日本では北海道から沖縄まで、どこにでも見られるスズメです。
冬に見られるスズメは「ふくらすずめ」という愛称がついています。
そんなスズメの茶色の羽と、ふわふわの白い羽が可愛くて、手に乗ってくれたらなぁと思ってしまいます。
では、本当に手乗りスズメを飼ってみましょう。
スズメの入手方法
基本的にスズメはペットショップなどでは売っていません。そのため野生のスズメを捕まえます。
夏場は少し細くてとんがっていますが、寒くなるとふんわり丸くなって可愛いですよね。
スズメを捕まえるのは、なかなか難しいかもしれませんが、公園などにいけば慣れているスズメも多くいます。
網を持っていき、ゆっくりと近づいてさっと素早く捕まえましょう。
捕まえたら優しく掴んで、カゴに入れます。
つかむ時はつつかれないように注意してくださいね。
スズメを捕まえる時期と場所
この時に気をつけないといけないのが、スズメには「鳥獣の保護及び狩猟の適正化に関する法律(鳥獣保護法)」が適用されているというところです。
捕まえても良い時期が決まっています。
本州では11月15日〜2月15日までとなっています。
また、捕まえる場所に関しても気をつけてください。
道路にも野生のスズメはたくさんいますが、公道で捕まえることは禁止されています。
そして野生のスズメを触ったら、必ず手を洗うようにしましょう。
野生のスズメは野生のネズミと同じように雑菌も多くて、病原菌も多く持っています。
手を洗う前に、目を触ったり、物を食べたりするのは絶対にやめてくださいね。
スズメの飼い方
スズメはペットでおなじみのインコと同じように飼うことができます。
エサは、インコ用のヒエやアワを主にしましょう。
ペットショップで売っています。
また、みかんなどの果物や野草も食べることができます。
野草を与える場合、毒がないものかどうか調べてから与えましょう。
パンなどを与えてもいいですが、高カロリーのものは、生活習慣病や太り過ぎになってしまう危険があります。
もし、今後野生に返すかもしれない可能性があれば、虫やミミズなども与えて野生の味を忘れさせないようにしておくと良いかもしれません。
スズメの性格
スズメにはカラスや猫などの外敵が多いため、かなり臆病な性格をしています。
警戒心もとても強いです。
野生のスズメは、エサを食べる際にも見張り役がいたりと集団で行動しています。
外敵を発見したら、すぐさま飛び立ち、ほかのスズメたちもそれに習って飛び立って逃げていきます。
ただ、一匹一匹性格は違っているので、もしかしたらすごく慣れやすいスズメもいるかもしれません。
スズメを捕まえたらまずは人間が近くにいるということに慣れさせてから、エサをあげる時に手をつかってみたり、話しかけたりしてみましょう。
手乗りスズメはこの後です。
実際に飼ってみると、思いがけずフレンドリーなスズメに成長するかもしれません。
ちょっとずつ慣れさせていく楽しみもありますね。
スズメの生態
スズメは日本各地に生息しています。
北海道から沖縄まで、本当に私たちの身近にいる野鳥の一種です。
3月から8月にかけて繁殖し、ひなは十分に飛べないうちから巣立ちします。
しかし、親鳥はそばで見守っています。
野生のスズメはなんでも食べています。
私たちが出すパンくずや菓子くずを食べているスズメは、公園などでよく見られますよね。
他にも、虫や植物の種子、珍しいところでは桜の蜜なども好んで食べています。
人間が出す生ゴミまで食べてしまう雑食性があります。
人間がいるところにはスズメもおり、人間がいなくなるとスズメもいなくなる、という傾向が見られます。
スズメは人間からエサをもらえることがわかっているのかもしれません。
最近スズメの数は年々減ってきていると言われていますが、なぜかというのは色々な説があり、詳しくは分かっていません。
鳴き声は「ちゅんちゅん」が一般的ですが、変化のある鳴き声をすることもあります。
尾を上げて激しく鳴くこともありますが、縄張りを守る威嚇行動と考えられています。
また、交尾の際のオスは、少し広げた翼を小刻みに震わせながら「ヒヨヒヨヒヨ」と細い声を発すると言われています。
スズメの寿命
野生のスズメは1年から3、4年とそれほど長くはありません。
しかし、大事に飼ってあげるとかなり長生きで5年から10年は生きると言われています。
実際に手乗りスズメを飼っていた人によると、14年ほど生きたという例もあるそうです。
愛情を込めて育ててあげてくださいね。
野生の場合、ひなの時期に多くが死んでしまい、それによって平均寿命が短くなっているのかもしれません。
また、カラスや猫などの外敵にやられたりすることも多く、野生のスズメが生きていくには過酷な状況が外界です。
外の世界は弱肉強食です。
スズメの特徴を知ろう
私たちの身近にいるスズメ、警戒心が強いスズメは、捕まえるのが難しいかもしれません。
愛情を込めて育てれば、10年以上生きて、きっと私たちに可愛さと愛嬌をプレゼントしてくれるでしょう。