家族と愛犬

可愛い愛犬の子どもを見てみたい。

そう考える飼い主は多いと思います。

ですが、子どもが産まれるとなると準備が必要です。

愛犬に子どもを産んでもらいたいと思ったときに飼い主ができることは何でしょうか。

飼い主ができることをご紹介します。

お見合いをセッティングしてあげる

愛犬に子どもを産んでもらいたいと思ったときに、すでにパートナーとなるオス犬がいるでしょうか?

いないのであればオス犬とのお見合いをセッティングしてあげる必要があります。

同じ犬種を飼育している飼い主が知り合いにいるのであれば、お見合いを持ちかけてみれば良いでしょう。

いないのであれば、同じ犬種を飼育しているブリーダーのもとを訪れてみると良いでしょう。

ブリーダーのもとで交配させるのであれば、交配料を支払う必要があり、金額はブリーダーや繁殖犬の状態(血統など)によって異なります。

また、無用なトラブルを避けるためにも、生まれた子どもを今後どうするかも前もってきちんと話し合う必要があります。

妊娠中は食事の内容に気を配る

交尾を終え、めでたく妊娠した後は、出産に備えて準備をしたくてはなりません。

妊娠中、特に中期以降は、食事の内容を普段のものとは変える必要があります。

何故なら、妊娠中も普段と同じ食事では、お腹の中の子どもにまで栄養が行き渡らない可能性があるからです。

高カロリー、高タンパク質なものに変えていきましょう。

ドッグフードも妊娠・授乳期用のものがありますので、そういったものを利用すると良いでしょう。

なお、人間と同じように、犬にも妊娠中はつわりがあります。

つわりの時期は無理に食べさせず、体調が落ち着くまで様子を見ましょう。

あまりにもつわりが続く場合は、獣医師の診察を受けさせましょう。

妊娠中は他のペットの動向に気を配る

妊娠中の母犬は、つわりなどの体調不良で横になっていることも多く、運動量も妊娠前と比べて落ちています。

他に飼育しているペットがいなければそれで良いですが、他に飼育しているペットがいるのであれば、そのペットの動向に気を配る必要があります。

妊娠中でも適度に運動することは肥満を防ぐためにも好ましいですが、過度の運動は流産や早産を引き起こす可能性があり、注意が必要です。

そのため、妊娠中の母犬が他のペットと激しい遊びをしないように、また必要以上に構わないように気を付けてあげましょう。

また、産後も落ち着くまでは他のペットとの交流は様子を見つつ、控えめにしておきましょう。

妊娠中は必要に応じて獣医師の診察を受けさせる

人間の場合、妊娠5ヶ月目の「戌の日」にお詣りに行くことがあります。

これは、犬の出産が軽く、安産になるようにと願いをかけて行うものです。

しかし、人間の出産と同じく、出産までは何があるかは分かりません。

ひどいつわりで寝込んでしまうこともあるでしょうし、悲しいですが流産や死産という結果に終わることもあります。

ですので、妊娠中は必要に応じて獣医師の診察を受けさせましょう。

犬は人間のように定期健診を受けさせる義務はありません。

ですが獣医師の診察を受けていれば、お腹に何匹の子どもがいるか事前に分かるため、出産に向けて準備ができます。

出産しやすい環境を整えてあげる

出産が近付いてくると、妊娠中の母犬は落ち着きがなくなってきます。

そのため、安心して出産ができるような「産室」を用意してあげる必要があります。

産室は、母犬が横になっても十分余裕がある段ボール箱を用意し、その中に柔らかいタオルを敷いてあげましょう。

段ボール箱を使うメリットは、入手しやすく熱を逃がさない上、汚れても取り替えが楽なところです。

産室が作れたら、それを人通りが少ない静かなところに設置します。

あまり人通りが多かったりうるさい環境だと出産に集中できず、出産の進行の妨げになる可能性があるからです。

産室を設置するのは、予定日の2週間くらい前し、母犬に産室の存在を慣れさすと良いでしょう。

生まれた子どもの里親を探してあげる

無事に子どもが生まれた後に問題となるのは、「生まれた子どもをどうするか」ということです。

生まれた子どもをすべて引き取って育てていくつもりであればそれで良いでしょう。

そうする余裕がない場合は大切に育ててくれる里親を探さなければなりません。

ブリーダーのもとで繁殖してもらった場合は、ブリーダーに引き取ってもらうこともできますが、事前に取り決めておく必要があります。

急に引き取れと言われても無理な場合がほとんどですので、里親を探す場合は妊娠が分かってすぐに探すようにしましょう。

里親募集は、インターネットやスーパーや動物病院などに貼り紙を出したり、知人に頼んだりします。

きちんと責任持って育ててくれそうな人を選ぶのはもちろんのことですが、引き取ってもらえる場合は、きちんと感謝の気持ちを示しましょう。

愛犬の出産のためにできることを知ろう

愛犬に子どもを産んでもらいたいと思ったときに飼い主ができることを見てきました。

お見合いのセッティング、妊娠中の環境整備や体調管理、産室の準備、里親探しなど、やることはたくさんあります。

犬の妊娠期間は、約63日と人間よりはるかに短いため、準備は急いで行わなければなりません。

準備が終わった後は、子どもが産まれるだけです。

無事に産まれるように祈りましょう。