突然の犬の過呼吸、飼い主ならびっくりしてしまいます。

犬がとても苦しそうにしているのを見て慌てた飼い主は多いはずです。

過呼吸とはただの発作なのか、それとも深刻な病気の前兆なのか、過呼吸についてご紹介します。

犬の過呼吸の症状

特別に激しい運動をしたわけでもないのに犬が突如、息苦しそうに何度も息を吸い、喉の奥の方から息を吸い込むような音や、豚のような音を出すのが過呼吸の症状です。

原因のわからないものや、体の疾患によるものがあります。

あまり続くようであれば、素人で判断せず、病院へ連れて行く必要がありますが、病院へ行っても、特に病気が見つからない場合も多いです。

とは言え、過呼吸が起こることで犬も飼い主も不安で仕方ありませんよね。

犬の鼻を手でふさいでみる

過呼吸が始まったら、慌てないで手で犬の鼻を押さえて、呼吸を一時止めるようにします。

犬を怖がらせないようにそっと指を当てる感じです。

これだけのことで、あっさり過呼吸が収まることがあります。

これは、何かのタイミングで病的ではない軽い発作が起こったための症状なので、呼吸を一旦止めることで発作が治まるということです。

興奮した時や老犬になってから起こるケースが多く、あまり心配することはありません。

注意したいのは、激しい運動の後の過呼吸の場合は鼻をふさいではいけないことです。

その場合は、安静にさせれば激しい呼吸は次第と落ち着いてきます。

逆くしゃみの場合も

過呼吸と紛らわしい症状に「逆くしゃみ」というのがあります。

くしゃみとしゃっくりの間の様な変な呼吸です。

なぜ犬が逆くしゃみをするのか、はっきりとは解明されていませんが、一部にはウィルス、異物の侵入によるもの、または軟口蓋過長症(なんこうがいかちょうしょう)、口腔と鼻腔の間にある硬口蓋が長くなったことで呼吸が困難になる呼吸器の疾患とも言われています。

あまりにも呼吸が困難なようであれば、体温調節ができず、熱中症になる可能性もありますので、病院へ行きましょう。

シーズーやペキニーズなどの鼻の短い犬種に多い症状です。

病院に行く前に、その症状を動画で撮影して持って行くことができれば確実な診断をしてもらえます。

症状の併発には注意を

過呼吸になったら、犬の状態をよく観察する必要があります。

特に過呼吸以外の変わった症状がないかで、一過性のものか、病気が原因で起こっているのかを判断することができます。

ぐったりしているようであれば、酸素が体に行き渡らずチアノーゼを起こしかけているかもしれません。

また咳を一緒にするような呼吸であれば、フィラリアである場合もあります。

体温も重要なチェックポイントです。

熱があるなら肺の病気が原因で過呼吸が起こっているのかも知れません。

吐くような様子があったり、よだれがいつもより多くなっていたりすれば、のどの病気が疑われます。

いずれにせよ、何かの症状を併発していればすぐに病院で受診させましょう。

飼い主がしてあげるべき事

原因がはっきりしない過呼吸である場合、その原因を取り除くわけにはいきません。

ですが、過呼吸のきっかけになる要因を飼い主が取り除いていくことはできます。

・激しい運動は避ける

・室温を犬にとって快適な状態にする

・落ち着ける場所を作る

・犬が嫌がったり怖がったりすることをしない

・リードを急に引っ張らない

・エサをがっつかせない

・新鮮な水がいつでも飲めるようにする

これらは犬を飼っていれば当たり前のことですが、過呼吸を持っている犬にはさらに色々と工夫をして、安定して生活できるようにしてあげましょう。

また過呼吸が起こっても、飼い主が不安そうにすれば、犬もさらに不安がるので、なるべく毅然とした態度で身体をさすったりしてあげてください。

てんかんなら話は別

飼い主が過呼吸だと思い込んでいたら、実はてんかん発作だったという場合があります。

てんかんは発作が起こるたびに犬の心臓に強い負担をかけますので、定期的な検査と抗てんかん薬の投薬をしなければなりません。

すぐに病院へ連れて行きましょう。

過呼吸の時に硬直、痙攣が見られたら、それはてんかん発作です。

また口から泡を吐くこともありますので、吐き出した食べ物などが器官に詰まらないように体を横に向けてあげます。

てんかんの場合は川や海で泳がせることはとても危険ですので、飼い主が注意しましょう。

ツボやマッサージも過呼吸に効果あり

人間の過呼吸は精神的な恐怖などで起こりますが、犬は病気の場合以外は、単に呼吸のリズムを狂わせた結果、過呼吸になることが多いです。

犬の前足の内側にはいくつか呼吸器に効くツボがありますので、過呼吸が始まったら前足のマッサージをしてあげるのも対処法のひとつです。

また背中をマッサージするのも効果的です。

その時はあまり強く押しすぎないように注意してください。