ジャービルという小動物を知っていますか?
まだハムスターなどほどメジャーなではありませんが、とても大人しくて可愛いので、徐々に人気になってきています。
今回はそんなジャービルについてご紹介します。
カラージャービルとは
カラージャービルはゲッシ歯目、アレチネズミ亜科に属する動物です。
その名の通り、多種多様なカラーがあるジャービルのことです。
ジャービルの種類は非常に多くて原種を特定することは難しいですが、ショップで売られているカラージャービルの場合、モンゴリアンジャービルを改良した場合が多くなります。
このモンゴリアンジャービルはスナネズミという呼称もあります。
では、スナネズミ=ジャービルなのかというと、これには諸説あり、違う種類だと言われることもあれば、近種交配で生まれたという説もあります。
ただ生物学的には、かなりスナネズミとジャービルは近い種類であることは間違いません。
習性もかなり似通っています。
野性のスナネズミは乾燥地帯に巣穴を掘り生活しています。
昼も活動することもありますが、基本は夜行性です。
食性は植物質を好みますが、昆虫なども食べる雑食です。
カラージャービルの性格、特徴
カラージャービルの性格は非常に大人しく、人を咬むこともあまりありません。
好奇心旺盛で活発なところもあり、飼い主にもよく懐きます。
臆病なところもあり、大きな物音をたてると気絶してしまったりすることがあります。
イライラするとうさぎのように足を地面に打ち付けるしぐさをします。
生活リズムに関しては夜行性ですが、飼い主に合わせて昼型になる個体もいます。
容姿は少し眠そうな優しい感じの目をしていて、尻尾が長くフサフサした毛が生えています。
おっとりした感じのルックスが非常に可愛らしい小動物です。
また、カラージャービルと呼ばれるとおりにたくさんの毛色の個体がいます。
主なカラーとしては、ブラック、パイド、シナモン、ライラック、ホワイトなどがあります。
カラージャービルの購入、値段
カラージャービルの値段は1000円~3000円が目安のようです。
まれにショップなどで売れ残ってしまった個体が500円などで販売されていることもあります。
購入については小動物専門店などに行けば出会うことができるでしょう。
ちなみにどこまでがスナネズミでどこからがジャービルなのかということが曖昧なため、スナネズミとジャービルの違いが明確でないまま販売されていることもあります。
その点については判断が難しいところなので、カラージャービルを選ぶ際は、自分の好きな毛色や健康そうで人懐っこい個体であるかなどを選ぶ基準にしましょう。
カラージャービルの寿命、健康
カラージャービルの飼育下での寿命は、約2~3年ですが、飼育環境によっては4年ほど生きたということもあります。
健康については基本的に丈夫な生き物ですが、乾燥地帯の動物の特徴を持っており、湿気に弱いところがあります。
湿度は30~50パーセントぐらいが理想的です。
他に注意すべき点としては、驚かせてしまった際のてんかんのような症状や、歯の伸びすぎによる不正咬合など。
他にも人工繊維などを誤って食べてしまったことによる胃腸疾患、ジャービル同士のケンカによる怪我などもあります。
ジャービルは多頭飼いできる動物と言われていますが、その反面、縄張り意識が強く、仲間でない個体を激しく攻撃することもあります。
強い個体が一方をいじめていたりする兆候があるなら、すぐケージを分けてください。
もしケンカになっていたら二匹の間に木の板などを挟み、落ち着くまで引き離しましょう。
手で離そうとはしてはいけません。
普段おとなしいジャービルですが、この時ばかりは咬みつかれることがあるからです。
ちなみに一度、ケージを離した個体については、再び仲間と認識することはないので、別々に飼育しましょう。
カラージャービルの飼育
カラージャービルの飼育は網ゲージやガラス水槽等で行います。
この二つにはそれぞれ利点と欠点があり、網ゲージの場合、通気性がよく掃除がしやすいですが、ジャービルは穴を掘って巣材をまき散らしますので、汚れやすいということです。
一方水槽の場合、そのような心配はありませんが、通気が悪く、糞で汚れやすいなどの面があります。
ケージ内には床材、チップや牧草などを入れます。
この際、穴を掘ったりする時にジャービルが顔を傷つけないものを選んでください。
また、飲み込んで危険な人工繊維などは避けるべきです。
他には、巣箱、エサ箱、給水器、砂浴び器などを入れます。
これらはプラスチック製よりも、かじっても危険の少ない木製の製品がいいでしょう。
歯も削れます。
飲み水に関しては野菜から摂取できるようですが、給水ボトルも設置してあげてください。
エサについては主食にマウス用、ハムスター用ペレット、副食に野菜、果物、種子、昆虫などを与えます。
この際、種などの副食を主食と一緒にエサ箱に入れるとペレットを食べないで残しますので、副食はひかえめに与えるようにしましょう。
カラーシャービルの特徴を知ろう
ジャービルは、まだ他の小動物に比べればマイナーですが、とても大人しくて、小さな子供などでも飼いやすい小動物です。
また、その独特の表情に癒されるという人も多くなります。
ジャービルにはたくさんのカラーがありますから、自分のお気に入りの個体を見つけたら、小動物専門店に足を運んでみましょう。