ることが多いと思います。

このときの体重はだいたい1kgくらいです。

子猫のときには体格が未発達ですので、それほど足の短さを感じることもないでしょう。

そこから生後半年くらいになると、徐々に体が出来上がり、猫の特徴がでてくるようになります。

体重の増加は穏やかになりますが、顔つきや体つきには変化が見られるでしょう。

この頃から、徐々に食事の回数や量に気を付けてあげるようにしましょう。

4.マンチカンの大人になってからの変化

約1歳で大人になるマンチカンの寿命は、平均すると12〜14年くらいだと言われています。

1歳以降はそれほど大きな変化は見られませんが、8歳以降は徐々に体が衰えてくるようになります。

人間で言えば50歳くらいですので、そうした変化も仕方ないと言えるでしょう。

マンチカンは比較的健康な猫だと言われていますが、椎間板ヘルニアには注意したいものです。

マンチカンはダックスフントのように短足ではありますが、特に脊椎や骨格の異常や問題は見受けられません。

しかし、腰に負担がかかりやすいもの事実ですので、普段の様子はしっかり観察するようにしましょう。

また、マンチカンの中には、6kgくらいまで成長する猫も見受けられます。

これは、マンチカンという猫種として確立されるまでに、様々な猫との交配が試みられたことも要因の一つと言われています。

そのため、体の大きさに個体差のでやすい猫種でもあることに注意しましょう。

5.マンチカンにはしっかりと食事の管理を

マンチカンの飼育や成長の上で、もっとも注意したいのは体重と肥満です。

食欲旺盛で運動量も多く、筋肉質な体なので、カロリーオーバーが続くと肥満になりやすい猫です。

エサの量や日頃の運動に関しては、飼い主がきちんと管理してあげるようにしましょう。

また、肥満はいろいろな病気の原因になったりするのは言うまでもありません。

先ほど触れた腰への負担というのも、肥満気味であれば当然大きくなってきます。

1歳のときの体重を基準にして、あまり太らせ過ぎないように気を付けてください。

できれば家の中では、高さのあるキャットタワーなどがあると良いでしょう。

足が短くても、運動能力は他の猫と劣るということはありません。

積極的に運動したがるタイプなので、日常的な運動はストレス解消にも役立つはずです。

大人のマンチカンについて知ろう

小さくて可愛いというイメージがあるマンチカンですが、体重や体の大きさは他の猫とそれほど変わりません。

また、個体差がでることもあるため、思い込みのイメージには注意しましょう。

もともとは遺伝子の異常で短くなったと言われていますが、とても元気で健康な猫です。

肥満や運動不足に気を付けて、長く一緒に過ごせるとよいですね。