真っ白な毛並みが特徴的なウエストハイランドホワイトテリア。
イギリスやアメリカなどで非常に人気があり、映画やテレビの宣伝・広告や商品のパッケージなどにも、その姿が使われています。
そんなウエストハイランドホワイトテリアとは、どのような犬なのでしょうか。
好奇心旺盛な性格
元々は狩猟犬だったこともあって、好奇心旺盛で非常に活発です。
また、わがままで頑固な面もあるため、しっかりとしたしつけが必要です。
飼い主に対しては忠実な性格をしているため、しつけをきちんと行えば、とても良いパートナーとなります。
甘えん坊な一面もあるため、飼い主に構ってもらいたくてイタズラをするという可愛い部分もあります。
子供のことがそれほど嫌いな性格ではありませんが、しつこいことや乱暴なことが嫌いなためあまり小さな子供との関わりはオススメできないかもしれません。
また、元々の狩猟犬の本能で、小さなものを追い掛けてしまう習性があるため小動物との関わりも、あまりオススメできません。
ウエストハイランドホワイトテリアの特徴
ウエストハイランドホワイトテリアの体重は7kg〜9kg、体高は30cm~40cmで、分類としては小型犬となります。
狩猟犬として活躍していた頃、キツネなどの小型獣を相手としていたためそれに適応した鋭い歯と丈夫な顎を持っています。
披毛は二層構造となっており、先に記したように、真っ白な色が特徴的です。
その毛は硬く、特に頭部の毛は、相手から噛み付かれるなどの攻撃を受けても、衝撃が最小限になる役割をしていました。
また、浅く狭い穴から引っ張り出すことが出来るように、尾もちょうど良い長さに改良されています。
目はアーモンド型で窪んでおり、耳は立ち耳で小さめです。
寿命とかかりやすい病気
ウエストハイランドホワイトテリアの寿命は、12年〜16年とされています。
かかりやすい病気としては、頭蓋下顎骨症などがあります。
頭蓋下顎骨症は、テリア系に多く見られるもので上下の顎の厚みが増して、骨の表面に小さな突起が出来る病気です。
ライオンの顎とも呼ばれるこの病気になると、エサを食べるときなどに痛みを感じ悪化すると口を開けることもままならなくなってしまいます。
主に1歳未満の子犬がかかりやすいとされており、遺伝的な病気とされています。
子犬がエサを食べづらそうにしていたり、口が開かない様子が見られるなど少しでも気になることがあれば、早急に受診することをオススメします。
しつけ方
ウエストハイランドホワイトテリアは、どちらかというとしつけがしにくい犬種です。
甘やかしてしまうと、自分が上だと思ってしまい言うことを聞かなくなりますしかと言って厳しくしすぎると、頑固な性格のために反抗的になってしまいます。
少し大変ですが、毅然とした態度で根気強くしつけをしましょう。
しつけの際、最も重視したいことは、噛み癖です。
先に記したように、ウエストハイランドホワイトテリアは鋭い歯と丈夫な顎を持っています。
噛み癖がついて、他の動物や人物を噛んで怪我をさせてしまったりしては大変です。
そうならないために、噛み癖のしつけは特に意識をする必要があります。
飼う際の注意点
ウエストハイランドホワイトテリアは、寒さには強いですが、暑さにはとても弱いです。
原産地であるスコットランド地方が寒い場所であるからとも言われています。
また、比較的足が短いため、地面からの照り返しによる熱中症の心配もあります。
そのため夏場の散歩は、なるべく日差しの少ない夕方などに行うようにすることが望ましいです。
体力があるうえ、飼い主と関わる時間が大好きなので毎日の散歩とは別に、一緒に遊ぶ時間を作ってあげることも大切です。
飼い主との時間が少ないと、ストレスの元にもなります。
披毛のお手入れは、1〜2日に1回程度のブラッシングと、2〜3ヶ月に1回程度のカットが必要です。
この定期的なお手入れを怠ると、皮膚炎になってしまう可能性もあるため、注意が必要です。
価格と入手方法
ウエストハイランドホワイトテリアの価格は、20万円〜30万円程度です。
ただ、これはブリーダーさんから購入する場合の平均です。
ペットショップでは仲介が入るため、もう少し高くなる可能性があります。
ブリーダーさんからの購入の場合、その犬の血統や詳しい家族構成などを知ることが出来るため安心ですし場合によっては、しつけ方のアドバイスもしてもらえます。
ブリーダーさんを探すことが、一番確実な入手の仕方かと思います。
また、ペットショップやブリーダーさん以外にも、里親という制度もあります。
様々な理由から家の無い犬を、代わりに引き取って育てるというものです。
その場合、必ずウエストハイランドホワイトテリアがいるとも限りません。
しかし、気になるならば、見に行ってみるのも1つの方法です。
ウエストハイランドホワイトテリアの特徴を知ろう
見た目の可愛さとは異なり、頑固だったり噛む力が強かったりと一筋縄ではいかないイメージのウエストハイランドホワイトテリア。
また、暑さに弱いという面でも、体調管理にも気を付けなければなりません。
しかし、それさえ苦でなければ、本当に素晴らしいパートナーとなってくれることでしょう。
ウエストハイランドホワイトテリアの特性をよく理解した上で、迎え入れてあげることが望ましいです。