ヒーターとろ過装置を設置しておけば、病気になりにくく、100円~1,000円程度の安価な値段で販売されている、初心者に熱帯魚たち8種類をご紹介します。
小さな水槽でも飼育できる、できるだけ小さめの種類、他種との混泳が可能な種類ばかりです。
丈夫ではありますが、水替えは忘れずに、また餌のやりすぎには注意しましょう。
プラティ
全長5cm前後になる、卵胎生メダカの仲間です。
鰭だけでなく体全体がカラフルなので、1匹だけでも見応えがあり、水槽のレイアウトに凝らなくても、その色が映えて楽しめます。
さまざまな色の品種があり、動きもコミカルでかわいらしく、とてもオススメです。
繁殖は卵ではなく稚魚を産み、とても簡単です。
望まなくとも殖えていきますが、稚魚は生まれたときから親魚と同じ色・形をしているので、水槽がより美しく、楽しくなります。
アカヒレ
全長4cm前後になるコイの仲間ですが、ネオン・テトラより色合いを渋くしたような魚です。
室内であれば、ろ過装置、ヒーターが無くても飼育でき、コップサイズの容器でも飼育できます。
そのため、職場などの机の上でも飼育が楽しめます。
ただし、もちろん水替えは欠かさないようにしましょう。
体が金色のゴールデン・アカヒレという改良品種があり、こちらのほうが目を引く美しさがあり、オススメです。
カージナル・テトラ
全長4cm前後のカラシンの仲間で、ネオン・テトラに似てますが、青と赤のラインがより目立つ美しい種類です。
飼育するなら10匹前後は泳がせて群れを作らせると、より本種の美しさを楽しめます。
さらに、後で紹介するベタやエンゼルフィッシュなどの大きめの魚を一緒に泳がせると、より群れを作りやすくなります。
また、アヌビアス・ナナなどの水草を水槽に加えると、青と赤のラインがより美しく見えます。
ベタ・スプレンデンス
全長6㎝前後のアナバスの仲間です。
雄は長い鰭がドレスのように優雅で美しい種類で、雄1匹で、水槽のレイアウトが無くても、その美しさを十分楽しめる種類です。
雄はまた、闘魚としても有名です。
雄同士で争ってしまうので、雄同士を一緒にしないように注意しましょう。
コップで飼育できることで有名ですが、水替えや冬場の温度管理がかえって面倒なので、最初から小さな水槽、ろ過装置、ヒーターを揃えて飼育したほうが楽です。
最低限の設備があれば、もっとも飼育が簡単な熱帯魚の一つであることは間違いありません。
ドワーフ・グーラミィ
全長5cm前後の、ベタと同じくアナバスの仲間で、赤と青の模様が鮮やかな美しい種類です。
その派手さから、本種も水槽のレイアウトに凝らなくても十分に楽しめる種類です。
ラスボラ・エスペイ
全長4cm前後のコイの仲間で、キレイなオレンジ色が際立つ小型の熱帯魚です。
カージナル・テトラと同様、飼育するなら10匹前後は泳がせて群れを作らせ、また水草などでレイアウトを組むと、より本種の美しさを楽しむことができます。
コリドラス
全長6cm前後の底を泳ぐナマズの仲間で、色合いはプラティのようには派手ではありませんが、コミカルな動きがともてかわいい熱帯魚です。
1匹だけでなく複数泳がせてあげると、群れをなし、よりコミカルな動きを楽しめます。
さらに、底に細かめの砂を入れてやると、砂をつつくかわいらしい様子も楽しめます。
よく底に残った餌を片付ける掃除屋という位置付で水槽に入れられていることがありますが、他種の餌の残りだけでは、痩せていってしまいます。
他種が眠っている夜に、本種用に餌を与えてあげましょう。
また、さまざまな種類がありますが、パンダのような白黒模様がはっきりしているコリドラス・パンダがかわいらしく、オススメです。
エンゼルフィッシュ
全長12cm前後のシクリッドの仲間で、背鰭と腹鰭が長く伸びて美しい、有名な熱帯魚です。
これまでご紹介した熱帯魚7種類はどれも全長が大きくても5cm前後ですが、本種はもっと大きくなります。
40L程度の容量の水槽があれば、1匹は飼育できるので、ご紹介しました。
丈夫で、育て方によっては手で触っても逃げないくらい慣れる魚です。
さまざまな品種があり、白黒バンドの一般的な品種も美しいですが、白く輝くプラチナエンゼルは、まさしくエンゼルのような美しさでオススメです。
熱帯魚を飼ってみよう
熱帯魚というと、寒さに弱く、暑さに強いというイメージを持たれ、夏のほうが飼育しやすいと思われがちです。
しかし慣れないうちに高温にさらされると、それが体力の消耗につながるため、ヒーターで水温を一定に保ちやすい季節のほうが飼育を始めるには良いタイミングです。
少し気になる電気代も、空気でなく水を温めるため、それほどかかりません。
こうした初心者に飼いやすい熱帯魚からまずは始めてみましょう。